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アスペルガーの人と共に生きるということについてお話したいと思います。
今までにも、たくさんの方から、「旦那がアスペルガーかもしれない」、「恋人からアスペルガーかもしれない」と、価値観や気持ちが伝わらず悩みをいっぱいもらってきました。
アスペルガー症候群の私にとっては、当事者の旦那さんや彼の気持ちは理解できるのですが、パートナーの気持ちは、妻やみなさんから頂いたメールやコメントで「相手は、こんなふうに私達を見ているんだ?」と理解を深めています。
ですので、私からは、どちらの言い分が正しいとか、間違えているなんてことは言えません。悩みを抱えている方と同様に当事者もわかって欲しいこともたくさんあることは、知ってほしいです。
ただ、アスペルガーの人って、どうして欲しいかを考えることも、それを正確に伝えることも苦手な人が多いので厄介なのですけれどね。
しかし、みなさんアスペルガー症候群の特性に悩まされている反面、その特性ゆえに好きになった部分があるから、付き合ったり、結婚したのだと思います。
決して、付き合ったり、結婚してから変わったわけでなく、付き合ったり結婚して、身近な人になってから、アスペルガー症候群の拘りと感情のコントロールが苦手なことに気が付いて悩んだり、後悔をしている人が多いのではないでしょうか?
アスペルガーの魅力
アスペルガーの人は、あまり考えずに自分の感覚や価値観だけで行動したり口にしたりすることがよくあります。
例えば、かわいい女の子がいたら、普通の人は「かわいいなぁ~」と思うだけで躊躇してしまうい、次の行動を起こすのにはかなり勇気がいる人も多いと思います。しかし、アスペルガーの人は、「彼女と付き合いたい」とまっすぐに行動する人も少なくありません。
恐れることなく「君って可愛いよね~俺と付き合わない」とストレートにアタックする人も多いです。たとえ相手に彼氏がいても関係ありません。その彼とわかれればいいだけですから・・・・
「ごめんね~」と断られても、「あっそ~」と簡単にあきらめる人もいれば、「こんなに俺が好きなのになぜ?」と勝手に思い込み自己中心の価値観だけで物事を考える人も少なくありません。
ちなみに、私の妻は、私に「お前バカか?」と丸めた新聞紙で頭をポンと叩かれて、妻は初めての体験にドキッとして好きになったというエピソードがあります。
なかなか、女の子を新聞で叩く人なんていませんよね?
そいった行動は、仕事でも上司であろうとお客様であろろうと、堂々と自分の価値観をしゃべるため、ほとんどの人は、その勢いと強い信念で成果をあげる人も少なくありません。
恋愛や夫婦間では、強い自分の思いは問題になるケースも多いですが、仕事となると「うちの商品やシステムは他には負けない」と思い込むと迷いもなく、引き下がりもせず、グイグイ売り込んでいったりします。
感情のコントロールが苦手なアスペルガーは、小さなことで真剣になったり、逆に大問題のなかでも顔色を変えず対応できてしまうこともあります。普段は不愛想な人なのに、時々子供のようにはしゃいだりと、そんなギャップに胸キュンする人も多いようです。
付き合う当初に、友達からは「あの人はやめてた方がいいよ」と言われた人も多かったのでは?
でも、「みんな知らないのよ〜本当はやさしい人なんだ」と勘違いすることも多いのです。
決してアスペルガーが全員乱暴だったりするわけではありません。みなさんが持っているやさしさも、怒りも同じです。ただ違うのは、それを考えて行動したりすることが苦手なので、小さなことでも他の人より怒ったりする反面、花を見て男の人が「きれいだな」と思っても恥かしくて口にできない人もいると思います。しかし、アスペルガーの人は、平気であまり考えることもなく「この花きれいじゃない」「この木すごくない?」「あ~蝶々だ~」と目に入ったもの感じたことを、そのまま口に出すため、関係が浅い間は、とても純粋な人に見えてしまうことも多いのです。
アスペルガーと付き合って気がつく
上記に書いたように、なんでも口に出してしまうアスペルガーに魅力を感じて付き合い始めると、ときどき違和感を感じる回数が増えてきます。
だいたい、付き合い始めは相手の良いところばかり見えるのは、発達障害に関係なくみなさん同じだと思います。
「この人は、私になんでも素直に話をしてくれる」「自分に自身を持っている人」「ひとつのことに夢中になれる人」「自分の価値観を大事にする人」「自分の個性を活かして生きている人」「自由で形にハマっていない」と思っていたことが・・・・・
実は・・・・
「この人は、私になんでも素直に話をしてくれる」
→ 見にしたもの、思ったことをただ何でも口にしているだけだった。
「自分に自身を持っている人」
→ 自分の価値観や考えだけで生きているだけだった。
「ひとつのことに夢中になれる人」
→ 興味のあることは異常なくらい夢中になるけれど、興味がないことは振り向きもしなかった。
「自分の価値観を大事にする人」
→ 他人の価値観をあまり気にしない、自分の価値観が全てと思っていただけだった。
「自分の個性を活かして生きている人」
→ 拘りが強く、自分の価値観や考え方で生きる生き方しかできなかった。
「自由で形にハマっていない」
→ まわりの人と同じようには生きていけないだけだった。
見方を変えると、全然見え方が変わったりします。
だけれど、見方を変えれば弱点が、そのまま長所ともなることを知って欲しいと思います。
上記のような、長所や短所をお互いに理解し合うことができ、相手にどう映るのかを当事者も意識することができれば、お互いに、もっと生きやすくなります。
付き合い出すとどんなことが起き出すの?
