アスペルガーのこだわり(そんな簡単じゃないんだよ。)


アスペルガーの特徴のひとつ「こだわりの強さ」について、いろいろ書いてきましたが、「こだわりの強さってみんなあるよね?」と誰しもが多かれ少なかれ持っているものなのでピンとこない方も多いと思います。しかしアスペルガーの『こだわり』とは、少し変わっていて「あることに関しては、こだわり」があると言ったレベルのものではなく、こだわりの数に関しても、分野に関しても様々でその「こだわり」ひとつひとつに変化を嫌います。

例えば食べ物に関する好き嫌いもあります。
もちろん、好き嫌いがあるからアスペルガーというわけではありません。アスペルガーの場合は、嫌いなものが目の前にあるだけで、不機嫌になったり、怒り出したりすることもあるので厄介な時もあります。

例えば、私の場合ほとんど好き嫌いはありませんが、卵焼き、甘いカレーは絶対に食べませんし、人参も嫌いでした。
息子も、大の野菜嫌いで、ほとんど野菜を食べませんでした。あと、ドレッシングやマヨネーズやケチャップやソースが、かけられていると絶対に食べません。
普通は、嫌いでも少しは我慢するものですが、アスペルガーの場合は、絶対に食べない人が多いです。
子供のころ、そんな好き嫌いを治そうと無理に食べさせようとするので、更に嫌いになるというのは、よくある話です。

しかし、アスペルガーの場合、面白いもので気に入ると、大嫌いだったものが、ある日を境に大好物になることがあります。

私の場合は、牡蠣がそうでした。大学生まで牡蠣は大嫌いで絶対に食べませんでした。
しかし、バイト先の先輩から無理やり食べさせられて「あれ?おいしい」と大好物になり、飽きるまで毎日食べていたこともありました。

しかし、嫌いなままのものもたくさんあります。
私は、苦みがとても苦手です。から揚げも醤油が入った下味のものを揚げたときの苦みが嫌いで大嫌いです。だから我が家では塩と少量の砂糖と酒とニンニクだけで塩から揚げにします。
ビールも苦くて基本は嫌いですが、炭酸は好きなので最初に少し飲むことはありますが、ほぼ飲みません。どちらかというと、まだ第三種のビールの方がおいしく感じます。

他に果物や野菜もあまり興味もなく、結婚するまではほとんど食べませんでした。
しかし、結婚と同時に田舎の方に家を建てたのてですが、近所には採りたての野菜が売られていて
「なんておいしいんだ~」と知ってからは、私の食事は大量の野菜を食べるようになりました。
一度買いに行くと、田舎なので野菜も安く大量にあるのですが、それでも2,000円程度でふたつの大きな袋にの野菜を買って帰るほど、ハマります。
逆に、いつ採れたかわからないようなスーパーの野菜は、ほとんど買いません。

しかし息子は、そんな美味しい野菜も一切食べませんでした。妻に怒られながらチンゲン菜も一枚程度、ほうれん草などは一口食べる程度でした。そもそも妻も娘も少ししか野菜を食べないので、野菜不足は明らかでした。
とは言っても、「無理に食べさせるのも・・・」とあきらめていました。

その息子が、今大量の野菜を摂取するようになりました。

それは、私が1カ月半の長期出張で私自身が野菜不足を解消するため、グリンスムージを毎日飲むようにしていました。

その出張も終わって、我が家に帰ってきてから、1カ月半飲み続けてきたグリンスムージが無くなった、生活リズムの変化に違和感を感じるようになりました。
アスペルガーの私にとっては、そんなちょっとの変化でも、すごくストレスに感じてしまうのです。

そこで、ジューサーを購入しました。
家にも大きなジューサーはあったのですが、洗うのが面倒で、ボトルに材料を入れてそのまま作れ、そのまま飲める画期的なジューサーがあることを知り早速購入しました。

ホームページを見ると、果物や野菜を入れていましたが、果物ってバナナ程度なら安いけれど、結構高いので、安い100%りんごジュースや100%オレンジジュースとバナナを入れて、ほうれん草や小松菜を一袋(4束)ほど入れて作ってみたら、メチャメチャ美味しかったので飲むようになりました。

