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先日せっかく、アスペルガー当事者の方が読んでくださっているとコメントをいただいたので、今日はアスペルガー当事者に向けて書こうと思います。
まず、アスペルガー当事者でこの記事を読んでくださっている方は、少なくとも自分が何か違うのではないだろうか?と思っておられるのではないでしょうか?
まずは、私のブログを読んでいただきありがとうございます。
この記事が、夫婦改善のきっかけになってくれればと思っております。
私もアスペルガーだからよくわかります。「いったい俺のどこが変だっていうんだ?」という気持ち・・・・
アスペルガーと検索して読んでも、アスペルガーの悪口ばかり書かれているので読む気がしないことも多々あります。
アスペルガーは、別に否定ばかりしているわけでなく、いじめようと暴言を吐いているわけではない。
ただ本人は正しいと思ったことを正しいと言っているだけなのに、まわりからは暴力的と言われる場合も多々あります。
残念ながら実際に客観的観測で見れば、大きな声を出したり暴言が多くなってしまうのは事実の場合が多いのは確かです。
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それは、話し方を間違えていたり、「相手の意見も聞く」という会話の手順が身についていないせいもあります。
それは、決して治らないことではありません。
勘違いをしている人が多いのは、「アスペルガーは治らない」と言われます。
治らないのは、執着したものの考え方や独特な感性で、それは個性ともいえる部分の話です。
大きな声を出したり、暴言や暴力といった行為は治すことができます。
現に私は、ここ2年間大きな声を出したり、暴言を吐いたりはしていません。
私が特別なのではなく、誰にでもできることなんです。
私も、大きな声出し所かまわず怒って暴言を吐き、妻や子供たちを傷つけてきました。
その頻度は、みなさんと同じかそれ以上で、毎日毎日叫んでいた気がします。
恐怖の支配なんてありえない
私たちアスペルガーは、今まで小さい時からカンシャクを起こすことで、自分の意思を伝えてきました。
これは、アスペルガーだから必ずカンシャクを起こすわけでなく、周りと違う感覚に戸惑った時の手段のひとつでしかありません。
私たちアスペルガーは、物事を伝える時、一方的に大きな声で主張することで自分の意見を正当化しているところがあります。
私たちにとってはいつものことで普通のことのように思えますが、まわりの人はいつもビクビクしながら、聞いていることが多いのです。
本人はキレていないつもりでも、いつもキレて話しているように聞こえることも多いのです。
キレていないときにも、「いつ地雷を踏むのか?」と怯えているパートナーも少なくありません。
「ただ、思っていることもを言って何が悪い!」という主張もよくわかりますが考えてみてください。
聞く人が怖がっているのに、その思いが本当に伝わっていると思いますか?
もし「怒らないとあいつらはわからないんだ!」と思うのならそれは考え直した方がいいでしょう。
恐怖の支配ってありますが、それは家族の形ではありません。
笑って話したって、気持ちは伝わることをまず認識しましょう。
まあ、たまに大きな声をだしてしまうこともあるでしょうが、ほとんどの会話が大きな声で押し付けに近い話し方をされていませんか?
そこに、穏やかな生活はあるでしょうか?
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パートナーが思っていること
このブログを、ここまで読んでいる当事者は、離婚・別居の危機を経験されて読んでいる人がほとんどではないでしょうか?
私のところにメールをくださる当事者のみなさんは、ほぼ全員が離婚や別居の危機に陥って慌ててメールをくださる方が多いです。
慌てて「なんとかしなくっちゃ」と思えたらまだいいです。
まだ少しだけでもチャンスはあるのですから、その少しのチャンスを大切にするかどうかが人生の分かれ道ではないでしょうか?
