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アスペルガー症候群の人が、注意や指摘をされると言い訳を繰り返してしまうわけについて書きたいと思います。
アスペルガーが自分が悪かったと認識していても、ついつい言い訳ばかりしてしまうことがあります。
それは、自分を正当化しようとする行動のほかに、そうなった過程を説明しようとするところにあります。
例えば、ちょっとしたことに、大きな声で反応してしまうことがあります。
「もう~びっくりするじゃない、どうしてそんな大きな声を出すの?」
「いや、普通それはないと思って・・・・・」と言い訳してしまうことがあります。
「ごめんごめん、大きな声を出してビックリさせたね?」と素直に謝ればいいものですが、ついつい自分の価値観を伝えようとする傾向があります。
「『○○』なんて言葉使ったら傷つくのよ」と指摘されても・・・「ついつい『○○』って言ったけれどそんなつもりじゃにかったんだ」と永遠と言い訳続けてしまいます。
どうして、そんなことを言ったのかなんて関係なく、傷つける言葉を口にしてしまったことが問題なのに、自分がどうしてそんな言葉を使ったのかを永遠と説明します。
また、その説明も的外れで、聞いている方は聞き苦しい限りです。
「『○○』とか言って傷つけたね、ごめんね」と謝れば済むものの酷い時は、「お前が『××』なんて言いうから『○○』と言ったんだ!」と正当化することもあります。
あたかも、「お前が言わせた!」と言わんばかりに言い訳をしてしまいます。
アスペルガーにとっては、敵も多く、自分を正当化する傾向もありますが、それ以上に自分の考えを押し通そうとする傾向があります。
すぐに「離婚だ!」と言うアスペルガーも少なくないですが、「本当に離婚するの?」と聞くと「お前が『離婚』って言わせているんだろう」と言う人も少なくありません。
アスペルガーは、思ったことをすぐに口に出す傾向があるため、失言というものは日常茶飯事のように口にしてしまいがちです。
その失言を指摘されると、アスペルガーにとっては日常茶飯事のことに上げ足をとられたような気持ちになることが多いのです。
そのため、いつも責められている気分になってしまうのです。
確かに、アスペルガーは、失言も多く相手を不快にさせてしまうこともとても多く、それは気を付けていても起きることです。
そのたびに注意されていると、いつも怒られている気持ちになります。
だけれど、それはパートナーが傷ついたときに言わなければ、アスペルガーにとっては理解できないことが多いのも確かです。
失言が積み重なってまとめて指摘されても、「今更何言ってんだ・・・・」という具合に、そのことを認識することは難しいことが多いので、その都度注意した方がいいでしょう。
当事者の人は、そのことをいつも怒られていると思わず、「失言が多い、私に注意してくれている」と認識した方がいいでしょう。
私も、経験がありますが、夫婦間が冷めきってしまうと、もういちいち注意なんてしなくなります。
そうなると、「あの人は、そういう人を平気で傷つける人」というレッテルを張られてしまうことになりかねません。
「注意してくれるのは、まだ私に変われるチャンスがある」と認識することが大切だと思います。
パートナーの人に気を付けていただきたいのは、注意するばかりでなく、もしよい言葉遣いだったと気が付いた時は、「今の言葉遣い良かったよ~ホッとできるわ~」などという成功体験を実感させることも大切だと思います。
この成功体験を実感させることは、失言を指摘する以上に効果があると思います。
アスペルガーという生き物は、どうしても気を抜いたとき失言も多くなるものです。
365日24時間、気を付けるなんて不可能ですからね~
でも、お互いが指摘し合える関係を築ければ、その回数はぐ~んと減ってくるはずです。
パートナーも、毎回続く失言に付き合うのは、とても息苦しいことでしょう。
しかし、気を付けようとしているアスペルガーにとって、少ない成功体験を今、積み重ねている最中なのです。
永い人生の中、今がその経験を積む大切な時期だと考えていただけると助かります。
アスペルガーが、「どうせ、俺は気を付けていても仕方がない」なんて思うことが一番もったいない話ですからね~
アスペルガーの中には、「俺はアスペルガーだから~」と開き直ってしまう人も少なくありません。
自分でアスペルガーの本を読んでも、アスペルガーに対しての対応方法を書かれた本を読んで、「お前がアスペルガーを理解していないからだ!」と都合よく本を読む人も少なくありません。
そういう人は、「アスペルガー」という病気を盾に自分を正当化する傾向があります。
是非、そういう方がおられましたら、その旦那さんの読んだ本を読んでみてください。
旦那さんが、「アスペルガー」というのを、どう捉えているのか見えてくるかもしれません。
アスペルガーが言い訳する行動は、自分を正当化する ということと 経緯を話すことで自分を知ってもらおうとしている というふたつの側面があるということを理解してください。
決して、「失言してもいい」ということを主張しているのでなく、「たまたま口が滑った」ということを理解してもらおうとしていることを・・・・
当然、たまたま口が滑ったからと許してもらえることではないのですが・・・・アスペルガーの場合は、よくあることなのです。
100%の失言は回避できないかもしれませんが、70%程度の失言は回避できるのではないでしょうか?
「え~残り30%は?」と思われるかもしれませんが・・・・その30%を回避できるようになるのは、これからのお互いの関わり方ではないでしょうか?
今まで、全然改善されなかったことから比べれば、まだましな方じゃないでしょうか?
そんなに、完璧に改善できるならアスペルガーなんて病気は存在していないでしょう。
お互いが歩み寄ることで、アスペルガーの失言や問題行動はだいぶん回避できるのだと思います。
前回の記事に書いたように、ちょっとした意識 が大きな変化を生みます。
言い訳ばかりしてしまうアスペルガーは、自分なりに理解してもらおうという行動も含まれていますので聞くだけ聞いてあげてもいいのではないでしょうか?
当然、当事者は、ただの言い訳になってしまっていることを認識しておく必要はあると思います。
失敗したときは、その言葉や行動に対して素直に誠意をもって謝るしかございません。
言い訳しようとしたとき、「それは、失敗の理由になっているのか?」一旦考えてみましょう。
一番NGなのは、謝りもせず言い訳することです。
謝ることが一番大事です。
そして、言い訳せずに素直に自分の非を認めることが、夫婦生活をよりよくしていく第一歩だと思います。
そういう私も、未だいろいろ失敗はします。妻が突然不機嫌な顔をして「しまった!」と思うことも多々あります。
それでも、今までとは、断然違っているので許してもらえることも増えました。
一回一回、喧嘩していたのでは、これからも長い夫婦生活が息苦しいだけの関係になってしまいますからね~
それでも謝るのが苦手な人は、奥様の好きなケーキを買って帰るとか、そういう気配りだけでも、はじめてみてはいかがでしょうか?
「そんなにケーキばかり、太るわ~」と言われるくらい謝罪する気持ちも大切かもしれませんよ。
私たちは、失敗も多いのは仕方がないことだし、謝ってばかりなのも仕方ないことかもしれません。
だけれど、それは誠意をもって振り返ることが大切だと思います。
回数の多い私たちにとっては、言い訳したくなる気持ちもよくわかります。
ですが、その言い訳のために、せっかくの反省の気持ちが伝わらないことが多いことも認識しておくべきでしょう。
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