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最近、発達障害を自覚までしてくれた旦那さんが多く、次のステップで行き詰っている人が多いような気がします。
そもそも、私が発達障害に向き合うようになつたのは、そんなにキレイなものではありませんでした。
私も、家族のこと妻のことを漠然と考えていました。
「離婚だ~」「お前はバカか?」「クソガキ」と10歳も違う年下の妻をバカにしていました。
そんな日が10年が経ち、妻が本気で離婚を考えたのが事の発端です。
私が自覚したのも、離婚が本格化したときでした。
それまでは、漠然とは離婚について考えたこともあります。
しかし、私の考える離婚とは・・・・
離婚なんかしたら会社でなんと言おうか?とか
養育費とか慰謝料とか、「夫婦仲良くね」と資金援助をしてくれた母のことや財産分与や家のことなど、最初は自分のことばかり考えていました。
あと、子供と別れたくない、唯一の我が家の跡取りの息子を失うこと・・・・
妻のことは大好きだったのですが、考え方が少しずれていました。
「離婚すると大変」と自分勝手なことを考えたのがはじめです。
離婚の話は、ずっと前々からあったのですが、「妻が勝手に離婚したがっている」程度の認識でした。
多くのアスペルガーの旦那は、奥さんが離婚したがっていると思い込んでいる人が多いのではないでしょうか?
では、離婚しないためには・・・・
とにかく自分が我慢するしかない、なんであんなやつと結婚したんだろう?
と最初の頃は考えていたのは確かです。
自覚したアスペルガー当事者の最初は、こんなところじゃないでしょうか?
そんな自分勝手なことをいろいろ考えていく中・・・・
いつごろからか「俺ってそんなに酷かったんだ~」に時間をかけて辿り着きました。
同じアスペルガーで私の義理の弟も私の自覚をきっかけに同じ感じで自覚しだいぶん変わったと言われています。
そして、前々から妻のもう一つの悩みであった息子が「発達障害ではないか?」という妻の話を初めてまともに聞きました。
それまで、何年も発達障害については妻は私に話をしていたのですが、「お前は自分の息子をキチガイにしたいのか?」とまともに話も聞いたことがありませんでした。
私も、妻の方がおかしいと思っていました。
なんたって、自分の感覚がおかしいなんて誰も夢にも思いませんからね~「おかしいのはお前だ!」という感覚になるのは自然のことかもしれません。
離婚が具体化したとき、はじめて発達障害について本を読んでみました。
その中に書かれていたことは、私の子供時代と重なる部分も多く、「あら?これ俺のことじゃん」と気が付いたのがきっかけです。
それからは、発達障害の書籍を読みまくりました。
そして、自分が発達障害であることを確信して、2カ月待ちで息子と共に、病院へ行き始めました。
そして、妻もちょっとおかしいと思っていたのですが、ADHDと診断され、家族三人で病院通いがはじまったのです。
それからは、先生のアドバイスや精神安定剤などを服用することで、いろいろ改善しながら今に至っています。
自覚したからと言って、いきなりアスペルガーが治るということではありません。
最初は、「俺ばっかり我慢している」「これ以上俺にどうしろっていうんだ」とストレスもたまりますし、パニックになることもよくあります。
でも、そんなことを繰り返しながらも、ちょっとした変化に気が付きだすのです。
「最近、子供たちがよくなつくなぁ~」「今日は、妻が笑ってよく話すなぁ~」「時には機嫌が悪いこともあるよ~」と気が付くようになってきます。
少しずつ、気持ちの共有のきっかけをつかんできました。
もちろん、最初は気持ちの共有もズレが多々ありました。
そして、それらの実感を強く感じられるのは、時々もらえる妻からの優しい言葉です。
アスペルガーは、この実感を感じるのが苦手で気が付かないことも多いのも確かです。
しかし、この実感をひとつひとつ回数を増やしていくことが一番の改善の近見道です。
「なんて、自分勝手な自己中心な考え方なんだろう?」と思われるかもしれませんが、アスペルガーというのはそういう生き方をしてきた人が多く簡単に普通の人にはなれません。
先日の「大切な人」という言葉を私に言ってくれたのはとても意味がある称号だったに違いありません。
私は、それを軽く考えてしまいタバコを気軽に吸ってしまいました
家族のことを考えたら、19年も止めていたタバコを簡単に吸ったりしていなかったでしょう。
確かに、仕事のストレスはピークに達していますが、だからと言って悲しませてしまったことには違いはありません。
これからも、いろいろと失敗はあるかもしれないけれど、ひとつひとつ考えて家族と共に一緒に歩んでいきたいと思います。
当然、そういう生活に疲れてしまう人もいるでしょう。
アスペルガーとは、そういうものです。
でも、もし今一度一緒に歩み寄るお気持ちが残っているとしたら、気持ちの共有や気持ちの伝達が苦手な相手と少し長い目でひとつひとつの実感を大切にされてみてはと思います。
その実感や共に向き合う証となるのが、病院であったりカウンセリングではないでしょうか?
お互いに先生に愚痴りに行っていいんです。
その中で、何かが生まれ、次の一歩に繋がっていくのですから、病院に行っていきなり変わるものでもないと思います。
しかし、共に向き合っている証として、ひとつひとつのチェックポイントとなるのではないでしょうか?
アスペルガーが自分のことを自覚できただけでもすごいことです。
だとしたら、その一歩はとても大きい一歩だと思います。
そして、共に歩み・・・・結果無理だったとしてもそれはお互いにとって意義のある人生だったと言えるのではないでしょうか?
是非、お互いに大切に思えるパートナーとして再生出来たら、私もブログを立ち上げた意味があったと思います。
どうぞ、アスペルガーの悪口、愚痴、ストレス発散と私にメールいただければと思います。
私もそれはそれは酷い男の一人でした。
今も自慢できるような人間ではございませんが、今は家族が笑って過ごせることを楽しめるアスペルガー当事者となれたことは幸せに思っています。
そして、いつかすべてを笑い話に変えられるような日が来たら幸せだと思っています。
そんな日はこないかもしれないけれど、少しでも家族を喜ばせて生きたいです。
ちなみに、昨日は山口に出張に行っていたので、獺祭(だっさい)という、安倍総理がプーチン大統領に出したお酒を買って帰り喜んでもらいました。
その前は、ドライフルーツと馬刺しをいっぱい買って帰ったら、「少しだから美味しいのよ~買い過ぎなのよ~」と怒られちゃいましたが・・・・(笑)
喜んでくれると思ったんですがね~
以前の私なら、そんなこと言われたら逆上していましたが、そんな間抜な自分を今なら笑って失敗も楽しめています。
どうか、みなさんも失敗も共に笑って過ごせる日を夢見てがんばってみてください。
当事者もパートナーも急いだり焦ってはダメです。
今考えていることがすべてではありません。
これから、一緒に考えていく訓練を続けながら失敗を繰り返し反省を繰り返し、ひとつでも多く笑い喜び、楽しい実感を積み重ねてください。
まだ、間に合いますよ。
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