アスペルガー症候群の価値観と感覚の違い ~大切な人の意味~

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19年間やめていた喫煙をはじめて1週間が過ぎたのに、妻の気持ちを勘違いしていた私は久しぶりに妻を泣かせてしまいましした。

私は、先日の記事にも書いたように「タバコを吸い始めたよ」と妻に伝えたのですが・・・・

「どうだった?むせなかった?」と軽く返した言葉を、タバコを吸ってもいいと思っていると勘違いして受け取っていました。

そして、事実確認をしたところ、私は「タバコ吸った」と言ったようです。

妻は、一度だけ吸ってみたと思い、まさかずっと吸い続けるなんて夢にも思っていなかったようです。

LINEでも、「私はタバコ吸う人とは結婚しなかった」と書いてありました。

私の思い込みで、とんでもない失敗をしてしまいました。

妻は、中学生の時にお父様を肺がんで亡くしていたこともあり、私が普通にタバコを吸うことに驚いたようです。

実は、先日買い物に行ったとき事件は起こりました。

子供たちが食事が終わっていなかったので喫煙室に行ってタバコを吸ってしまったのです。

妻には「子供たちにバレないようにしてね」と言われていたのですが・・・・

軽い気持ちで、「バレなければいいだろう」と軽はずみな気持ちで吸ってしまったのです。

妻にとっては、子供たちがいるところでタバコを吸うことが本当に信じられなかったようです。

保険も見直して、2口もあひるさんの保険に加入しているのですが、まだ更に加入すると言っています。

妻は、その時怖い顔をして目には涙を浮かべていました。

その顔は、今でも焼き付いています。

その前段には・・・・

最近、妻と仲良くなった気がして「俺のこと少しは好き?」と聞いてみました。

すると「いや、好きにはなっていない!」と私の予想とは全然違う回答をもらいました。

その言葉には、ためらいもなくナイフのような鋭い言葉に聞こえました。

冗談かもしれないと「えっ?少しは好きになっていないの?」と聞き直すと

「好きにはならない」と言われ・・・・

正直、好きでなくとももう少し優しい言葉を貰えると思っていた私は、パニック状態になりショックは隠せませんでした。

でも、私がとってきた10年間の過去は消せるものではありません。

それは、妻にも何度も言われていて私自身も納得しています。

私も気を取り直して・・・・

「まだ、たった3年だもんね~」と言うと「えっ?まだ3年だった?」と妻も驚いていました。

正確には、3年と半年ですが・・・・

妻にとっての今までは、10年は30年にも匹敵するくらい長かった地獄だったのだと思います。

少しはマシになっての3年は、あっというまの3年だったのかもしれません。

その感覚は、少しは私も実感しています。

少しは良くなったと言っても、3年間の間にも私は何度も失敗し妻を傷つけてしまいました。

それを考えると、3年間という期間はまだまだ短すぎるスタートラインでしかない気がします。

しかし・・・

「でも、大切な人にはなったよ」と言われました。

その言葉だけでも、すごくうれしく救われた気持ちになったのをよく覚えています。

さすがに、それ以上のことは聞きませんでしたが・・・・・

「大切な人」にはなれたのだと、3年間の自分を私も評価できたことはとてもうれしく感じています。

なのに、私はタバコくらい・・・と簡単に考えてしまいました。

もっと、ちゃんと話していれば、もっと妻の言う「大切な人」の意味をしっかり考えていれば、仕事のストレスなんてなんてことなかったのだと思います。

まさか、泣かせることをしてしまったとは思いもしませんでした。

ちゃんと謝って、タバコもやめることで許してもらい、誕生日も今までで最高の誕生日をしてくれました。

その日の娘たちのプレゼントは、私の健康を考えてのプレゼントだったし、手紙にも健康を気遣って、「にんじんジュースを買ったよ~」って書いてありました。

嬉しくて嬉しくて涙がでました。

どうしても、自分の価値観や考えで行動してしまう私にとって、とても大事な妻であり子供たちです。

この自分の価値観や思い込みというのは、アスペルガーの特性でどうしようもないのかもしれません。

しかし、妻が何十年と感じてきた辛い過去を、少しでも償うにはまだまだ気を付けないといけないことは沢山あるようです

私自身は、今までの過去を無くそうとしてきたのかもしれません。

もちろん、過去は無かったことにしてリセットして欲しいと願ってしまいます。

しかし、傷ついた過去は消せるものではありません。

私は、その過去と共にこれからの人生を、家族のために、そして自分のためも、できる限りの小さな幸せを積み重ねていこうと思っています。

それが唯一、私たちの共存の道だと思っています。

普通の幸せじゃないかもしれません。