なかなか、アスペルガーの行動を伝えることは難しいですので、私の体験や事例のほんの一部を紹介します。ちなみに、こんなことが暇なく起きます。
付き合い出すと、デートをしていても、アスペルガーの人は、やたらと時間を気にしたり、目的地を計画通りにまわったりと、まるで仕事でもしているかのように行動したりします。
「ねぇ~ここの店かわいくない?入ってみない?」と誘うと「そこの店は評価が低い、あっちの方が評価が高い」とか、「この店はアルバイトが作っているから美味しくない」などと、自分の知っているお薦めの店に連れて行こうとしたりする人も多いです。
女の子が好きなウインドウショッピングなどに興味がなければ、「え〜買わないんだろ?」「悩むなら両方買えば」「何買うか決めてないんだったら、欲しくなって買えば?」「俺、あっちで待ってる」とポツンと一人にされたりします。
ところが、家電コーナーに行くと、今度は自分が買わないものでも夢中で何時間もカタログを見たり店員に話しかけ、これまた女の子をポツンと一人置き去りにします。
私も歴代の彼女たちのほとんどに、パソコンコーナー立ち入り禁止にされていました。
だから、私は誰かと買い物に行くことはもう、何十年とありません。
ただ、娘たちだけは別です♪何時間でも付き合います。「早く選べ」と言うと買ってあげるものが増えるので、とことん時間をかけて選んでもらった方がいいので・・・・
今は、amazonや各メーカーのホームページをずっと見て何時間でも過ごせますけれど・・・・
「ねえ〜あそこのラーメン一度食べたかったのよ〜」と言うと「だったら、中華料理店に行こう」とそこのラーメンが食べたいのに、違う店に連れて行かれ、「おう〜青椒肉絲があるじゃん〜これにしよう」と「ラーメンは?」という暇もなくラーメンはどっかに行ってしまったりします。仕方なく青椒肉絲を頼み「おいしいね~」というと「ここのピーマンの切り方は太さが違うから火の通り方が違う」などと、せっかく美味しく食べている彼女の気持ちなど考えず、自分の価値観で評価をはじめてしまいます。
ファミリーレストランなのに、具材や味付けにケチをつけたりする人も少なくありません。
アスペルガーの人との食事は、本当に大変です。
まず、人混みを嫌うくせに、拘ったりしますから、人気店に行ってもストレスで感情がぐちゃぐちゃして変なスイッチが入り、その後のデートは楽しくなくなります。だからと言って人気のないところに食べいくと、味の文句ばかり言ったり・・・・・
信号のない横断歩道を渡るときも、「歩行者が優先だ」と車が飛ばして突っ込んできても、お構いなしで渡ろうとしたり、運転中も無茶な割込みや追い越しにイラついたりする姿をよく見るようになります。
弱い人には優しいが、普通の人や強い人には、すごく強く見せようとしたり、それぞれの拘りを目にするようになってきます。
レジに並んでいると、気が付かず割り込んでしまった客に、「なにしとんじゃボケ~」とすごい剣幕で怒ったり、「もういいじゃない~」と彼女が言っても「はぁ~」と逆に怒られたり・・・・
あなたが、気が付かず失敗をして注意され「すいません」と謝っていると、「はぁ〜誰に因縁つけとんじゃ」と喧嘩を始めたり、事を大きくしてしまう場合もあったりします。
世の中には、理不尽なこともたくさんあるのは仕方がないことなのに、そのひとつひとつに怒りを抑えきれなかったりします。
でも、その逆もあるんですよ。定型の人では気が付かなかったことで、感動したり、同情したりもするんです。
私もよくったのが、妻が泣いても「糞が」と思う癖に、外で泣いている子がいると気になって仕方なかったり・・・・・その時その時の感情で行動が違うことがたくさんあるのです。
