アスペルガー症候群がパニックに陥る ベスト3

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アスペルガー症候群の厄介なことは、パニックに陥ってカンシャクや暴力的になってしまう人が多いということだ。

いったい、アスペルガー症候群はどんな時にパニックに陥ってしまうのだろう?

パニックと言っても、いろいろあるだろう。

アスペルガーのパニックとは、事の事態を頭の中で整理ができず、気持ちと頭の中がアンマッチを起こしてしまい、自分でも対処方法がわからなくなってしまい、攻撃的になったり、無視したり、逃げ出したりとすることが多々あるのだ。

実は、その理由を挙げればきりがない・・・・・だって、いつなんどきもパニックに陥っていることが多いのだから・・・・

だから、今回はもっとも多い3つの場面をまとめたいと思います。

 

Best 3. 予定変更によるパニック

アスペルガー症候群は、何事もイベント事には無意識で頭で考えられた流れ(プラン)があります。

例えばもし、旅行に行こうとしたら、出発時間も決まっています。

女性はお化粧やオシャレをしたい気持ちはわかりますが、出発の時間が遅れるとそれだけで全予定が狂った気がしてしまうのです。

「だいたい、いつも時間がかかるのわかっているのに早く始めればいいだけのことだろう」ってのが持論です。

昼食は、ちょうど12時には食べないといけなかったりもします。

もし、奥様のお化粧で遅れてしまい、道中に渋滞に巻き込まれたら、もう~大変です。

「お前のせいで、お昼が遅くなっただろう~」と怒鳴る人も少なくないでしょう。

それは、もはや昼食がもう食べられないという状況と同じくらい責められるでしょう。

そんななか、昼食を食べても機嫌も悪く「美味しくない」と言ってみたり、店員の態度に怒り出したりトラブルになる人もいるでしょう。

もし、旅行の日に運悪く熱が出てしまうと、これまた さ~大変です。

「お前のせいで旅行に行けなかった」熱でうなされながらずっと責め続けられることでしょう。

そんなことなら、熱があっても我慢してついて行った方がまだ楽だったりもした経験をした人も少なくないでしょう。

当事者本人にとっては、ちょっとくらい遅れても・・・昼ごはんなんて、時間ずらした方がお客さんも少なくゆっくり食べられるかもしれない そんな柔軟な考えが思い浮かばないんです。

まわりの人が「いいじゃない~ちょっとくらい遅れたって~」なんて言葉は、関係ありません。

もう、予定の歯車が狂った時点で、頭の中の構成は崩れ落ちてしまいパニックになってしまうのです。

きっと、アスペルガーにとってその歯車は当分かみ合うことはないでしょう。

 

Best 2. 自分の発言を否定される

アスペルガー症候群の頭の中は、自分の許容範囲を超えた内容の考えがあふれかえっているイメージです。

いつも、ぐちゃぐちゃな考えが頭を駆け巡り、なんとか単純に整理して自分なりに納得しているイメージがあります。

よく、「話し合いができない」と言いますが、アスペルガーのぐちゃぐちゃの頭をやっと整理しているのに、そこに考えもしていない考えやイメージが飛び込んできます。

もちろん、そこで大パニックです。

アスペルガーにとって、こんな時の一番のこの対処方法は、相手の話を聞かない、無視する、徹底的に否定することによって、自分の考えを維持できるわけです。

例えば、まわりの人は、アスペルガーの考え方を否定しているつもりもなく、自分のことを話しているつもりで話していたとします。

「へぇ~あなたは、そんなふうに考えているんだ~私は、こう思っていた」なんて話も自分を否定されたと感じてしまうわけです。

しかし、アスペルガーの頭に自分は自分、相手は相手なんて考え方はありません。

相手の話を聞き、自分の人生や考え方に置き換えた時、当たり前のように話が一致しないのです。

そんなとき、きっと相手の話を全否定してしまうでしょう。

もちろん、そんな会話が成立するわけもなく、またパニックに陥ったりするのです。

またアスペルガーには、いろいろ拘りのルーティンがあったりします。

用事がなくても朝は定時に起きる、体調が悪くても食事は決まった時間にきちんと取る、

「普通」というのは、人によって全然違うことは今までにも何度も書いてきました。

そして、この「普通」というのは、アスペルガー症候群当事者にとっても同様で、定型の人には定型の人の普通があり、アスペルガーの人にも当然「普通」という感覚があるのです。

例えば、カレーを作る時、玉ねぎをきつね色のペースト状になるまで炒めなければならない。と思い込んでいるアスペルガーに対して、オニオンペーストを買ってきたり、時短で炒める時間を短縮することはありえないことなのだ。