しかし、私たち家族の幸せをこれから見つけて、ゆっくりと平凡な生活ができればいいなぁと思っているところです。

今地獄のような生活を感じておられる方も少なくないと思います。

夫婦再生に励んでいる方もおられるでしょう。

私もまだ、たった3年です。

まだまだ、これからいっぱいの幸せを家族と一緒に味わいながら生きていけたら最高だと思っています。

過去は消すのでなく、過去を忘れないように、二度と辛い思いをさせないように、一緒に歩んでいきたいと思います。

その為にも、家族を第一に考えて私自身、帯を締め直し考えていきたいと思います。

今回は、私の失敗談でしたが、参考にもならない話でしたが・・・・

「大切な人」と言ってもらえた喜びに誇りをもって、それに恥じない生き方をしていきたいと思っているところです。

当事者のみなさんも、いろいろな失敗はあると思いますが、そのひとつひとつがこれからの人生を豊かにしていく失敗だと信じて、素直に誤りを正し何度も何度も改善していきましょう。

パートナーのみなさんには、迷惑ばかりかけますが、そんなどうしようもないアスペルガーのお思い込みに負けないで見守っていただければ幸いです。

今回は、とても勉強になったことだったので、恥ずかしながら記事にさせていただきました。

これからも、応援よろしくお願いいたします。


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9 件のコメント

  • 誕生日のお祝いとお買い物、楽しい時間を過ごされて、良かったですね!お子さん達からのプレゼントもうれしいですよね〜。すてきです!

    うちの夫は前から、「プレゼントはいらない」「欲しくないものをもらってもよろこばないといけないから…」等々言っていて、あまり楽しいことはないので…うらやましいです。
    それでも構わず、何かしらあげたりしていますが…あまり喜ばないです(^^;
    向こうもプレゼント選びはかなり苦手なので、最近は私も何ももらえませんし…(-.-;)

    「好き」というより「大切な人」という感じ、なんだかわかる気がします。
    大切な人だからこそ、奥様は涙を浮かべてらしたのかなと思いました。お父様を肺ガンで亡くされているならなおさら、大切な人を失いたくないし、もしかしたら子供の頃に、お父様がタバコを吸っているのを心配して見てらしたのかもしれませんね…。

    健康を心配して、あなたに長生きしてほしいから言っているのに…と、私も夫によく怒りを覚えています。大切な人と思っていなければ、どうでもいいから怒りすら感じないはずなのですよね。
    そうやって心配しても、「なんで注文されないといけないのか。そうやって言われるほうがストレスで体に悪い」とか言われてしまうので…。最近あきらめることにしたところです。それでもまだイライラしたり悲しくなったりしてしまうときがあります。

    奥様の気持ちを受け止めて、また禁煙を始められるということで、本当にご家族の気持ちをよく考えようとされていて、すごいです!
    でも、どうかご自身のストレスが溜まりすぎないよう、タバコ以外で何かリフレッシュできるとよいかもですね。応援しています。

    最近、夫の健康のことで色々なやんでいたので、ついコメントさせていただきました。。。

    • 今年の誕生日は、とても最高の一日でしたよ。
      しかし、私のタバコのことがきっかけで妻の機嫌が悪いのは大失敗でした。
      1週間吸っただけで、もう吸っていないのですが、未だ「まだ吸っているでしょう」と言われる始末です。
      信頼を取り戻すのはとても大変です。
      誕生日プレゼントやバレンタインなど、今まで貰うのが当たり前で、感謝や喜びを表現するのがとても苦手でした。
      ponさんのところ同様に、「これよりこっちが良かった~」などと言っていましたね~
      だから、我が家では誕生日やバレンタインは何もないことも珍しくありませんでした。
      妻には、ここ3年くらいは大好きな紅茶などを買って帰っていますが、以前は、ほとんど何もしなかったですね~
      私のストレスは、妻が不機嫌になるのが一番のストレスで、笑っていてくれることが一番のストレス解消です。
      沢山話ができた時は、とても嬉しいしすっきりします。
      不機嫌だと意味も分からなく怒っているのでストレスに感じます。
      先日、がん保険の追加オプションにも加入させられましたよ。
      とりあえずは、タバコを吸っていないことを分かってもらいたいです。

  • 初めまして。コメント欄への投稿、お許しください。
    今夫婦の危機を迎えていて、そんな中こちらのブログへとたどり着きました。
    勝手ながらアドバイスを頂けたらと思い、書き込みさせていただきました。

