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アスペルガー症候群と診断をうけ3年半が過ぎて、経験も知識も増えてきたので最近、人気のある記事については手を加えているところです。
最初から、順番に読まれている方も多いので、ちょっと不思議に思うかもしれません。
[2019.1.11 改訂]パートナーがアスペルガー症候群と向き合ったときに、一番悩まれるのがやはり話し合いができないことではないでしょうか?
私も、結婚して10年間、話し合いなんてしようなんて思いもしませんでした。
まさに、サボテンとバラの関係が続いていました。
妻はカサンドラ症候群となり永い年月を苦しむこととなりました。
きっと、どこにも理解者がいないことに苦しんだと思います。
話し合う意味が分からない
私にとってひとつに、話し合う意味が分かりませんでした。
だって、私を否定するんですもの・・・・・
わかります????
そうなんです。「こうしてほしい」「こうは考えられない?」「どうしてそうなるの?」
この質問は、すべて否定されているように受け止めてしまっていました。
文句ばかり言われて・・・・話し合いになるわけがない。
と思っていましたね。
相手が、そんなつもりはなくてもアスペルガー症候群の人は否定されたように受け止めてしまうのです。
どうして・・・なぜ・・・・と言われましても・・・
それがアスペルガー症候群というものです。
言葉の裏側や、相手の話し方の強弱のつけ方など、そういうものを理解できないのです。
めんどくさい
もう少し、具体的に説明すると・・・・
話し合っても、どうせ俺のいうことはきかないんだ!!!
そうなんです。自分と同じ意見にならないことはありえないのです。
だから、話し合いはめんどくさい。
以前に妻に言われた言葉で
「あなたは、自分の意見と一致するのが話し合いだと思っている」
まさに、その通りでした。
昔は、「そりゃそうだろう~お前だって自分の意見と一致させようとしているじゃないか!!!」
と思っていました。
この時は、私と妻の違いに気が付くことはありませんでした。
自分の意見を主張し相手の意見聞き、検証するという流れを考えもしませんでした。
他の意見を受け入れるということを知らないのです。
とにかく、話し合いは時間の無駄と思っていました。
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怒って喧嘩になるから話し合いたくない
前項のように、話し合っても否定されているように受け止めたり自分の意見と一致しないと腹が立ってくる。
声が大きくなり・・・・
罵声を浴びせだす。
そうなると、喧嘩になるだけなので話し合いはしたくない。
「うるさい、お前は何様じゃ~」
と言っていた私は・・・・一体何様だったのでしょうね~
今だから、笑って話せますが当時の妻は大変だったことは言うまでもありません。
「いちいち、口答えするな」
「お前みたいな嫁がどこにいる」
なんて言ったこともありました。
今考えれば、本当にいい嫁だったのですが・・・・
モラハラもひどかった。
「話し合おう」と言われると逃げたくなる
何度も「話し合おう」と言われたけれどそのたびに逃げ出していた。
とにかく、話し合いは改善への一歩だとは理解できなかった。
アスペルガー症候群だからと言って、喧嘩したいわけではない。
喧嘩になるのも、言い合いになるのも嫌なのだ。
関わらなければ喧嘩にもならない、
「どうせ話し合っても解決しないんだから~」と決めつけているのだ。
だから、とにかく無意識に逃げていました。
この逃げるというのも、アスペルガー症候群の特徴だとおもいます。
今は・・・
今は、妻が望むことを聞く耳を手に入れました。
できるだけ、妻のいうことを尊重して考えるようになりました。
そうすることで、妻も私の意見を尊重してくれるようになった。
話し合いという話し合いをしなくてもいいようになった。
正直、今でも話し合いは苦手だ。
しかし、相手の意見を尊重することはそんなに難しくはない。
そんな気がします。
だけれど、どうしても自分の意見に執着してしまったり、話の途中で別のことを考え出すと、話を理解できなくなってしまいます。
そうなると、イライラしだします。
昔の様に怒ったりはなくなったのと、昔よりは話に集中できるようになってきました。
話し合いのできないアスペルガーとどう接するか?
話し合いのできないアスペルガーとどう接するか?
