アスペルガー症候群は話がかみ合わない。 ~アスペルガーとの話し方~

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アスペルガー症候群の人は、人との会話がかみ合わない という特徴があります。

これは、アスペルガー症候群の3つの特性である コミュニケーションの特性が関連しています。

コミュニケーションの特性は、言葉は理解しているが、話し相手の意図や身振り手振りをうまく読み取れない。

そのため、会話ができているようで、意思がよく通じ合わない特性です。

当事者もパートナーも、このことは実感があるのではないでしょうか?

『アスペルガー症候群の3つの特性』

  1. 社会性の特性
  2. コミュニケーションの特性
  3. こだわり・想像力の特性

アスペルガー症候群の3つの特性 ~長所とトラブル原因~

2015.10.31

 

アスペルガー症候群は子供のころから、会話も勉強も、一見うまくこなしているようにみえます。

しかも、アスペルガーは人より優れている一面ももつため、周りから問題に気が付いていても、それを重視しない傾向にあります。

その為、私の様に45年間も気が付かないまま生活しているアスペルガーは沢山います。

最近は、発達障害は学校でも気にかけられるようになり、早い段階で気づかれることも多くなってきました。

テレビなどでも、アスペルガー症候群や発達障害についての特番も増えてきました。

 

アスペルガー症候群の特徴のひとつに、会話がしっかりできているように見えて、じつは言われたことがよくわかっていないということがよくあります。

それは、話し言葉やボディーランゲージなどを理解する力が未熟で、相手と気持ちを通じ合わせるのが苦手なんです。

 

【コミュニケーションの特性】

  • 会話の内容をよく理解できない。
  • 言葉から相手の意図を正確に推察する力が弱い。
  • 会話が一方的。
  • 自分の好きなことだけを話し続ける。
  • 独り言が多い。
  • 妙な言い回しをする。
  • 自作の言葉や専門用語を多用する。
  • 不自然な発音などがめだつ。
  • 表情の変化が読み取れない。
  • 身振り手振りの意味が読み取れない。
  • 慣用句やたとえ話がわからない。
  • なんでも字義通りに理解する。

アスペルガー症候群は、コミュニケーションをとることが、全般的に苦手です。

とくに、話し相手の意図を理解することに難しく苦手です。

会話をするうえで必要な、表情や身振り手振りといった合図が理解できず、不自然さが生じてトラブルになることがあります

友達や会社の人に関しては、ある程度うまく対応していても、家族など親しい人に対しては会話がかみ合わないことにイライラし怒ったり不機嫌になることもあります。

思春期の頃、こういったコミュニケーションの食い違いから、友達同士の会話についていけず、孤立する人も少なくありません。

「お前バカだなぁ~」という軽い口調に対してマジギレして友達を唖然とさせたり、まわりくどい言い方にイライラしたりしたことがある人も少なくないでしょう。

テンポの速い会話が苦手で若者言葉が苦手、生返事をして後でトラブルに友達グループと疎遠になっていく人も多いです。

悪口を言われていないのに、勝手に勘違いしてキレる人も多い

話しの意図がわからず、結果として無視することが多かったりもします。

こんな特性のため、思春期に友達が少ない人も多いのです。

大人に連れ、少しは成長もするのですが・・・・基本的には、コミュニケーションが苦手なことには変わりはありません

友達や会社の人とは、できるだけトラブルにならないように気を付けますが、家族や親しい人の場合は少し状況が変わってきます。

話しがかみ合わないアスペルガーは、時として・・・・

「なんで、ちゃんと話してくれないんだ? きちんと正確に伝えればいいのに! なんでも悪いのは俺のせいにする」

と怒りだすのだ。

話しをしている時に、キレるのは、「俺を責めている」と感じ応戦する場合があります。

例えば、夜中に普通に話していたとする。

アスペルガーは、自分が興味のある話は楽しく声が大きくなり勢いよくしゃべり倒している。

聞いている人は、「夜遅いから、もう少し声を小さくして」とちょっとお願いすると・・・・

今まで、楽しかった雰囲気が一転して、いきなり鬼の形相になり怒りだす。

話しを聞いていただけなのに、何が起きたのかわからない・・・・・

「声のトーンを落として」と言ったことが「うるさい、黙れ」と同じくらいの気持ちで受け止めてしまったのだ。

実は、これはアスペルガーにはよくあることです。

私も、いまだに勘違いしてムスッとして部屋に閉じこもることがあります。

「誰もそんなこと言っていないでしょう」などと弁明しても、もうその言葉はアスペルガーには届かないことも多々あります。

勘違いで怒ることも多々ありますが・・・

たとえ話や、どうでもいい前置きにイライラして、肝心な話が耳に入ってこない場合もよくあります。

私もよく「要点をまとめて最初に言って」とか「前置きが長すぎる」というクレームをよく言います。

前置きが長すぎたり、話の結末が見えた瞬間に、その話に興味がなくなることが多々あるのです。

それでも続く長い話に・・・・イライラがはじまり・・・突然、不機嫌になったり、怒りだすことがあるのです。

 

強い口調でや早口での会話、そして長い話に興味のない話は極端にストレスが蓄積されます

私なんかは、飲んでいるときの他人の自慢話や、興味のない歴史の話などされるととてもイライラしてきます

そんな時は、ふざけて話題を変えたり、トイレに逃げ出したりすることがあります。

最近、家では家族に対して興味を持つようになったせいか、妻や子供たちの話にイライラすることは減ってきましたが・・・・

基本的なところは治っていないようです。

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コミュニケーションが苦手と言っても、話しができないわけではありません。

たとえ話や「ふつう言わなくても、それくらいわかるでしょう?」ということがわからないのです。

だから、端的にわかりやすい言葉で話をすることが、アスペルガーとの会話で一番伝わりやすい会話の仕方と言えます。

その中に、冗談や笑い話を入れると、またパニックになってしまうことがあるので端的に話す方がいいのです。

「あっ・・・もう話に興味なくなったな~」と気が付いたらそれ以上の話は無意味の場合がほとんどです。

「うんうん、わかった」と口先だけの生返事をしたり、不機嫌になり無視しだします。

終いには、「もう、わかったって言ってるだろう!うるさい」と怒りだすかもしれません。

話しを聞いていても、見当はずれな答えを返すかもしれません。

そんな時も「おかしい」と言わずに、今までの会話が正しく伝わっていないことを冷静に受け止めて話を組み立て直す必要があります。

アスペルガーに適切に物事を伝えるのは難しいことですが・・・・

決して、アスペルガーはいつも話をするとイライラしたり、不機嫌になるわけでなく、ただ理解できなかったり、話についていけない結果、無視したり怒ったりして逃げ出したくなるのです。

あと、アスペルガーは、話の途中でも頭に浮かんだことは口に出さないと我慢できません。

その時は、もう話は耳に入ってきません。

話の途中、途中に、アスペルガーに話をさせるようにすることもいいかもしれません

自分の興味のある部分を、永遠と話すかもしれません。しかし、それを吐き出さないと話が耳に入ってこないので仕方ありません。

アスペルガーのパートナーは、本当に大変ですよね~

少しでも、当事者がアスペルガーの特性を知ってくれたら、少しは会話を楽しむこともできるかもしれませんね?

コーヒーなど飲みながら、リラックスして話ができるような環境作りが大切なのかもしれません。

私も、まだまだコミュニケーションは苦手ですが、今後も精進していきたいと思います。


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