パートナーは、長年我慢しつづけて そこに愛も何もないかもしれません。
だからと言って、離婚をしたいと思っても子供の問題や経済の問題から我慢している人も多いのです。
「できるものなら、離婚してやり直したい」と思っている人も少なくないということです。
まず、これは私たちが無意識でとってきた行動が、長年の月日をかけて陥らせたことなので仕方ありません。
だからと言って、あきらめてはお終いです。
でも、ここまで来たら夫婦修復も簡単でないことは覚悟しましょう。
厳しいことを言うようですが、人の気持ちはそんなに簡単には変わりません。
だけれど、人の気持ちは少しずつ変わっていくのも事実です。
私も離婚寸前まで行って1年間でやっと普通に会話できるようになり2年間で妻が自分自身の人生を楽しめるようになりました。
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パートナーは、人生の中でも 穏やかな生活 を最低望んでいるのです。
しかし、なかには「離婚はしたくない なんとかやり直したい」と願っている人も沢山います。
前者の場合「仕方がない」と思われる人もいるかもしれない。
だけれど、結婚して男としてそれでいいのでしょうか?
自分が心に決めて幸せにすると一度は決めた女性を、少しの幸せも感じさせることができないまま離婚してもいいのでしょうか?
最低望んでいる 穏やかな生活 くらいは感じさせてあげなくてはならないのではないでしょうか?
そして、後者の「離婚したくない」と願ってくれるパートナーを持っている方、こんなに恵まれた環境はありますか?
それに甘えて、今のままの生活を続けていると行きつく先は、やはり前者のようにあきらめた人生になってしまうでしょう。
そうなっては、遅いのです。
今から、一緒に 穏やかな生活 について考えていきましょう。
穏やかな人生とは
私もよく妻に口癖のように言われていました。
「穏やかな人生を送りたい」と・・・・・
穏やかな人生ってなんだろう?
「旅行も連れて行ってやった!」
「キャンプだって何回も連れて行ってやった!」
「家事だって手伝ってやった!」
「子育てだって手伝ってやった!」
「何が不満なんだ、そんな男なかなかいないぞ!」
なんて、よく言っていました。似たような方もおられるのでは・・・・・
外では、妻の悪口、劣っているところをあざ笑うように話して自分をアピールしたりしていませんか?
もちろん家事を手伝ってくれたり、旅行に連れて行ってくれたり うれしいのでしょうけれど・・・・
穏やかな人生 とはそうじゃないんです。
奥さんが家にいてソファーに座ってゆっくりコーヒーを飲む
子供の話を聞いて笑う。
昼のワイドショーの話を聞いて笑う。
旅行は、みんなでプランを考えて想像を膨らます。
家事や子育ては手伝うものではなく、二人でやるものです。
そういった、何もない日常が 穏やかな生活 です。
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「・・・・・してやった!」という言い回しこそが圧迫した言い方になります。
まずは、相手の気持ちを決めないことです。
喜んでいるのは自分だけの可能性も多々あります。
パートナーは、いつもイライラしているアスペルガーとは旅行なんてしたくないかもしれない。
キャンプだって、たまに行けばいいだけなのに、毎週行きたくない。
家事だって、やろうと思っていたのに先にされ、子育ては会社から帰った時だけで泣きだしたり、何か起こると全部奥さんのせいにする。
そんな生活を何年も続けていて、 穏やかな生活 なんて夢のまた夢です。
まっまさか・・・「贅沢なんだよ」なんて思ったりしています?
そこがアスペルガーの思い込みと感覚の偏りなんです。
旅行とか手伝いをしてくれることより、 毎日ビクビクせずに ゆっくりくつろいだり、自分のペースで家事や子育てをしたいし、たまには友達や実家の家族に会いたい時だってあるのです。
そんな、誰もが気にせずに行っている 何も特別なことでないごくごく普通の生活をしたいだけです。
即離婚・別居のNGワード
「誰のおかげでメシ食えていると思っているんだ!」
「文句があるなら、俺と同じだけ稼いでものを言え」
「子育てくらいまともにできないのか」
「家事くらいちゃんとしろよ」
なんて言ったことないですか?