そんなある日、息子が「毎日何飲んでるの?」と聞かれたので「これ、毒だよ」と適当に答えました。
「毒飲んでみるか?」と言って少し飲ませてみました。
間違いなく絶対に、「うぇ~まずい~」と言うと思っていたから、笑ってやろうと思っていたのですが、以外にも「なんなんこれ~めちゃうまいやん」というので、かなり驚いて入れている野菜を見せました。

「えっ!俺一人でほうれん草こんなに飲んだの?」と息子自身、野菜を美味しいと感じたことに驚いていました。「しかも、これお腹いっぱいになるね?」というから「バナナが入っているからね~」と教えてあげました。

それから、毎朝私が息子と私のグリンスムージを作るようになりました。

最近は春も終わり、小松菜やホウレン草も高くなってきたので、大量の安いトマトを買ってきて冷凍させておき、トマトと人参と小松菜やホウレン草を1/3だけ入れて作るようになりましたが、息子は喜んで飲んで学校に行っています。学校から帰ってきても「お父さん、野菜ジュース作って~」というくらいハマっています。
最近は、豆乳も混ぜるようにしています。
野菜ジュースの効果はすごく、息子は、1週間に1度は保健室に貧血で行っていたのですが、毎朝野菜ジュースを飲むようになってからは、一度も保健室に行っていないようです。
病院にも何度も行って「水と塩をしっかり摂取してください」と言われていましたが、完全な鉄分不足が原因だったようです。

こうなると、今度は、めんどくさいことに絶対に毎日飲まないといけなくなるのです。ちなみに、決して野菜が好きになったわけではありません。
普通に出された野菜は絶対に食べません。
妻が作ったほうれん草のお浸しを「一口食べなさい」と怒られていますが、「毎朝10倍以上の野菜飲んでいるからいいのに~」と思いながら口にはしていませんが・・・・
妻も発達障害があるので、イメージ的にほうれん草のお浸しの方が栄養があるように思えているのかもしれません。息子も同じように多くの野菜を摂取していると思っていないところがいいのかもしれません。

ちなみに、グリンスムージを飲むようになって、ごはんをいくら食べても太らなくなりました。
ダイエット効果もすごいですよ。
トマトを冷凍して入れると、氷も入れなくてもキンキンに冷えたスムージになっておいしいです。
ほうれん草やバナナなども特売の時は大量に買って、そのまま急速冷凍しています。
ジュースは、りんごとオレンジジュースを半々にミックスして豆乳も入れて作っています。

なんか、グリンスムージの記事になってしまいましたが、アスペルガーのこだわりって、単純な「野菜がきらい」とかではなく、もっと小さな細かなこだわりがあるので、定型の方から見るとわかりにくいことが多いと思います。

アスペルガーの変なこだわりに「どうして?」と理由を知りたくなる気持ちはわからなくもないですが、当人たちも、何にこだわっているのかもわからないことも多い気がします。

でも、理由のあるこだわりもたくさんあることは覚えておいてください。
発達障害の人は、肌や味覚や聴覚や視覚などに敏感な人も多いのです。

例えば、視覚に関していえば、私は明るさにとても敏感で明るすぎるのを嫌う傾向にあります。
かと言って、暗いのも嫌で蛍光灯にもこだわります。明るさや色が変わる蛍光灯を活用しています。
パソコンのデスクトップに写真や柄があるのも嫌い、単色で自分の好きな明るさの色に設定しています。

聴覚は、音のノイズなどを嫌い、スピーカーやイヤホンにもこだわります。
また、音楽も好きでJ-POPを良く聞きますが、曲の歌詞などが気になったりするので、テレワーク中など仕事の時には、ピアノ演奏のJ-POPを聞いています。自転車の時などは両耳にイヤホーンを入れると音楽に集中してしまうので片耳だけにしています。

味覚もこだわりが多いので、行くお店も決まってきます。

肌着は、綿100%で柔らかい生地のものを、靴も軽くて窮屈でないものを選びます。
リュックやかばんも、肩に当たる感触や背中の感触をとても重要視します。
だから、あまり高いのは買わないのです。
これらのこだわりは、価格とかブランドではないのです。

