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私も、発達障害(アスペルガー症候群・ADHD)を45年経って知ったわけですが、
正直この年まで生きてきてから自分を変えることは容易でないことを感じる日々です。
しかも、基本的に先天性の脳機能障害であるために治ることはないとなると
なおさら、自己嫌悪に陥る感じがすることも少なくないのも確かです。
自分が発達障害と気が付いてからは余計に意識してしまうため
自己嫌悪は強まってしまいます。
今は、子供の時に発達障害に気が付くことができます。
間違いなく、早期に発達障害の症状に気が付き対処することがベストなことには変わりありません。
しかし、子供たちも自分が発達障害と知ってしまった以上、
私同様に意識しすぎて自己嫌悪に陥ったりしやすいのでは
ないでしょうか?
今回は、そんな発達障害の子供たちとの会話に注目して調べてまとめてみました。
今回は話し方と伝え方についてです。
これって・・・私も数か月、本を何冊も何度も・・・何度も・・・読んでいるのですが・・・
私がアスペルガー症候群のせいか・・・衝動的な対応となりやすく失敗を繰り返しています。
私も、何度もおさらいをしながら行動しなければならない事項だと認識しています。
はじめに
まず、定型(普通)の人には知ってほしいのが、アスペルガー症候群の子どもの
世界というのは定型の方には理解しにくいものです。
アスペルガーの子供だけではありません、アスペルガーの大人だってそうです。
もともと、言葉の受け止め方や理解の仕方に特徴がある障害です。
お母さんとの会話で・・・
「勉強しないと、大きくなってこまるのよ~だから今勉強しないといけないのよ」
「うん わかった~」
と言って、ゲームを初めてしまうのがアスペルガー症候群の子どもです。
なぜかわかります?
定型の子どもたちなら、「お母さんが、勉強しなさい」と言ったと気が付くでしょう。
でも、アスペルガー症候群の子どもたちは、お母さんは「勉強しないと大人になって困る」と
教えてくれただけなんです。
アスペルガー症候群の子どもたちには、こうした行き違いのなかで生活していることを
まず理解してください。
そして、大人になって、この行き違いを いかにして察知する能力を身につけていくかが
大きなカギです。
「何回言ったらわかるの~」
「人の話を聞きなさい」
と普通の子どもができることだと 怒るのでなく
子どもたちが理解できるように話してあげる必要があります。
障害を克服しない!!!
先に書いておきます。
障害を克服することを教えれば子供は間違いなく自己嫌悪に押しつぶされたり
混乱を招いてしまい余計に生きにくくなります。
アスペルガー症候群は、経験や知識を活かすことはできます。
私は、この年ではじめて気がついて対策をはじめたのですよ。
子どもの時から気がついていれば、もっと経験や知識を大事にしていたでしょう。
別に克服なんしなくも生きていけます。
むしろ、アスペルガー症候群だからこそ持っている能力だってたくさんあるのです。
そちらを伸ばしてあげることが最大の支援だということを理解したほうがいいと思います。
私自身も「自分で決めたハードルは必ず超える!!! 自分で決めたことは絶対にやる!!!!」という
特徴を活かして対処しています。
大人でも、ふつうを目指せば潰れてしまいます。
是非、子どものうちから無理な克服をさせないであげてください。
参考【アスペルガー症候群の大きな勘違い ~我慢している時点で間違えている~】
参考【アスペルガー症候群ノート大公開 ~ノートは頭の中・脱オレオレ症候群~】
参考【アスペルガー症候群の特徴による 長所と短所 の境目】
1. 言葉を選ぶ
1-1. 具体的に話す
定型の大人でもあいまいな言い方って理解できないことありますよね。
ですが、定型の子供でもさらに理解できない。
アスペルガーの大人では、もっと理解できない。
さらに、アスペルガーの子どもとなると・・・さらに理解できないわけです。
「ねえ~お水を少し持ってきて」と言えば・・・
定型の子どもなら
お母さんは水を飲もうとしている。
お母さんは、汚れを落とすために少しだけ水気が欲しいのかとか
花瓶に水を入れたい・・・
などの水の容量を考えて持ってくるでしょう。
アスペルガー症候群の子どもの場合
どんぶり や やかんに入れてくるかもしれません。
コップに数滴の水を持ってくるかもとしれません。
「ちょっと」、という感覚がわからないのです。
今回の場合であれば、
「お母さんが、お水を飲みたいのでコップに半分くらいお水持ってきてくれる」
と具体的に話すことが大切です。
意外と、簡単そうですが・・・・私たちは、なかなか具体的に話すことになれていません。
「あれ」「それ」「あっち」「こっち」といった指示代名詞もよく使いがちてです。
指示代名詞も、アスペルガー症候群の子供には理解できないことが多々あります。
「あれ取ってくれる?」ではなく「カウンターのうえの本を取ってくれる?」
「テレビのリモコン取ってくれる?」と具体的に名前と行動を指示しましょう。
1-2. 短い文脈で簡潔に話す
文脈=センテンスと言った方がわかりやすいかもしれませんね。
たとえば「ねえ~ゲーム買ってくれると言ったよね」と約束の話をしていたとします。
「はいはい、お利口にしていたらね~」という会話は定型の子供との会話では成り立つかもしれませんが
アスペルガーの子供は、なんでお利口にするのとゲームを買うとの約束が結びつくのかわかりません。
「お母さんは、嘘をついたんだ~」とかんしゃくを起こすことも多々あります。
これって、私もよくやっていることなんですよね~
今回のような場合は、「はい、誕生日にはゲームを買うよ」と名詞と動詞を明確に入れた言葉で
必要なことを短い文脈で伝える必要があります。
混乱のもととなるので余計な言葉は不要です。
もうひとつ「勉強が終わらないと、おやつあげないよ」などと二重に否定することがよくあります。
勉強とおやつの繋がりがわからないので・・・「おやつをくれない・・・意地悪してる」と思うかもしれません。
「勉強終わったら、おやつ食べようね」と言いかえるだけで解決できます。
1-3. 「です・ます調」がわかりやすい
アスペルガー症候群の子供は、男女の言葉の使い分けや
敬語の使い分けが苦手のようです。
「行く」と「くる」、「あげる」と「もらう」のように立場の転換による
使い分けもうまくできないこともあるようです。
こういったことばについては、成長とともに使い分けができるようになるのですが
何か指示するときは「これからスーパーへ買い物に行きます。」
といったように、子供の立場で「です・ます調」で話すとわかりやすいようです。
1-4. 「ダメ」はダメ!!
子供に注意するときは、「ダメ」という言葉を使わないようにします。
「物を投げたらダメ」というのでなく「物はそっとおきます」とできるだけダメという言葉を使わないようにします。
これには2つの理由があります。
ひとつに、「投げたらダメ」だといわれるとどうしていいのかわからない。
もうひとつは、いつも注意される機会が多いアスペルガー症候群の子供たちは
自信を失うことも多いという理由もあります。
アスペルガー症候群は、自分を否定されるような言動には敏感で、不快な感情だけが残り
肝心の内容は残っていないことが多いです。
ただし、自分や他人を傷つけようとする場合は別問題です。
そこは、はっきりと注意しましょう。
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