ざわつくアスペルガー(長期出張前)


アスペルガーの私にとっては、現在とても気持ちがざわついて、自分でも感情のコントロールが難しい状態です。
実は今日から、2ヶ月長期で出張となります。コロナの関係上、県を跨いでの出張が厳しく工事が終わるまで2ヶ月間行ったきりになります。

家族とも離れ離れで、唯一気を許して話しができた子供たちとも当分会えなくなります。
そして、何より2ヶ月という短期間でシステムを構築しないといけないプレッシャーとも戦っています。

そんな私は、ここ最近は、普通の会話でもちょっとしたことで大きな声になってしまったり、細かいことを口にしたりと、かなり状態が悪い日が続いていました。
数週間前には、お酒を飲んで感情が暴走したこともあり、最近はお酒もほとんど飲まないように対応していたくらい自分の感情のコントロールができない日々が続いていました。

今では、自分の状態がおかしい時には、自分で気を付けることはできますが、気をつけたところで完璧に行動できるわけではありません。家族と接する時にも常に気をつけていると、その行動自体もストレスとして加算され、より状態が悪くなっていくのです。

私も、気持ちを落ち着けようと、今週はまるまる一週間仕事を休みました。
今回のように、気持ちのコントロールができなくなった時は、病院に行くなり、まわりと距離をとったり、休むことが重要になってきます。出張前の忙しい時期でしたが、このままでは失敗すると思い思い切って休むことにしました。
とはいえ、仕事の電話ばかりで、自転車に乗りながら仕事をしていた感じでイラつきはしていました。でも、普段よりは気持ちに余裕ができて、落ち着いて話もできるようになりました。

そして、昨日は、お昼に子供たちの大好きなピザを注文して、夜にはたくさんのお肉を買って焼肉を楽しみました。子供たちもすごく喜んでくれて幸せな時間でした。
私も飲みすぎないように、ビールを2本飲むことにしました。

食事中に私がトイレに行って帰ってきたとき、「ねぇお父さんどうぞ?」とリビングの前で娘が嬉しそうに私を案内してくれました。?????なんだろう? と思うとテーブルには、チョコレートのケーキが置いてありました。「お父さん、明日から出張だからバレンタインだよ。」とケーキを用意してくれていたのです。

ちなみにそこで、「俺が2ヶ月いないから機嫌いいのか?」なんて気持ちも一瞬よぎりましたが、もちろんそんなことはないことくらい私だってわかります。
でも、簡単にそういう気持ちを口にしてしまうのがアスペルガーなのですが、ぐっと飲み込んで素直に喜ぶことができました。

「みんなで食べよ」と言うと「いや、これはお父さんのだから、でもこれだけちょうだい」とケーキの上に乗っていた果物やチョコだけ食べられてしまいましたけれど、そういう気持ちや行動ががとてもここちよく、昨日はゆっくり眠ることもできました。

最近は、明日からのビッグプロジェクトのことで頭がいっぱいで、睡眠時間も3〜4時間程度で7時間も寝たのは久しぶりでした。それも出張前日に眠ることもできたのは、よほど私にとって昨夜の時間は心地よかったのだと思います。

あとは、仕事で荒れないようにだけ気をつけないといけません。

でも、今回は330km離れた現地まで125ccのスクーターで行くことにしました。
ちょっと、スクーターで8時間はイライラしないかな?という心配もあります。
本当なら1000ccの大型バイクで行きたかったのですが、車検が今月の途中で終わってしまうことに気がついて、乗っていけなくなったのです。
新幹線で行くことも考えたのですが、休みの日に交通機関に乗るのも怖いし、バイクが安全だし現地でも便利なうえ駐車場がいらないので便利だとは思ったのですが・・・・・
よりによって、今日にかぎて、少しだけだけれど雪降っているし・・・
125ccは有料道路や高速道路に乗れないから、下道で8時間程度はかかると思っています。
でも本当は自転車で行こうとしていたのですが、荷物も持てないので送らないといけないし、途中で一泊すると新幹線で行った方が安いのでやめました。
自転車でも10時間くらいいつも乗っているので、何も考えずに無駄に時間を過ごすのって得意だったりします。

今朝も、5:30に目が覚め、またざわつく気持ちをこうして、出発前に自分の気持ちをプログに書いて、気持ちを落ち着けている状態です。
本当なら、もう出発してしまえば、このざわつきも治るのですが、最後に娘たちとお別れを言って行きたいですからね。娘たちが起きてきて気持ちよく送り出してくれる時間を待っています。

職場と狭いホテルで過ごす生活は苦手で、気持ちにも余裕がなくなることは必至で、夜もあまり仕事関係の人とは関わらないように過ごしたいと思っています。
夜、娘たちとLine電話するのを楽しみに頑張って来たいと思っています。

皆様から見ると、想像のつかない気持ちの乱れ方と思われるでしょうが、もし私が自分の特性に気がついていなければ、ここ数週間私はいろいろなことに当たり散らかし、周りは私を怖がっていたと思います。自分で気持ちのコントロールができなくなっていることに気が付けば、自分で時間を作ってゆとりを持ったり、まわりとの距離をとったり、お酒を控えたりと対策がとれるのです。
そんなに完璧な対策ではないですよ。それでも、少しでもまわりに対して不快な思いはさせたくはありませんからね。
本当に、自分が発達障害とわかってよかったと思います。
そして、発達障害だから、自分のことと相手のことと考えるようになったことで、並の上程度の家庭生活もおくることができているのだと思います。

でも、さみしい・・・・
でも、私にしか作れないシステムを構築するとい楽しみ、現地に届くはずの新しいMacBookといろいろな気持ちが乱れながらの出発です。
そろそろ、子供たちも起きてくる頃なので行って来ます。