アスペルガーの拘りと一般の拘りのある人の違い。

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人は、きっといろいろな感情の中から、今の自分に一番適した感情を選択して生きているのかもしれません。

しかし、アスペルガーにとっては、直感的に最初に思い付いた感情のまま行動してしまい・・・・

様々な感情を精査できるだけの引き出しを持っていないのかもしれません。

その感情のコントロールが苦手なアスペルガーにとって、一番のきっかけは拘りの強さです。

拘りを持った人がアスペルガーというわけではありません。

普通の人でも、決まった銘柄のビールしか飲まない人もいます。

好き嫌いが激しい人も沢山います。

しかし、アスペルガーの拘りと普通の人の拘りの違いは、頻度です。

一般の人は、一部のことに関しては拘ることは多々あります。

アスペルガーの人は、拘りの塊で、様々な小さなことから大きなことまで拘ることがとても多いです。

アスペルガーは、自分の持っている知識や価値観のほとんどに無意識に拘ります。

一般の人が、自分のために拘ることと、アスペルガーが他人を含め同じ価値観であると思い込んでいることでは大きく違います。

自分の好きなビールは、絶対にだれもが好きなビールと思い込んでいるし、それ以外の人はビールの味もわからない人だと決めつけたりする人も少なくありません。

例えば、自分の大好きな料理が目の前にあったとします。

そうですね~それがカレーだったとします。

いつも「美味しい美味しい」とお代わりをしていたカレーが・・・

ある日外食で食べたカレーが、とても美味しかったとします。

一般的には、あそこのカレーも美味しいけれど、いつも食べているカレーも美味しいとなるわけですが・・・

アスペルガーにとっては、基準が美味しかったカレーになってしまい、今まで美味しかったカレーが美味しくないものに変わったりするケースがあります。

私も、カレーは自分で作った方が美味しいと思い込んでいて、妻の作るカレーはあまり好きではありません。

もちろん、今はそんなこと言いませんよ。

でも、その価値観は変えることはできません。

カレーは、印度カレーかジャワカレーとゴールデンカレーを合わせたものが好きだったし、玉ねぎもじっくりと炒めて・・・・・などなど拘ったりもします。

鹿児島の出張の際は、必ず決まったカレー屋さんでカレーを食べたりと拘ってしまう自分がいます。

牛丼では、吉野家と松屋とすき家の牛丼などがありますが、味は確かにそれぞれありますが、「吉野家の牛丼」が一番美味しいと思い込むと例え、近くの食事処が松屋だけしか無かったとしても松屋に入らないと言った拘りを見せたりもします。

確かに、一部の拘りを持っている人は、定型の普通の方でも沢山いますが、アスペルガーの場合はこういう拘りが自然であらゆるものに関して拘ったりします。

「吉野家の方が美味しい」という拘りを持っている人は多いと思いますが、アスペルガーは「松屋、すき家は不味いから行かない!」とインプットされてしまうのです。

0か1のデジタル的感覚ですね~

決して不味くはないのですがね~というより、吉野家の牛丼も似たようなものだと思いますけれど・・・

ちなみに、私は、牛丼自体はあまり好きでないのですが、なぜか吉野家の牛丼だけは好きなんですよね~(笑)

人によっては、「もっと臨機応変に価値観を変えたり、感情をコントロールできればいいのに~」と思われる方も多いかと思います。でも、アスペルガーの場合は逆なんですよ。

感情のコントロールが苦手だから、普通の人にとっては自然とこなしている感情の整理をしようとすると、パニックになってしまうのです。

だから、選択肢を減らし、自分の拘りや価値観を重視することで、それらのストレスを解決しているところがあります。

立派な学校に行って、立派な会社に入らなければ人生終わると考えてしまう人も多いでしょう。

それは、アスペルガーでなくても沢山いるのですが、先にも書いたように、なんでもかんでもすべて価値観を決めてしまい拘ってしまうのです。

旅行の計画にしても同じです。仕事に対しても、車に関しても、家電選びに関しても同じです。

ちなみに、私はパソコンは、会社も家も同じキーボードマウスでないと気が済まないし、パソコンも用途に合わせて複数台所持しています。

スマートフォンも持ち歩きに便利な小さなもの、ちょっと大きめ、タブレットと何台も持っています。

バイクも、大型、中型、小型とそれぞれに所持しています。

そんな拘りが一つ二つある人は沢山いるでしょう。

しかし、アスペルガーは、拘りの塊の人が多いのです。

その拘りは、食べ物やバイクやパソコンだけならまだいいのですが、子育て論についても、教育方針や生活にかかわることなど周りの人を巻き込んでしまうことも多いのです。

教育方針や子育てなども吉野家の牛丼のように、答えは1つしか持たないのがアスペルガーの特徴です。

「じゃ~どうしたらいいの?」と思われるでしょうが、もうそれは仕方がないことなのです。

きっと、アスペルガーの人が吉野家と決めたら、吉野家以外に考えられないような方がとても多いです。

でも、「今日だけは、松屋で我慢してよ~」とお願いしてみれば、可能性は0ではありません。

子供たちが「すき家のカレーが食べたい~」と言われれば、私だってすき家にだって行くことはあるし

教育方針や生活環境についても同じです。

吉野家の牛丼と比べると、だいぶんレベルの違う話ですが、アスペルガーの特性としては同じようなものなのです。

その為には、少しでも拘りを変えられるだけの価値観の共有し続けることが大切だと思います。

数年前までは「そんなのはバカがいうことだ~」なんて言っていたアスペルガーが、いつの間にか価値観が変わって自分自身がそのバカと同じ価値観になってそれが当たり前になっていることも多いのです。

いろいろ大変なことは多いと思いますが、「牛丼と同じ」と思って気分転換しながら、少しずつ向き合ってみてください。


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