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これって、一発NGワードで、即離婚でもおかしくないくらいのワードです。
まさかまさかの自ら・・・・
「離婚だ~!」
「別居だ~!」
なんて言ってたら、そりゃ~当たり前のごとく、即離婚でもおかしくない。
いつもいつも言っていて、我慢してくれていることに甘えているだけで、今のパートナーでなければ、即離婚していてもおかしくないことです。
という私も、10年間言い続けていました。
今のパートナーを逃したら・・・・
私たちアスペルガーに多いのが、先を見通せないことが多々あります。
まず、離婚して今のパートナーよりいい人を見つけようと思っている方
まず、いません。
アスペルガーの特性を理解して一緒にいてくれるパートナーなんてそうそうにいないことを知りましょう。
何年も我慢してくれたパートナーなら、きっとあなたが奥様を大事にすれば、あなたに何倍にもなって返ってきます。
今までは、自分で自分を正当化しなければ不安だったかもしれないけれど、パートナーはあなたを必要として大事にしてくれます。
私も、妻を大切にするようになって、毎朝入れてくれるコーヒーに幸せを感じるようになりました。
そんなひとつひとつが穏やかな生活を生むのだと思います。
絶対に、離婚なんてしちゃだめです。
今のパートナーを幸せにすること、それがあなたの幸せに必ずなります。
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相手の存在を尊重する
パートナーの人生は、自分の人生と同じだけ重みのある人生です。
もし、「俺はこんなに頑張っているのに・・・・」と思ったら
パートナーも同じだけ頑張っているのだと思ってください。
「いや、そんなことはない、俺の方が頑張っている」と思ったら、あなたは優秀なのですよ。
パートナーは、あなたとは違いますし、頑張っている度合いは一緒なのです。
あなたは、パートナーより頑張らなくてもいいんです。
あなたがやっていることは、奥さんと腕相撲をしているようなものです。
全力で腕相撲をすれば、あなたが勝つのは当たり前なのに、「もっと力を入れろ」と怒っているのと同じなのです。
勝負なんてつけなくていいんです。ずっとずつと手を握っていればいいんです。
あなたが力を入れなければ、奥さんも力を入れなくていいんです。
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考えてみてください。奥さんがいなかったら今の子供が存在しましたか?
家事を自分で全部して生活できますか?
もちろんできる人もいるでしょうね~
だったら、離婚してあげて、ちゃんと生活費と養育費を払って奥様を幸せにしてあげましょう。
だけれど、ほとんどの方はわかっているのではないですか?
今の奥さんだから、今までやってこれたことを・・・・・
これからは逆です。
今まで、私たちは今まで思い通りに充実した人生を送ってきたんです。
これから、残りの人生、奥様や家族のため生きてみてもいいのではないでしょうか?