他の女の子と食事に行って「なんで女の子と二人で食事に行くの?」と聞かれると「女だろうと男だろうと食事くらい一緒に行くわ!」とすごい剣幕で怒り出したりと、自分の価値観と違う指摘には、異常なくらいの怒りをあらわにしたりすることもあります。
もちろん、こられの行動は、定型の人も多かれ少なかれ見られることです。
でも、アスペルガーの場合は、こういうことばかりなのです。
感情のコントロールが苦手な定型の人もいますが、アスペルガーの場合は、自分の拘りがゆえ感情のコントロールが利かなくなるケースも多く、乱暴な人=アスペルガー症候群ではないということは覚えておいてください。
みなさんが、日頃気が付かず感じていることと同じ様に、いろいろな刺激をうけています。
その時にどういう感情を持つのか、どのような行動を取るのかには決まりはありません。
その時の状況に応じ、感情のコントロールができず行動が異なるのです。
アスペルガーかどうかが問題ではない
よく相談で、アスペルガーかどうかをはっきりさせたがる人がいますが、正直、アスペルガーであろうと、なかろうと関係のないことです。
もちろん、はっきりさせた方がいいケースも多いのも確かです。
私自身、自分がアスペルガーだと気がついてからの、人生は私自身にとっても、家族にとっても大きく変わりました。
もし、本人がアスペルガーゆえに困っていることがあれば、明確にして対処方法を考えることは必要ですが、パートナーや彼女にとっては、アスペルガー症候群だから、困っているのではなく、相手に気持ちや考え方や価値観が伝わらないために困っているのですから、アスペルガーと分かっても、パートナーにとっては、ほとんど意味がないことが多いのが現実です。
相手が、アスペルガーかもしれないと思ったら、その時点でアスペルガーと思っても問題はありません。逆に思わなくても行動は変わりません。
独自の価値観を優先する少数派と一般的な常識と思われる価値観の多数派の違いなだけです。
アスペルガーの価値観に固執している人にとっては、その特性を自分で自覚できれば、その後の行動は、徐々に改善されていくでしょう。
言い換えれば、アスペルガーにとっては、定型の人が自分の価値観をアスペルガーに望むように、アスペルガーも同じなのです。その価値観の違いを共有できれば一番いいのですが、アスペルガーにとっては、自分にない他人の価値観を共感したり理解することが苦手なのです。
定型の人も、アスペルガーゆえに理解してもらえない価値観もあると思います。少数派の価値観を持つアスペルガーの価値観を定型の人に理解してもらうのは難しいように、ほとんど価値観が違うアスペルガーにとっては、ほとんどの価値観を否定されている気持ちになります。
でも、アスペルガーは、治ることはありません。
自分の価値観に固執してしまうのは、生まれ持ってきたその人の特性ですから、「自分の価値観だけでしゃべらないで」と教えたところで意味がわかりません。
大切なのは、お互いに何に困っているのか、時間をかけて、ひとつひとつ改善しながら歩むしかないのです。アスペルガーの特性は治ったりはしません。でも、成長もしますし、行動を変えることはできます。だからと言って、口うるさく注意ばかりされたのでは、アスペルガーだって息苦しくなります。しかも、感情のコントロールが苦手ですからね。
一般的な価値観って
定型の人は、よく発達障害の人に対して「普通の人は・・・・」「一般的には・・・」「社会的には・・・・」なんて言葉をよく使います。でも、それって定型の人が普通と思っていることですよね? 文化の違う外国で日本の常識を話しているのと同じことなんです。
そんな価値観や常識のやりとりに意味があると思えますか?