マスクなんて、何種類買ったかわかりません。
そもそもマスクが嫌いで、紙マスクはとくに肌に合いません。
そして、今一番気に入っているのは「これマスクとして大丈夫?」というくらい薄いマスクを愛用しています。このマスクにたどり着くまでに1,000円~2,000円のマスクを何枚買ったわかりません。
気に入ったマスクは、5枚とか買うので間違いなく10万円分は買っていると思います。

トイレットペーパーやティッシュも、肌触りや柔らかさにこだわります。

シャーペンやボールペンにもこだわります。
気に入らないシャーペンなども、いっぱいあります。
一番好きなのは、えんぴつです。

バイクや自転車も、ちょっした変化がすごく気になります。

バイクで出かけると、必ず宿泊で遠出をします。
最近は、毎週土日は雨が降らない日は、100km以上 8時間~10時間もくもくと乗っています。
でかけたときは、二方向にほぼ同じルートでお決まりのカレー屋さんや、さかな料理のお店などいつも同じところに行きます。

しかも、毎回同じメニューです。500円のづけ丼に700円のあなご寿司が一番のお気に入りです。

ちなみに、みなさんは音楽ってどう楽しんでいますか?
娘たちの聞いている曲は、大好きな娘たちと話を合わせるため聞くのですが・・・・
妻や息子が聞く曲は、耳障りでしかありません。
妻は、私より10歳年下のくせに、私の子供のころ聞いていた古い曲ばかり聞くので本当いやなんです。子供たちの聞く曲は、比較的新しいのでそこまで苦にならないのですが、妻しか聞かない曲をかけられると本当にストレスを感じるのです。

逆に、テレビが好きな私がテレビを見ていると、テレビをあまり見ない妻は不機嫌な顔をします。

こういった、物に対するこだわりだけではなく、行動や考え方にもこだわりを持っています。

例えば、考えても仕方ないことに悩んでいる人を見るといらついたりもします。
子供のころからそうでしたが、国語や社会や英語って、知っているか知らないかで決まるじゃないですか? なのに、テストの時間は他と同じだし、時間いっぱい悩んでいる友達を見て、「あほじゃない?」と思っていました。
他に、私の失敗を怒られたときも「終わったことは仕方ないだろう? 『次から気を付ける』と言う以外どんな答えがあるんだ」と物事を単純明快に割り切ったりもします。
他の人が、わずかな記憶を絞り出そうとしている時間や、反省している雰囲気を表現しないといけない理由がわかりませんでした。

みなさんも、クックパッドって見ますよね?
でも、私は絶対に見ません。
「なんで、あんな料理の基本も知らない素人のレシピを参考にするの?」と思ってしまいます。
決して、「みんなあんなサイト見るな!」と言っているわけじゃないですよ。
調味料や素材のメーカーに、社運をかけた究極のレシピがあるのに・・・・・・
いつも、妻が作ると味が薄かったり、濃かったり、同じ料理なのに毎回味が違うし
白だしの量なんて、メーカーで味の濃さ違うだろうに、なぜ分量を指定できるの?
と思うんです。たまには、言いますが・・・・「またか~」とあきらめています。

バッグ自体の重さもこだわりますが、入れるものもグラム単位でこだわります。
筆箱も眼鏡ケースも折り畳み傘もパソコン充電器込みで1kg未満のものを選びマウスやiPadケースに、モバイルバッテリーなども少しでも軽いものを選びます。
手帳も重たいので、必ず持ち歩いているiPadでメモっています。
ちなみに、バッグ600g,パソコン1kg,iPad pro 1kg,と折り畳み傘と筆箱と眼鏡ケースまでは絶対なのでモバイルバッテリーなどを入れると、かなり重くなるのでひとつひとつの重さにこだわるのです。

パソコンのディスプレイは、今は、32インチ 4Kモニターでないと満足できません。
ノートブックで仕事なんて、ストレスでしかないです。
32インチ 4Kモニターなら、14インチモニター4枚分くらい使えますので、一画面でいろいろできますからね。