「普通は、きつね色になるまでしっかりと炒めて、玉ねぎの甘みを出すのが普通なのだ」という人もいれば

「普通は、家庭ではそこまでしません」という普通の意見もある。

「いやいや、味が全然違うのよ~」という気持ちはわかりますが、そんなに拘らなくてもいいと思うし、何より激怒することではない。

だけれど、自分の描いているカレーとはかけ離れすぎて、そんなカレーは食べる気もしない気持ちも同じ拘りを持つアスペルガーとしてよくわかります。

アスペルガーは、自分と違う意見は、ほとんどが自分の言っていることは違うと否定されている気持ちになるのです。

アスペルガーの言うことが正しいかもしれないけれど、違う考え方もあるということを理解できないのです。

そういった、自分中心の考え方や拘りが、パニックに陥る原因の一つとなっています

 

Best 1. 人混みのなかに長時間いる

これは、一番です。

人混みのなかに長時間いたら、刺激が多すぎてパニックMAXになってしまいます。

先生は、人込みには2時間が限界だと言っていました。

自分では楽しんでいるつもりでも、多くの刺激にストレスもたまり、ちょっとしたことで爆発することが多々あります

例えば、ショッピングモールに行ったりして、さっきまで楽しく洋服を見ていたのに・・・

突然、「もっと早く歩け」と怒り出したり、遊園地に行くと「それは人が多いから、こっちの少ない方にしろ」など突然態度が変わってしまうのです。

そして、帰るころは、不機嫌な顔をして「あ~疲れた」など楽しかった今日はどこへ・・・・文句が始まり、運転が荒くなる人も多いのです。

出かけた時、不満を口に出しだしたら危険信号です。

それ以上は、対応不可能と考えて間違いありません。

私も、ディズニーランドやイオンモールなど、何が楽しいか理解できません。

ショッピングモール入る前の駐車場の車の多さだけでもストレスを感じてしまいます。

祭りも縁日の屋台に高いお金を出すくらいなら、もっとオシャレで美味しいお店に行った方がましだし

初詣なんて、元旦に行かなくても落ち着いて行けばいい・・・・

ってくらい、人込みが大っ嫌いです。

もし、イオンモールに行くなら1時間と時間を決めて必要なところだけに行くようにしています。

「え~それくらい我慢したら」というかもしれませんが、我慢はできるのですよ。

だけれど、イライラしたり、気持ちがざわつく衝動はどうしようもありません。

今は、そのイライラで不機嫌な態度を出さないよう気を付けているだけです。

あと、パソコンをもって行って喫茶店でパソコンをしながら待っていたりと、ストレスにならない方法で回避しています。

我慢して、不機嫌になったり暴力的になったりしなければいいのですが、そんなに完璧には行動できません。

まずは、人混みにさらされる時間を短くすることが秘訣です。

 

パニックに陥らないようにするには

当事者なら、まず人混みの場所に行かないことです。

パートナーなら、一緒に行動しないことです。

もし、「一緒に行こう」と言われたら「時間がないから1時間だけね~」など短時間のスケジュールを組んであげるといいかもしれません。

ちょっとした話し合いでも、パニックを起こすのがアスペルガーなんです。

アスペルガーがすぐに理解できないことを、永遠と説明しても聞く耳をもっていません。

ちょっと話して、「この人理解してもらえない」と思ったら諦めが肝心です。

「衝突なんて何のその! 私は負けないわ!」 という人は頑張ってください。

たぶん、疲れるだけだと思います。

そして、予定変更はどうしてもでない限りしないことです。

「昼食は、あの店と言っていたけれど、こっちの店の方が有名らしいわよ~」と軽く言ったつもりが大激怒なんてことも多々あります。

アスペルガーは皆さんのように、スケジュール帳は鉛筆で書かれていません。

石板に彫り込んだスケジュール帳なようなもので、それを書き換えるのは、とても困難で不可能に近いのです。

残念ながら今回は諦めましょう。

もし、当事者も有名店の方に気持ちが移っても、もともとの店も気になってしまい、両方楽しめなくなってしまうような人がアスペルガーには多いのです。

 

なんでもかんでも、アスペルガーに合わせて生活するのはとてもストレスですよね。

だからと言って、まともに理解してもらえるような相手ではありません。

まずは、当事者の自覚と気持ちを安定させる方法が不可欠です。

当事者に伝えられない人も多いでしょう。

だけれど、「発達障害」「アスペルガー症候群」と伝えようとするから難しいのではないでしょうか?

ちょっとしたことで怒る(沸点が低い)ことについて、病院に行って安定剤を貰うだけでも全然違うと思います。

何ならかの方法をとらなければ、地獄の日々ですよね。

そして、当事者の方は、自分では大丈夫と思っていても、人混みから帰ってきたら不機嫌な顔していたりするんです。

自分が、どういう場面にさらされたら、不安定な状態になっているか分析しておくことが大切なのではないでしょうか?

「我慢する」のが対策ではありません。「我慢」は新しい不満を作るだけです。

ストレスが貯まることから、距離をおくこともとても大切だと思います。

理想ばかりを追いかけていても、世の中自分の思い通りになるのは、ほんの少しです。

今まで、自分の思い通りになっていたのは、周りの人が我慢や手助けをしてくれていたからです。

ほんの少しだけ、自分の気持ちを抑えることで、世の中の歯車と少しは、かみ合わさることができるのではないでしょうか?


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