発達障害にとっては、発達障害の人の普通があるのです。世の中の常識 や価値観とは違うことも多いですが、定型の方同士だからと一般的な価値観が一致しているわけではないですよね? なのに、発達障害の人に、一般的に多数派の価値観を伝えても理解されるはずもありません。
「おまえ、大丈夫か?」と逆に本気で頭がおかしいと思うことも多々あります。
それに、決して定型の人の常識が正しいというわけでもありません。
アスペルガーの人は、こだわりやルールに厳しかったりする人もいます。
信号無視や斜め横断などを嫌い、絶対に交通ルールを守る人も多いのです。
賞味期限や、調味料の注意書きや機械の取扱説明書を隅々読んで、手入れや使い方を忠実に守る人も多いのです。
そういう点では、定型の人の方が適当な人が多かったりします。
だけれど、アスペルガーの場合は、感情のコントロールが苦手で、せっかく交通ルールに厳しいのに、無理な割り込みや急な車線変更をされると、突然クラクションを鳴らし、あおり運転をしたりと間逆の行動に出てしまう人もいます。
説明書を読んで、そのとおりにならないとコールセンターにすごい剣幕でクレームの電話をしたりする人もいます。
せっかく、普段は交通ルールを守っているのに、せっかく取扱説明書を読んで適切に使ったりできる人なのに、乱暴な運転をするクレーマーの人となってしまうわけです。
他の価値観については、よく恥ずかしげもなく人前で男泣きとかできね感覚は、私にもわかりません。「あほじゃない、恥ずかしいやつ」とさえ思うこともあります。
だから、子供が泣くと「男が人前でなくな!」怒っていた時期もありました。
以前、海外の人と話をしたとき、「なぜ、日本人は大人や立場が上の人が、立場が低い人の前で泣けるの?」と聞かれたことがあります。
私だって、うれしかったり、悲しかったりで、泣きたくなることはあります。でも、人前では泣くことはありません。
でも、日本では、泣くことを美学として受け入れる文化もありますよね?
ちなみに、私は部屋で一人でドキュメンタリーやドラマを見て泣いています。
そこに、突然子どもたちが入ってきて「あっ! お父さん泣いてる〜♪」と喜んで、みんなに「お父さん泣いてたよ〜♪」と嬉しそうにみんなに教えてまわられ、「ないとらんわ〜」というやりとりも多いのですがね。
まあ、人前で泣いたからって問題になることはないのですが、価値観の違いとは一般的な価値観と定義付けるのは無理があると思います。
アスペルガーは犯罪者が多い?
よく、犯罪者の人をアスペルガーという人がいますが、確かに感情のコントロールが苦手で、勢いで犯罪を犯す人もいるかもしれません。
好きな感情を制御できず、ストーカーに走ったりする人もいるかもしれません。
しかし、それはアスペルガーだからとか、定型の人だからとか関係なく起こることです。
感情表現が苦手なアスペルガーは、決して乱暴な人だけではなく、引きこもる人も多いのです。
世の中との価値観の違いや、考え方の違いに怒りを自分の感情表現とする人、そんな面倒事から逃げて孤立する人、それはそれぞれなのです。感情のコントロールが苦手=暴力的とは限りません。
最近では、よく勘違いして理解されていることが多いのです。
ひとつは、アスペルガーで気持ちの共感ができないだけでは我慢できる人もいるかもしれません。
しかし、アスペルガーとの生活で、カサンドラとなった人のほとんどは、モラハラやDVなどの問題を抱えている人が情報発信しているケースが多いので、暴力的=アスペルガーという定義が定着しているようです。
人前で怒る人もいれば、人前で泣く人もいます。葬儀場などで笑い話に笑ってしうことだってあります。
お笑い芸人やプロ野球選手や実業家や東大などに行く人たちは、ほとんどがアスペルガーとも言われています。そういう人たちがみんな暴力的かというとそんなことはないですよね?そういう人たちがみんな暴力的かというとそんなことはないですよね?