    夫はアスペルガーの傾向が強い人です。夫の心情を傷つけてしまいました。要因は三つです。
    ⒈この夏に夫の母が病気で亡くなりました。義理母と私は性格が合わず、義理母にキツイことを言われたショックで私はあまり夫の実家へ伺うことがなくなりました。
    妻の私が夫の母へ歩み寄ろうとしなかった。そして今現在も夫の父にも歩み寄っていない。それが夫にとって引っかかっていて、私に対して愛情が無くなったと言われてしまいました。
    夫は母が大好きで、今まで手放しで応援して褒めてくれていた母がいなくなり、その喪失感に苦しんでいます。

    2.不妊治療で私が彼にプレッシャーを与えすぎてしまったことです。

    3.夫をあまり褒めることがなく私は愛情表現が下手で、夫はもっと褒めてもらいたい、スゴイと尊敬されたいと思っていたらしく、彼の気持ちを満たしていなかったことです。

    夫は1週間前に実家へ帰り、顔を合わせていません。
    2週間ほど前に、別れ話が持ち出された時は、僕も好きな気持ちがあるから苦しんだ、って言って一緒に泣いてくれたのに、
    2週間〜1週間前の間で日が経つにつれ、話し合いが平行線でこんなにしんどいんだったら早く別れたいし、この別れたいって言う気持ちはもう変わらないと思うってあっさりと言うように変化してしまったことが気になります。

    発達障害を抱えている子供さんをお持ちのお友達には、今はクールダウンが必要だから放っておいたらいい。夫さんの傷つけてしまったプライドを褒めることが重要では?離婚は妻である私次第だと言われたのですが、
    男性から見て、修復は可能だと思われますか?こんなにデリケートな部分を傷つけてしまったのに、彼の心を再び温めることってできるのでしょうか?

    お忙しい中申し訳ございませんが、アドバイスいただけないでしょうか?
    一方的にすみません。

    • アスペルガーと向き合うことは、とても難しいですよね?
      幅広く考えることも、話し合うことも、相手を肯定することも苦手ですものね?
      子供の頃から、自分が思っているほど人は評価してくれないことや、すれ違いが多く自分の思い通りにならないことが多いため、身近な親しい人に対して、そういう要望が強くなるのでしょうね。
      きっと、momokoさんなりに旦那さんのことを認めていたのではないでしょうか?
      仮に、momokoさんが認めたところで、満足できるのでしょうか?
      もちろん、評価をすることはとても大切です。
      でも、自分にそれをできない旦那さんは、素直に受け入れることも苦手なのも現実ではないでしょうか?
      発達障害をもつお友達がおっしゃるとおり、今はクールダウンの時期だと思います。
      何事も、環境を変えてリセットしたがるアスペルガーも少なくありません。
      私も最初は同じように考えていました。
      「妻は、何も俺のことを分かってくれない」と思い込んでいたところがあります。
      「アスペルガーかもしれない」とパートナーが思って対応しているだけでは、何も解決はしません。
      当事者が変わろうと、自分の特性や相手に対する気持ちの共有を大切にしない限り、永遠と続くものです。
      お義母さんについても、みんな自分の親と仲が悪ければ、気持ちのいいものではありません。
      「あなたは、お義母さんが好きだったのね」と話を聞いてあげるだけでも気持ちが少しは変わるのではないでしょうか?
      アスペルガーは、とてもストレスに弱く、お義母さんやお義父さんとの対応にストレスを感じていたのでしょう。
      子供のことに関しても、とてもストレスだったのかもしれません。
      ストレスから逃げ出したくなるのは、一般の人でも同じでしょうが、それ以上にストレスを感じ、できない子供のこと、離婚のこと、もしかしたら仕事のこともあるかもしれません。
      それらのストレスが、パニックとなって今の行動になつているのではないでしょうか?
      まずは、結論を急がずにゆっくりとひとつひとつ解決していくことが大切だと思います。
      なんとか、今の環境を変えようとmomokoさんが急げば急ぐほどパニックになるのではないでしょうか?
      ゆっくり話ができるようになって、ゆっくりと二人で歩み寄ることが大事なのではないでしょうか?
      私たち夫婦も、病院などの第三者を入れてゆっくりと歩むように考えています。

      • お返事くださって、どうもありがとうございます。
        こんなに早くお返事くださって、、本当にありがたいです。

        今回のことになって、そこで初めてもしかしたらアスペルガーの気性があるのでは?と感じるようになり、調べて理解していくにつれ、夫にはかなり負担と心労をかけていたのだなぁと自分の鈍感さが嫌になります。

        fuufu様のアドバイスを読む前までは、なんとかもっと機会を作っていっぱい褒めなきゃと焦っていました。
        私のこと忘れちゃうとか、不安に思ったり、このまま離れてしまったらどうしようと思ってました。
        こうしてる今も、、好きだから、不安がいっぱいです。
        でも、大切な人だから負担をかけたくない。
        お義父さんとのこともそうですね。みんなを大切にしなきゃ。