パソコンにはこだわるけれど、スマホは息子にiPhone7をあげたからiPhone SEを買ったけれど電話ができればいいとか・・・・
仕事で使うから大きいiPad Proの12.9インチがいいとか・・・・

バイクはこだわるけれど、こだわった車が買えるほどお金がないから、車はなんでもいいとか

シャンプーや洗剤の詰め替え用って、意外と安いようで容量と価格を割ってみると、容器ごと買った方が安いとか・・・・
なんでも、単価計算してしまうところもありますね。
あと、腐らないものは特価の時に大量に買うところもあります。

歯磨き粉は生葉、歯ブラシは、歯並びがよくないため毛先が細くてかための歯ブラシを買っています。でも、最近は「かため」って売られていないんですよね。
ですので、ネットで10本まとめ買いしています。

Amazonや楽天でよく買い物をしますが、妻にはいつも「セールの時買えばいいのに」と言われますが、タイムセールとかセールは気にせずに、欲しい時に買います。待ったりするのが面倒なんです。欲しいものは、一日でも早く欲しいのです。だけれど、クーポンとかお得情報には敏感とかもあります。

あげれば、きりがないくらい拘って生きています。
当然、当たり前のことですが、そのこだわりがすべて満たされることはあり得ません。
しかし、当人たちは、そんなに自分たちに多くの拘りがあるなんて思ってもいません。
だから、アスペルガーはストレスを抱え込むことが多いのです。
ひとつひとつに数多くの拘りを満たされないことが多いため、感情を乱してしまうこともあり、夫婦や家族には、苦手な感情のコントロールをしないままぶつけられることもあるのです。

世間一般的には、「発達障害の人はこだわりが強い」と簡単に言うけれど、こだわりが多く満たされないことも多く、更に感情のコントロールも苦手、こだわりを伝えることも苦手、自分のこだわりに気が付いていないこともある、矛盾したこだわりもある。そんな複雑なアスペルガーにとっては、理由もなく自分自身でルールや定義を作ってしまうことも多いと思います。
拘りひとつひとつの強さもですが、それ以上に数多くの拘りが、まわりには更に拘りが強いと受け取られるのかもしれません。

アスペルガーの拘りは時として、武器になることもあります。私の場合は、仕事に関することの拘りは、社会的にも評価していただき今があります。
しかし、どうでもいい拘りが生きにくさを感じさせることが多いのも確かです。
私が、基本的には部屋に閉じこもり、リビングにいないのも、私のこだわりにより、家族が不快になったり、私自身が不快になることを避けるためです。
このこだわりに気が付くのは、ゆっくりお互いに、そのこだわりをひとつひとつ分析していく、経験値をあげていくしかないと思っています。
そして、その拘りが必要かどうか考えることが大事だと思います。

例えば、私も未だ「なんで、クックパッド見るんだよ~! だから、いつも味が違うし自分で味付けできないんだよ」と思っているのですが・・・・
「もっと美味しく作れるかもしれないけれど、ある程度食べられればいい」という考え方を私が理解するしかないし、「毎日、メニューを考えるの面倒で冷蔵庫にある材料入れればレシピーがでてくるので便利」というときもあるということを理解し、気に入らない時は気が付かないふりをし流して、美味しかった料理は、「これ美味しかったから、この料理はこのレシピで作って」と強く気に入ったことを伝え、どうしても我慢できない苦みに追いては「野菜は煮込むと苦くなるから、俺のだけは早めに入れといて」とか「醤油を入れて煮込むのだけはやめて」とどうしても苦手なことだけ伝えるなど、お互いが歩み寄ることが大切だと思っています。
でも、アスペルガーの私は、ひとつひとつ気になってしまうんですよ。

