アスペルガー症候群は人を愛することができないのか?　～愛を取り戻せ～

「アスペルガー症候群は人を愛することができないの?」「アスペルガー症候群の人は冷たい」と感じている人も多いのではないでしょうか?

「結婚前(付き合う前)は、とても熱心にアプローチしてくれていたのに、結婚したら(付き合ったら)人が変わったように冷たくなった気がする。」

という話しをよく聞きます。

逆に、アスペルガー症候群　当事者から「俺はこんなに愛しているのに、最近冷たい」と感じる人も沢山いるようです。

当然、お互い付き合いだして、様々なトラブルが原因で気持ちが冷めてしまうこともあるでしょう。

定型の人でも、永い時間によって冷めてしまうこともあるでしょう。

だけれど、アスペルガーの場合は、ちょっと違うようです。

自分自身が愛されていることに気が使い

そもそも、アスペルガー症候群の人は、人の気持ちを感じたり知ることが苦手なところがあります。

例えば・・・

普通の人なら、「僕のこと好きですか」と聞くと恥ずかしそうにニコッと笑うと

「良かった～愛されている」

と気持ちを察するのですが・・・・・

アスペルガーの場合

「なんだよ～答えたくないのか・・・嫌われているんだ」

と気持ちを理解できない人もたくさんいます。

アスペルガーは、はっきり言われないとわからないときが多々あります。

普通にしていれば、普通の人なら幸せを感じ愛されていると自然と感じることも多いのですが・・・・

直接「好き」と聞いても勘違いをしてしまうアスペルガーには、愛されているという実感がない人も沢山います。

そんな行き違いが、夫婦仲を冷ましてしまう人達も少なくないのです。

目的が完了してしまう

もうひとつの原因は、アスペルガーは興味を示すと夢中になって止まらなくなります。

付き合う時や結婚を迫るときは、怖いくらい熱い思いをそのままぶつけてきます。

人前であろうが、場所なんて気にもせず、猛アタックしたアスペルガー症候群の人も少なくないのではないでしょうか?

その、熱烈なアタックに男らしさを感じて付き合ったり、結婚した人も少なくないのではないでしょうか?

だけれど、目標がなくなってしまうと興味が薄れてしまい、どうでもよくなるのもアスペルガーの特徴です。

「釣った魚に餌をあげない」人もたくさんいます。

愛をふたたび・・・・

当事者もパートナーも、疲れ切ってしまい「もう、今更愛も何もない」という人もいるかもしれない。

でも、本当にそのままでいいですか?

この先、お墓まで一緒にいたくはないですか?

「お墓の中まで、あなたと一緒なんて考えられないわ」

という人もいるのではないでしょうか?

当事者も、「その時はその時・・・」と逃げている人もいるのでは?

当事者もパートナーも、たまには向かい合い　お互いに「愛している」と言うことができれば変わることができるのではないでしょうか?

もちろん、すれ違いの時間が永くなれば永くなるだけ言えなくなっているでしょう。

我が家も、とてもとても言える感じではありません。

だけれど、アスペルガーは目標があれば、バカにだってなれます。

私も、時にはコーヒーや紅茶を飲みながら話をするようにしています。

そんな時、パートナーの方は、是非、わかりやすい言葉で、はっきりと伝えてあげてください。

ニコニコしているだけでは、気持ちは伝わりません。

「そうやって、穏やかに話していると心が落ち着くわ」

「穏やかに話せなせるあなたが好き」

と穏やかに話している時を大切にしてあげてください。

話しが一方的になってきたと思ったら

「ちょっと、お茶入れ替えようね～」とか

「そういえば、美味しいお菓子あるからまってて」と少し落ち着かせるのもいいかもしれません。

簡単のようで、簡単でないのがアスペルガーとの会話です。

慌てず、ゆっくりが基本です。

少しづつ、二人の時間、家族の時間を取り戻していければいいのではないでしょうか?

一番の近道は、アスペルガー当事者が、自分を愛せるように、相手を愛せるように心がけることが一番の近道なのは間違いありません。

多くの当事者が、もう少し人を愛することで大きく変化すると思います。

すれ違った状態からの回復には、時間もかかるでしょうがあきらめずに励んでいただきたいと思います。