アスペルガーだって、悲しい映画を見て泣くし、定型の人と変わらないように感情も持ち合わせていますし、決して冷血な人ではありません。
アスペルガーだから、暴力的という考え方は間違っています。
ただ、定型の人なら「こんなこと言うから反感をかってしまう」と思うようなことも、何気なく口にしてしまったりするため冷血な人と勘違いされることも多いのです。
アスペルガーとの生活の難しさ
ながながと、アスペルガーについて書かせていただきましたが、アスペルガーとの生活は、拘りの強いアスペルガーに合わせての共存が多くなることもあり、パートナーにとっては、とても辛いことも多いのです。
なかなか、価値観や考え方を共有できないアスペルガーよりパートナーが合わせることが多くなります。アスペルガーの人にとっては、なんでも自分の価値観に合わせてもらえることが当たり前となってしまうわけです。こうして、小さいときから気に食わないことがあれば癇癪を起こし、友達からも「あいつは面倒なやつだから、あまり関わらないほうがいい」と適度な距離感を持たれ生活をしてきたのです。
アスペルガーの親も、またアスペルガーの人も多かったり、小さいときから「この子は、言い出したら聞かないから」と諦められていたりもします。
親なら、かわいい小さな時から20年も過ぎれば出ていってくれますが・・・・
血もつながっていない、これからの人生もあるパートナーは、そんなアスペルガーと死ぬまで生活を共にするわけですから地獄だと感じても仕方がありません。
私自身、「私みたいな人と結婚するなんてかわいそうすぎる・・・」と心底思います。
離婚すれば幸せになれる♪
パートナーにとっても、アスペルガーにとっても「離婚」すればいいだけと考えてしまいます。
共に生活をしていれば、家事も子育ても家計についも、みんな手探りで一緒に様々な困難を解決しながら、自分たちの生活スタイルを築いていきます。
アスペルガーは、自分の思い通りにならないことを、まわりのせいだと勘違いすることも少なくありません。「貯金が少ないのは、贅沢をするからだ」「子供が勉強しないのは、家を任せている妻がちゃんと見ていないからだ」「家が汚いのは、妻のせいだ」とすべてを妻のせいだと思いこむところがあります。時には、掃除ができない日もありますし、掃除したあとに子どもたちが散らかすときもあります。贅沢はしなくても欲しい物を買っていれば貯金もなくなります。いくら収入があっても、気にせずお金を使える人がどれだけ使える人がどれだけいるでしょうか?
勉強だって、嫌いな子の方が多いのですから・・・・・
でも、潔癖症のアスペルガーや子供の頃から勉強だけは出来たアスペルガーにとっては、同じ様に出来ないことはありえない話なのです。料理に拘るアスペルガーだっています。せっかく作った料理を、評価せずにはいられないのです。
また、アスペルガーは変化を嫌うため、好きな味つけの料理や生活環境やリズムを変えられることを極端に嫌う傾向もあります。
滅多に褒めてくれない料理のに「これ美味しい」と喜んでくれたので、もっと美味しくしようと味を変えたら「なんで、この前出来たのに味変えるんだよ!」と怒り出したりします。
妻もそうですが、クックパッドを見ながら毎回違う味付けで作るから、全然味を覚えていません。
料理方法を見ると、基本を完全に無視して「美味しい」と書いてあるのですが・・・・
正直、私にとっては美味しいと思うことはほとんどありません。
なぜ専門家が書いた料理の本を買わないのか・・・・少なくとも料理人や食品会社が推奨する味付けを優先しないで、クックパッドの素人記事を見て作るのか理解に苦しんでいました。
まあ、自分なりにクックパッドを見ながら研究しているつもりではいるのだとは思うのですが、専門の人のレシピーを参考にもしないで、なぜ素人の味付けを参考にするのか、理解に苦しみます。
アスペルガーの私達にとっては、流行りなどより、現実的に物事を考えたりします。
そんなことを言い続けていれば、夫婦生活もうまく、行くはずもありません。
こんなのは、永い共同生活での一部のことです。
様々なことで、お互いがお互いを理解したり、価値観を共有することなく、生活を続けていれば、お互いに共に生活していくこことが、息苦しく感じるのは当然のことです。
アスペルガーも「一緒にいる意味がない」と感じだし、ことあるごとに「離婚だ〜」と騒ぎ始めます。そこでパートナーが「今後、気をつけるから」とその場しのぎの約束で生活を始めたところで、お互いが歩み寄らない生活なんて、持って数年が限界でしょう。
そうなれば、お互いが「離婚」に向かってまっしぐらです。