「こっちは、作ってあげてるんだから文句言わないで」と言えば、アスペルガーは「じゃ、もう俺のは作らなくていい外で食べるから」となるのが目に見えます。
私も最近はほぼ在宅ですし、「もう、俺作るよ」と・・・・
でも、発達障害を自覚してからは、私が家事をするのは、妻に頼まれた時だけというルールになっているので滅多に家事はしないのですがね。洗濯以外の家事なら全然苦にならないんですよね。
ちなみに、味付けに失敗がないのは、塩麴です。あるとき、塩麴を作ってから塩麴で作ったらなんでもおいしくできるんです。
野菜炒めも、炒めすぎると塩麴は焦げるので早めにあげてもらえるし、鶏肉などお肉はとくにおいしいんですよ。
だから、塩麴は切らさないように作り続けています。

私たち夫婦も、お互い理解し合えないことも多いですが、時には気が付かないふりをしたり、距離を取ったりしながら日々を送っています。
もし、私のこだわりをすべて満たそうと、お互いが努力しても絶対にそんなことは実現できません。そんな努力をしても、必ずその歪がどこかに表れてしまいます。
私みたいな人に「こだわるな!」なんてことを言っても絶対に無理だし、実現できそうなものをたまに実現するくらいの気持ちでお互いが、生活のリズムを作るしかないと思います。

今までの人生で、自分の拘りの強さと多さのなか、自分の価値観を通してきた私ですが、その拘りをなくすことは、不可能なのは私自身もわかっています。
でも、私の拘りをまわりの人に望むと、周りの人にとってかなりのストレスになることは良くわかります。

私の場合、料理であれば自分で作るなり、大好きな店に食べに行けばいいだけですし、パソコンなどの私だけの拘りは、仕事を頑張って稼いで実現すればいいし、好きな曲や番組は一人部屋で楽しめばいいし、生活空間の拘りは自分の部屋で保てばいいと思っています。
私の拘りを共有する行為は、できるだけしないでいいように気を付けていますが、ここまでして、世間一般的なレベルの拘りとなるのでしょうね?

なかなか、アスペルガーのこだわりをのすべてを伝えることは難しいですが、アスペルガーにとっては、調味料、整髪料、食材、鉛筆の太さ・重さ、消しゴムのやわらかさ、肌着の肌触り、パソコンのキーボードにマウス、ハンカチの素材から、ティッシュペーハーにトイレットペーパーの肌触り、枕の高さ、布団の重たさ、ベッドやソファーのクッション性、お風呂の温度、パスタ等の麺の固さ、海苔なんかも特選海苔に拘り、ジャーに入りっぱなしのご飯は食べない、パソコンのデスクトップに沢山アイコンがあるのは嫌、料理によって塩を変える、電車はいつも決まった車両、魚や野菜に必要以上火を通されるのが嫌い、大音量で音楽をかけられると苦痛、エレベータで化粧や香水の匂いがキツイ人がいると本当に嫌、夜に麺類はいや、切れない包丁はきらい、窮屈な靴がきらい、髭剃りは良く切れる髭剃り、などなどあらゆるものに拘りがある私たちですが、実現できるものもそれなりにあるのですよ。
自分にあるこだわりを自覚できると、アスペルガーの人もずいぶんと楽になるんですけれどね。
これらの、こだわりを他に求めないこと、それを理解してもらえると、だいぶん変わると思います。




2 件のコメント

  • すみません、お助けいただけいただけたら、とコメントします。
    軽度のうつ、という夫がこの度3度目の休職となりました。
    主治医からはもう休養の時期ではなく、からだをうごかせるようになる時期と言われています。すでに3ヶ月が過ぎていますが、一向に夫はリハビリをしません。頭が痛い、体調が悪いと言ってはただ座って居るだけです。
    また、特性が有ることは指摘されていますが、本人に自覚はありません。妻である私と主治医の間で彼は発達障害のある人、という認識でサポートしていく事になっています。
    息子にも発達障害があるため、ある程度声の掛け方等は分かっているつもりですが、大人の場合、こうしたら伝わりやすい、と言うものがあれば、教えて下さい。
    正直、このままでは復職は難しい、と言われています。夫には発達障害の診察のできる病院へ行ってもらいたいです。
    目的は復職の為のリハビリ(体を動かし働けるようになること)を進めることです。
    よろしくおねがいします、お知恵をお貸しください。