これは、実に難しい質問で・・・・
今までに何度もメールやコメントで質問されました。
アスペルガーにはいろいろなタイプがいますが・・・・
正直、話し合いは難しいと思います。
え~~~~~~~~~~~~~~~~
私自身に置き換えても10年ずっと話し合いなんてしてきませんでした。
仮にしたとしても、5分も話をせずに・・・・
「はいはい、俺が悪いのでしょ!!!じゃ~それでいいから」
と終わらせてしまう。
どういう時に話を聞き入れていたか
そんな、私でも少しは話を聞き入れるときがあった。
「お父さんは、強いからそうやってなんでもできるけれど、そうじゃない私や子供はできないのよ」
などと、自分の行動と比較されると理解できた気がします。
「俺ができるんだから、やろうとしないからだ」と言うこともあったが
それでも、聞き入れていた。
否定されるとスイッチが入ってしまうので、肯定からお願いしてみると少しは伝わる気がします。
とはいえ・・・・やっぱり、伝えるのは難しいのが現実です。
全然聞き入れられないよりはマシという意味で心がけてみてはいかがでしょう。
間違えても「戦闘モード」で話し合いをしようとしても意味がないと思います。
アスペルガーには、冗談や遠回しな言い方は、理解できません。
良くも悪くも、ストレートに言葉を受け止めてしまいます。
会話はテニスのラリーと一緒
最近私がはまっているのが、リフレーミングです。
リフレーミングとはネガティブをポジティブに変換する考え方です。
会話は、テニスのラリーと同じで、楽しくなければテニス自体しないでしょう。
ましてや、ラリーを続けるなんて無理な話です。
テニスでも、「いい球だね~」「ナイスショット!」「いいね~いいね~」と相手を肯定するから楽しくなるのではないでしょうか?
失敗したり、間違えた所に打ち返してしまっても、からぶりしても・・・「どんまい~どんまい~もういっちょ~」と相手を思うことでラリーが続くのではないでしょうか?
話し合いも「なるほどね~」「いいね~」「そっちもいいけれど、こんな考え方もあるよ~」など相手を肯定しながら話すと会話も続くのではないでしょうか?
一方的になったり、受け身に徹していては話し合いもできません。
どちらか一方が熱くなったり、お互いが熱くなってしまえばラリーも続きませんし、面白くもありません。
「そんなこと言ったって、大事な話をしているの~」と言われる人もいるかもしれません。
だけれど、それは一方通行の話し合いになっていませんか?
大事な話だからこそ、長いラリーが必要なのではないですか?
また、ラリーをしたくなる雰囲気づくりも大切なのではないでしょうか?
これから長い人生、多くのラリーを必要としていませんか?
楽しくもないラリー(話し合い)を続けたいと思いますか?
まあ、それでもいいなら・・・止はしませんけれど・・・・・
話し合いは、もっと穏やかに楽しくすることができれば、お互いに長く話し合いができるのではないでしょうか?
結論
話し合いをしたいと考えても、正直難しい(無理だ)と思います。
それは、アスペルガー症候群の最大の弱点でもあり脳のつくりがそうなっているからです。
たぶん、今の私も話し合いをしても少しずれた感覚で挑むと思います。
一般的に言う話し合いとは違い・・・
自分をどれだけ対応させるかに集中していると思います。
相手の話を理解するということが難しいのです。
うまく話に合わせることや、とにかくその場から逃げだす方法が頭を駆け巡ります。
ただ、こんな不器用な対応でも、話をしようとする姿勢が我が家をより良くしていることを実感しています。
岩と水です。
「自分が我慢している」と思わない程度の妥協を心がけています。
ただ、こうして私が妥協することにより、妻も沢山のことを妥協してくれているのだと知ることが成功の秘訣だと思っています。
最近は、二人とも大好きな紅茶を飲みながら楽しく話しています。
当事者の同志へ
「話し合い」と言われると戦闘モードになっていませんか?
一度、反論もせず否定もせず ただただ相手の話を聞いてみませんか?
「わがまま」「あまえている」「バカにしている」などの考えを捨てて
ただただ、相手のいうことに耳を傾けてみませんか?
急に変化はしなくても・・・・・
少しづつでも、世界が変わっていくと思います。
人は、それを思いやりと呼んでいるのかもしれませんね。
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