アスペルガーと共に生活をする
とは言え、離婚してお互いが幸せになれるならそれも解決方法のひとつでしょうが、子供を育てながら女でひとつ、子供を育てていく決心も大変でしょう。
だからと言って、今のままの生活を続けるのも生き地獄です。
まずは、共に生きる価値があるかどうかを、いろいろな角度で見直すことだと思います。
まずは両親とも話して見ることです。
しかし、アスペルガーの人って行動力もあり、一緒に長い時間共にしていない人から見れば
「そういうのは、男の人ならよくあるわよ〜、もう少し我慢してみたら」と相談したパートナーの我慢が足りないと理解してもらえないことも多いのも事実です。
「旦那さんも、仕事でストレス抱えているのよ〜あなたがしっかりしないと」なんて、逆に自分の落ち度とされるケースもあります。
アスペルガーだからと言って、みんながみんな理解してくれるものではありません。特に昔の人ほど「昔はもっとひどかったわ〜」とアスペルガーの行動なんて当たり前と、カサンドラになる人が弱いと思う人も少なくありません。
でも、小さいことひとつひとつの積み重ねで、カサンドラとなってしまったパートナーにとっては、これ以上の我慢は、何の解決にもなりません。
もし、身近に相談できの人がいないのであれば、カウンセリングを受けてみることです。
それも、いくつか色々な方の意見を聞いてみることです。
カウンセリングの先生も、完全な解決策を持っているわけでもありません。
極端に言うと、私の気持ちの半分も理解してもらえない妻が臨床心理士だったりするわけですから
何人かの意見を聞いてみることは大切だと思います。
決して、カウンセラーが信用できないということではありません。統計的な話や事例を元に一緒に考えてくれることが大事だと私は思います。
カウンセラーを名乗っていても、資格も持たない人もいるので、ちゃんといつ学んできたのか調べることも大切です。発達障害について専門的な知識を持っているのはここ15年くらいに学んでいる人です。発達障害についての専門医は、各都道府県のホームページでも公開されています。
決して、ネットで調べて相談するのはやめた方がいいです。
素人の人の意見をもとに、「良かれ」と思い行動しても、それは逆効果となるケースも多いのです。
「アスペルガーは、いろいろな拘りを持っていて行動するのよ」とひとつひとつの実例から、その人の特性を分析し、対処方法を考えていくことが大事なのです。
専門に学んでいない先生や、ましてや素人にアスペルガーのことがわかるはずもありません。
そして、カサンドラの気持ちがわかるはずもありません。
専門の先生に相談しながら、徐々にお互いにアスペルガーの特性を自覚して行くことが大事なわけです。
アスペルガーかどうかをはっきりさせることに意味がないというのはこういうことです。
「あなたはアスペルガーなのよ」と言っても自覚してくれる人は少ないでしょう。
でも、「私の意見を聞く努力をしてくれないと一緒にいられない」と言えば理解できるでしょう。
もちろん、だからと言ってすぐに意見を聞いてくれるようになるわけではないですよ。
時間をかけて、「俺は人の意見を聞くのが苦手なんだ」と気づかせていくことが大事なのです。
もし、意見を聞いてくれたら「今日は、私の意見を聞いてくれてありがとう。嬉しかったわ」とアスペルガーの成功事例を増やしていくことが大事なのです。
アスペルガーも「あ〜こういうことなんだね〜」と不器用なりに学んで行くことができます。
感情的になったら、お互いに逃げ場所を決めておいて、事前にお互いの安全地帯を作っておくことも大切です。アスペルガーの人は、小さなことでも突発的な怒りを制御できないこともあります。
そんな時は、自ら距離を取れる練習も必要と思います。
妻もよく逃げた私や息子を追いかけてきて文句を言いたがりますが、私達も自分の負けを認めて逃げているわけではないのです。考えを整理しクールダウンをする時間を作っているのです。
私も、息子も、クールダウンをする時間を確保することができるようになったのに、なぜか妻は、このときとばかりとしつこく意見を言おうとするのは、妻にも理解してほしいのですがね。
アスペルガーにとっても、パートナーにとっても、お互いに適切な距離感を持つことがとても大切なのです。
生活スタイルに普通はない!
価値観のところでも話しましたように、共同生活に普通なんてのはないのです。
きっと、定型同士のカップルも、世間一般的なスタイルに拘って共同生活を送っていれば、どこかで歪や綻びが出てくるのではないでしょうか?