        第三者を入れたいのですが、夫は医療関係者で、カウンセラー等にもいくことは賛成してくれないと思います。(過去の言動を考えると)
        その点がネックになるのですが、今はとにかく待ちます。
        またコメントさせてください。

  • こんばんは。
    数ヵ月前から少しずつブログを拝見しています。
    初めてコメントさせていただきます。
    夫がアスペルガーです。確定診断はありませんが、アキラさんはアスペルガーのアキラさんとほぼ同じで、本人も、本を読み、同じ傾向だと思うと話しています。
    長い間、彼とのやりとりに生じる違和感を、育ってきた環境や、男女の考え方の違いだと、また、私がワガママなんだと、見ないフリ、気づかないフリをしてきました。
    けれど子どもが一人産まれ、二人産まれ…彼もキャパオーバーなのでしょう…もどうにもこうにも説明がつかない行動、言動が増え、ケンカが絶えなくなりました。
    そして、アキラさんはアスペルガーを読み、彼の事を描いたのではと思う程あまりにも酷似する内容に驚き…そこに救われた気がしたのも束の間、出来ない事を求めてはいけないんだ!という圧が私にのしかかるようになり、常に張りつめ、ほんのささいな彼の行動、言動で爆発してしまう状況です。
    子どものように、療育につながるわけではないから、診断は必要ないと最初は思っていたのですが、自覚しても変わらない(変われない)彼の言動、行動に爆発する日々…
    色々クリニックを探しますが、成人のアスペルガーを診ていただけるクリニックが見つからず、藁にもすがる思いでご連絡させていただきました。
    福岡在住です。
    どちらの病院で診ていただけるのか、教えていただけないでしょうか?
    彼も苦しんではいると思いますが、言動や行動を自ら変える事は難しく、けれどもう、私の心に彼を受け止め、共に考える心の余裕がなく、夫婦だけでは修復が不可能な状況です。
    専門家の力を借りて、何とかしたいのです。
    ネット上でクリニック名を載せられないなどあれば、地域や検索のヒントだけでも…
    一方的なご連絡で申し訳ありません。
    お返事いただけたら幸いです。

    • Panpanpanさん、はじめましていろいろと大変そうですが・・・・
      旦那さんが、発達障害について自覚があるだけでも全然違いますよ。
      ほとんどの場合、そこまで行きつくのですら難しいのですから・・・・・
      そして、次なる一歩ですね。
      病院については、いろいろデリケートな部分もありますので直接メールで書きますね。
      ちなみに、発達障害の診察については、各都道府県のホームページに掲載されていますのでその中から探すのもひとつの方法ですよ。
      どうか、焦らず慌てず一歩一歩ゆっくりと向き合ってください。

      • こんばんは。
        お忙しい中丁寧なお返事をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
        本当にありがとうございます。
        そう、、、自覚があるだけ良いのですよね、きっと…。
        けれど、今の私の心の状態では、自覚がある『のに』と、どうしても思ってしまい、彼の危機感のなさ、 どこか他人事のような、あまりの変化のなさに、日々苛立ってしまいます…。
        カサンドラなのかな…と思ったり、でも眠れるな、まだ違うかな…と思い直したり…。
        彼は、私はカサンドラだと。そして、自分がそうしていることが申し訳ないと言います。
        でも、態度や行動はまるで変わらない…。
        私は言ってる事とやってることの落差に理解が出来ず、パニックです。
        焦らず慌てず一歩一歩…いただいたお言葉を胸に、頑張ります。
        医療機関についてのメールも、ありがとうございました。
        そちらについても、もう少しお尋ねしたい部分があり、悩んだのですがそちらに返信させていただきました。
        お時間があるときで大丈夫ですので、みていただければ嬉しいです。

        • 自覚があるというのは、とても大事な一歩ですよ。
          自覚があっても、脳機能のせいだったり、特性によってズレた行動をとるから発達障害なんですよ。
          発達障害は、ストレスからパニックを起こしやすく、普通にできることができなかったりするものです。
          危機感を感じればストレスとなって、またパニクってしまうかもしれません。
          旦那さんは、今までそんな不器用な生き方の中で生きてきたのですから・・・・
          旦那さんを理解することは、とても大変なことだと思いますが、自覚して一歩を共に歩もうとしていることは素晴らしいことだと私は思います。
          今から夫婦二人三脚が始まるのですよ。
          普通の夫婦とは違うかもしれませんが、共に生きる楽しさを二人でこれからひとつずつ築き上げていくのではないでしょうか?
          慌てず焦らずですよ~

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