実は、それが自分のためでもあると思います。
だからと言って、特別なことをすることはいりません。
奥様や子供たちの人生を、それぞれが主役としてみればいいだけです。
自分の人生と比較したり、より良い人生を演出してあげる必要はありません。
奥様の人生は奥様のものですし、子供たちの人生は子どもたちの人生です。
「何かやりたい」と言ったら否定せずまずどうやったらできるかを考えることです。
考えずにできることはなんでもやらせてあげればいいのです。
失敗しても「ほら~俺の言ったとおりだろう~」なんて言わないのです。
笑って「また頑張れ」と言えばいいんです。
私たちは、相手を尊重することは、とても苦手な人種です。
それは、私たちの感覚が少し他と違うからで、ほかの人が気が付かないようなことを思いつくこともあります。
それは、ほかの人にはマネはできません。
貴重なひらめきは時として人を驚かせる発想をもたらしもしますが、それをゴリ押ししても理解されないことも多々あり悪い部分でもあります。
そんな独特な発想をする私たちは、人の話を聞くのが苦手ときたらなかなか相手を尊重することはできないことも多いのです。
だから話を聞くのです。
自分の気持ちを混ぜないように、話を聞くことを心がけるだけでだいぶん変わります。
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夫婦再生の第一歩は話を聞くこと
夫婦再生の第一歩は話を聞くことです。
「よし、話を聞くぞ~なんでも言いなさい」ということじゃないですよ~
日ごろの、ひとつひとつの会話をよく聞くことです。
漫画を読んでいても、楽しいテレビがあっていても、野球やサッカーで逆転のチャンスの時も相手の話を優先して聞いてみてください。
話しのほとんどは、あなたの意見を聞きたいわけではありません。
ただ話したいのです。
その話をただ聞けばいいのです。
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何度も言いますが、自分の感情や考え方を混ぜこぜにして話を聞かないでください。
純粋に相手が感じていること、言っていることを「ふ~ん~ そうなんだ~」と聞いていれば自然と相手の気持ちがわかってきます。
時には、どうでもいい話もしてくることもあるでしょう~だけれど、話を聞いてくれると嬉しいのです。
いつも、いつも 怒ったように話す私たちが聞き手にまわることは、夫婦再生にはとても有効的です。
是非、心がけてみてください。
誰が悪いわけでもない
最後に、発達障害だからとか関係ありません。
あなたが今まで頑張ってきたことを否定しているわけではないのです。
私だって、今までいろいろ頑張ってきたんです。わかっています。
パートナーだってそれくらいのことは分かっていますよ。
ただ、まわりに対しての配慮が欠けた行動をとりがちだっただけです。
だから、これからはまわりの人と共に充実した人生を送りましょう。
その力は、アスペルガーの拘りに執着する特性を信じればいいのです。
「誰よりも家族を大事にする」ってね。
あとは、間違えた方向に向かわないように、パートナーとよく話し、耳を傾けることを優先すれば大丈夫です。
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もし、気を付けていてもイライラしてしまったり、一方的な特性が治らないようなら、やっぱり病院へ行きましょう。
決して、今時の心療内科なんて精神病患者だけが行くような病院ではありません。
「イライラして、焦る気持ちが抑えられない」と言えば、それにあった薬を処方してくれます。
私は、エビリファイという薬を飲んでいますが、とても穏やかな気持ちでいることができます。
エビリファイは、車の運転前やイベント事の前にも飲むようにしていますが、とても効果的です。
あと、私たちは人ごみに出ようとしますが、必要がないのにショッピングモールや人が多いところに行くとイライラしたりしますので気を付けた方がいいでしょう。
少し気を付けるだけで、随分と変わると思いますよ。
渋滞は避けて交通機関を使うとか・・・・
少しだけ、奥様に歩み寄ってみませんか?
今日から、少しだけでも自分の行動がコントロールできるようになれば、それでいいと思います。
完璧を目指してもなかなかできることではありません。少しずつ少しずつでいいのです。
今までのことを、責め続けていても先には進めません。
ただ、パートナーたちは、今まで傷ついてきた気持ちは忘れてはいけません。
その気持ちを和らげられるのは、あなたしかいないのですから・・・・
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最後に
もし、「いや俺は絶対に離婚する」というのなら、今までに傷つけてきたことは十分な慰謝料として支払うべきでしょう。
そして、子供たちに関しては、父親として役目を放棄したわけですから、十分な養育費を払うべきでしょう。
自分の感情のまま離婚するわけですから当然のことだと思います。
私は、最後まで読んでくれたあなたがそんな人ではないと信じたいです。
一緒に、穏やかな生活 を手に入れてお互い理想の家族を作っていきましょう。
どうしても、パートナーの愚痴を言いたくなったら私にメールください。
パートナーには、いい思いだけさせてあげてください。
その気持ちが、あなたの幸せの近道だと思います。
今のパートナーを手放してはダメです。
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