きっと、アスペルガーの人に「いつも一緒に居たい」と望めばアスペルガーの人にとってはとても息苦しいことでしょう。逆にアスペルガーが「いつも一緒に居たい」と言い出したら、パートナーにとってはとても辛いことでしょう。
私が相談を受けていて一番多いのが、「私はこんなに我慢しているのに」という考え方です。
きっと、相手にも話を聞くと、「俺だっていつも我慢している」とお互いが我慢していると言い合いになることでしょう。
お互いが、理解できないところで我慢し合っていることを言い合っていても仕方がありません。
まずは、お互いに相手を批判することをやめて、お互いにやりたいこと、譲れないところを整理してみてはいかがでしょう。
これは、私達家族がうまく行っているのでご提案いたします。
妻は、家事や子育てを自分の思うとおりにやってみたい。
発達障害をもつ子どもたちの親に寄り添える、臨床心理士になりたいと38歳で大学院に行き、資格試験にも合格して、今は高校と診療所とで経験を積むため働いています。
息子は、塾には行きたくない、ゲームをいっぱいしたい。と言うのでゲームは無制限にやらせる代わりに、お母さんが提示した課題は、毎日もしくは翌日にでも必ずやるというルールのもと、自分の部屋にソファーを置いたりと快適な環境を作って楽しんでいます。
娘たちも、それぞれの部屋にソファーを置いたり快適な環境を与え、それぞれにiPadも買ってあげて大好きなアニメを見たり、ticktokやYoutubeや音楽を楽しんでいます。
もうひとりの娘は、私立中学に行って将来は、学校の先生になりたいというので塾に行かせてあげたりとしています。
そして、私はもともと自由人でしたが、休日は朝から晩までサイクリングやツーリングなどで出かけています。部屋もかなりの投資をして様々なパソコンや映像機器を買い揃えた部屋で快適に過ごしています。
他の人から見ると、それぞれの部屋でそれぞれが好きなことをして、ばらばらな家族に見えるかもしれません。だけれど、それぞれがストレスを抱えない環境で、それぞれが考え、声を掛け合い、面白い番組があれば教えに来たり、キャンプなどのイベントのときは、みんなで一緒に楽しみます。
子どもたちは、宿題もきちんとしていますし、自学でも面白い課題に取り組んで楽しそうに話に来ます。
ただ、私のところに来る時は、漫画や欲しい物を買ってもらう時がほとんどですけれど・・・・
「家族はリビングに集まって今日の出来事を共有する」というのが普通と言われるのかもしれません。しかし、我が家でそんなことをしたら、発達障害の妻、私、息子は気分や感情のコントロールが苦手でストレスとなるのです。
休日は寝たい人は寝たいだけ寝たらいいし、私みたいに朝早くから出かけてもいいし、それぞれがそれぞれの時間を大切にして、その時間を認めてあげることを大事にしています。
食事も、以前は惣菜やインスタントなんて、栄養が偏るのでNGとしていましたが、妻が臨床心理士になるため忙しくなったこともあり、スーパの弁当のときもよくあります。
野菜が不足になりがちのため、私が漬物にしたり、グリンスムージにしたりと、栄養が偏らないように気をつけています。
ちなみに、息子は野菜が大嫌いだったのですが、私が毎日飲んでいるので、試しに飲んでからは、すごく気に入って毎朝飲んで学校に行きます。
小松菜やほうれん草を1袋分とバナナとりんごジュースやみかんジュースと豆乳を混ぜるのですが、アスペルガーで「野菜は絶対に食べない」と意地を張っていた息子も、美味しい美味しいと飲むようになりました。
アスペルガーとの生活には距離間が大切
私も、アスペルガーと自覚して7年目となりましたが、私のアスペルガーゆえの考え方や感覚は変わることはありません。それは考え方や感覚を変えることは変わるものではありません。もちろん少しは成長して変わっていますよ。
しかし、私達に合った生活スタイルで生活することで大きく変わりました。
家族で笑う時間がすごく増えました、楽しかったことの共有や感じたことや、世の中のニュースについて話すこともあります。
しかし、それはずっとリビングでみんなが集まっての風景ではなく、食事の時や、たまたまリビングに集まった時や子どもたちが、それぞれの部屋に遊びに来ての出来事で、みなさんが想像する家族の時間としては少ないかもしれません。
もし、ずっと私や息子がリビングにいれば、私と息子の意見や考え方の発表会が永遠と続いてしまいます。もし、私が気になることがあれば、きっと口にしてしまうでしょう。
逆に、私の行動について、妻に指摘されると、私も嫌な思いをしますし、そのたびに、感情のコントロールをすることは、とても疲れてしまうのです。
お互いに見なければ、見られなければ、お互いに嫌な部分は見なくてすみますからね。