    • クマさん、はじめまして
      旦那様が、休職中ということで不安ですよね?
      発達障害と言っても、いろいろなパターンがございます。
      しかし、文章からだけでは、うつ状態になっている今、発達障害の問題まで抱え込むことは旦那さんにとって耐えられることなのか?
      というのが率直な意見です。
      発達障害故にうつ状態になることは、私にも実感があります。
      その原因を、紐ほどいてあげることは大切なことかもしれません。
      ただそれは、発達障害と自覚させることとは少し違う気がします。
      今、世の中では仕事のやり方も大きく変化しています。旦那さんが今までのやり方では、立ち振舞ができなくなったのかもしれません。
      発達障害云々の前にうつ状態の今、まずは、自分にゆとりを持てる時間が必要なことは間違いありません。
      自分に自身がなくなったり、頑張っても結果がついてこないのか、ただただ体が動かないのか・・・・・
      旦那さん自身が頑張った結果、今の状態になってしまったのではないかという考え方を持つことも大切だと思います。
      発達障害ゆえに、自分の評価や他人からの評価、周りとの差の感じ方に偏りが出ることもあると思います。
      「がんばれ」「がんばって」という気持ちは、うつ状態の旦那さんには、とてもつらいことだと思います。
      そういう状態に、体や気持ちが追いつかないからこそ、うつ状態になるのだと思います。
      当然、生活を共にしている方からすれば、そんな悠長なこと言ってられる状況でないことも、十分わかりますが、時を急ぎすぎると取り返しのつかないことになることも多々あります。
      うつ状態から、「よし、頑張るぞ」と決断したときが一番危ない時という考え方もあるほどです。
      旦那さんが頑張ってきたことをまず聞いてあげ、「うんうんすごいじゃない」「そうだよね〜」と旦那さんの話を聞いてあげることではないでしょうか?
      「それは違う」とか「他の人なら」とか旦那さんの考え方や行動を否定するのでなく、何がズレているのか多くの情報を得ることが大切だと思います。
      その中に、旦那さんのこだわりを見つけることができるのではないでしょうか?
      そして、そのこだわりを少しずつ考え方を変えていくよう話をしてみてはいかがでしょうか?
      旦那さんは、自分のことも周りのことも、これからどうしたらいいのか、これから先の未来も見えなくなったているから今の状態になっているのだと思います。
      旦那さんの性格などがわからないので、なんとも言えませんが、旦那さんがお持ちの様々な能力でもっと楽に生きていくことができることを見つけることが
      発達障害の特性に対しての対応策となる気がします。
      きっと、今の旦那さんが抜け出すことができれば、その背中を見て育った、息子さんの今後のためにも将来大きな武器となると思いますよ。
      旦那さんの強みや長所をいっぱい見つけてあげてください。弱点なんて少しだけでいいです。
      旦那さんの強みや長所だけで乗り切って今まで生きてきたんです。ほんの少しのきっかけで短所は補えます。
      こだわりが強い旦那さんなら、プライベートだけでも少しだけ適当になれる時間を持つとかでも大きくかわりますよ。
      もし、それで失敗しても笑いながら「失敗だったね」と「世の中そうそうこだわらなくても、適当に生きていける」というこだわらなければ楽になることが
      いっぱいあるということを知ることが大切だと思います。
      記事にも書いたとおり、未だ私もすべてのことにこだわりの塊です。でも、「こだわらなくても、世の中は動いている」ということを感じています。
      私も、自分が発達障害で、精神安定剤などを服用しながら、不器用に生きている身です。
      旦那さんの今の状態に近い気持ちになることなんて、日常茶飯事です。
      だから、きっかけだと思いますよ。
      クマさんが辛い時、旦那さんがわからない時はメールいただければ、私の経験上の話はできます。
      発達障害の旦那さんに息子さんを持っての不安、苦労は私の想像以上とは思いますが、そんな旦那さんと息子さんと向き合う
      クマさんはとても素敵な方だと思います。反面、頑張りすぎてクマさんの心や体力の心配をしてしまいます。
      まずは、陽の光をあびながら散歩からはじめてみてはいかがでしょうか?矯正や無理はだめですよ。

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