自分だけが自由にしていたのでは、誰も幸せになれませんが、それぞれが自由に楽になるように生きて行くことを、それぞれが認め合い、それぞれの目標や課題を達成するために、助け合ってさえいれば自然と信頼関係も築けますし、その環境をみんなが崩したくなければ、みんなが協力しますしね。
最近は、勉強が嫌いな娘の方は、漫画を買うために一生懸命にお母さんのお手伝いをしています。
息子も昔は、お金を貯めるために1回100円でよく手伝ってくれていました。
でも、なんでお母さんの手伝いをして、私が払わないといけないのかは・・・腑に落ちませんけれどね。
子供が手伝いするのは世の中では当たり前かもしれません。しかし、我が家では手伝ってくれれば子供でも、それに見合った対価を払うようにしています。
テストで100点を取れば、100円のご褒美もあげます。
アスペルガーとの生活とは、そういうものだと思います。
確かに一緒に買物に行ったり、毎日みんなでリビングに集まって話をして、同じ番組を見てみんなで笑うというのが理想かもしれません。
しかし、我が家では、そんなドラマのような生活は想像がつきません。
もし私が、リビングでみんなで集まる生活を望めば、妻と息子と私と衝突が耐えないでしょう。
そんな環境では、娘たちも息苦しいですし、私達も気を使いストレスですし、娘たちも気を使い、我が家にとってはメリットがないのです。
暴力やモラハラなどは困りますが、価値観の違いを認め合い、それぞれが生きやすい生活スタイルを考えてみてはいかがでしょう。
「あなたにはあなたの人生があるように、私には私の人生がある」「あなたの生き方を認める代わりに、私の生き方も認めて」という感じで、夫婦だから恋人同士だから、いつも一緒の行動をしないといけないと思っているのなら、それはアスペルガーのような発達障害の人たちとは難しいと思います。
それは、足が不自由な人と、一緒に登山をしたいと言うのと同じことです。
お互いがとても大事な関係が築ければ、気をつけてほしいことも伝えることができるのではないでしょうか?
どちらかだけの人生を優先したり、どちらかだけ我慢していても解決はしません。
パートナーがどんなに我慢して共同生活をしていても、相手にとっては普通のこととなるだけです。
「頑張ってくれている」なんて感じはしません。
釣りや山登りなどもあります。スポーツジムなんてのもいいかもしれません。
経済的に食事も出来ないくらいの趣味は困りますが、まずは出来る範囲でお互いの生きる楽しみを見つけてもいいのではないでしょうか?
アスペルガーの人がテレワークで一緒にいる時間が辛いのであれば、図書館で読書したり、喫茶店で読書するのもいいと思います。ネットカフェで漫画や映画を見たりするのもいいかもしれません。
コロナだから外出自粛なんて、まだコロナに感染して離れた方がマシかもしれません。
ルールや常識に縛られる共同生活は忘れて、自分が楽しめる方法を考え、お互いに共存する方法を見つけることが一番だと思います。
アスペルガーの旦那は、自分の思い通りになんでもやって、家族は、旦那の言いなりなんて、なんのための共同生活なのでしょう。
アスペルガーとの生活は、パートナーにとっては孤独を感じるものかもしれません。
完全に別々の人生を歩むのもひとつの手段ですが、共に楽な生き方を見つけていくことも大事だと思います。そのためには距離間はとても大切なのです。
私も以前は、「俺は会社で頑張って疲れているんだ、なんで家でまでお前に色々言われないといけないんだ。」という感覚で生活していました。
しかし、クリニックに通い、「もっと楽に生きてもいい」という考え方を知ってから大きくかわりました。
私は、ストレスに強いと思い込んでいましたが、実はストレスに弱いということを知り、もっと楽に生きることを学びました。すると、妻や息子たちのストレスがわかるようになってきました。
逆に、「もっと楽に生きればいいのに〜」と「お前が言うか?」ってことを考えるようになりました。
アスペルガーとの生活が、突然改善されることはありません。
でも、何も行動しなければ何も変わらないか、日に日に酷くなってしまいます。
「今日のあなたは素敵よ」と評価をしてあげることで少しずつ変わってきます。
「今日はありがとう。またお願いしてもいい?」とお願いするのもいいかもしれません。
否定したい気持ちもよくわかりますが、アスペルガーに成功事例を教えてあげることが一番大切だと思います。
そして、そんな時間のかかる相手と共に生きて行くわけです。ご自分の人生も豊かにしていかないと続きません。アスペルガーにとっても、パートナーにはパートナーの人生があることを理解させることも大切です。お互いにお互いの人生を大切にして、感謝し助け合うことで、大きくお互いに成長できると思います。
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