スポンサードリンク
スポンサードリンク
3月から、一か月半ぶりに出張から帰ってきました。
1か月半、システム構築で休みなく朝早くから夜遅くまで仕事をしていました。
コロナの影響で、3か月の工期を1か月半に短縮しての構築だったので、私自身も余裕がなく久しぶりに全力で私自身余裕を持つことができない仕事を仕事をしていました。
余裕がなければ感情のコントロールや事柄の整理が出来ない私が、構築リーダを務めることは、まわりのメンバーにとっては、こんな辛い仕事はなかったことでしょう。
最近は、仕事でも余裕をもって、仲間たちに接していましたが・・・・・
今回ばかりは、そんな余裕もなく・・・・
「何やってんだ~ 事前検証していないのか?」
「設定が違っているじゃね~か!」
「全体見て考えろよ」
「ひとつ注意されたら、他に同じ間違いがないか調べろよ」
「マニュアルくらい読めよ」
と、さんざん口うるさく指示を出していました。
下請負業者も、途中でついて来れなくなり一人途中から来なくなってしまいました。
レベルの違い等に、腹立たしく思ったり、他の人の気持ちを考えながら仕事を遂行する余裕がない状態が続いていました。私自身が余裕なく構築しながら、お客様との交渉をしつつ、他のメンバーのフォローまでできる状況になかったのです。
今まで6年以上、自分自身に負荷がかからないように、時間的にも精神的にも余裕を持ってプライベートだけでなく仕事においても自分のアスペルガーの特性を自覚し、余裕を持つことを意識して人と接してきました。
しかし、流石に今回ばかりは、時間的にも仕事の内容的にもその余裕がなく、思いやりの欠ける行動が増えていきました。もちろん、途中で「これではいけない」ということは気が付きながら出来ませんでした。
毎日、土日もなく夜遅くまで仕事をし最初の頃は労う意味でも帰りに、食事がてら少しだけ一緒に飲みに行ったりコミュニケーションもとっていましたが、遅くまで厳しい仕事をしていたため、口調も感情的に声が大きくなったり、かなり感じの悪かった私と仕事を終わってまで一緒にはいたくないだろうと、距離をとったりしていました。
できるだけ、土日は私以外のメンバーには休みを与えていましたが、土日も仕事をしていた私に気を使って付き合ってくれる人もいたり、精神的に弱そうな人は、強制的にでも休んでもらっていましたが、それはそれで、プレッシャーに感じていたと思います。
そんななかでもなんとか私なりに、アスペルガーであることを気にして努力はしようとしましたが、今回の仕事では納期に追われ限界に達していた私にできることは限られていました。
「俺にどうしろ!ってんだ〜」と何度一人ホテルで叫んだかわかりませんでした。
ホテルで飲む焼酎も半端じゃない量を飲んでいました。
人生50年で、ホテルで一人で飲んで一人でブチ切れ荒れて悪酔いするという人生の初体験も何度か経験しました。夢を見ても仕事に追われている夢ばかりでした。
そんな中、私の話を聞いてくれたのは、いつも冷たくあまり相手にしてもらえない妻でした。
夜遅くまで仕事して、ホテルでお酒を飲んで気持ちが荒れて一人でイライラしていて、気持ちを落ち着けようと妻にLine電話をかけていました。最初は近状報告をしていたのですが、飲みながら話していると、感情のコントロールが出来なくなり気持ちに合わせて言葉も強くなって何時間も愚痴ったのです。妻は、酔っぱらいの話と男の弱音を嫌うので今まで見せたことがないくらい弱っている私の話をただ聞いてくれていました。一人で子供の面倒や自分の仕事も大変だったろうに・・・・
そんな日々も終わりが近づき、最後の一週間は、早く帰りたくて帰りたくて待ちきれませんでした。
頭の中には、あと何日・・・というカウントダウンだけでした。
一番最後の日には、頑張ってくれたみんなと打ち上げに行きました。
辛かった一ヶ月半を振り返り、飲んだ勢いに任せ思いをぶちまけ男泣きをした仲間もいました。
「俺に余裕がなくて、本当にすまなかった」と侘びましたが・・・・
やはり、まわりにとっては、能力不足に不安を抱えながら、私の高度な要求に限界ギリギリで頑張っていたようです。私だって同じ状態だったのですが、それでも全体が見えている私と、指示をもらって頑張っている人たちでは、見えないゴールに不安だったのは間違いありません。
正直、私も残り10年こんな仕事は、もうしたくないのが正直な気持ちです。
今は、とにかく私自身、肉体的にも精神的にも正常な状態に戻したいと思っています。
まだまだ、あと一年は、今回構築したシステムの拡張などがあるのですが、こんなギリギリの仕事はごめんです。
やっと、久しぶりに家に帰ってきたらホッとします。
帰宅数日前に、娘から珍しく電話をもらって
「お父さん、漫画買ってくれる? 」
と娘が言うから
「いいよ〜買ってあげるよ〜、ネットで買ってあげるからLineしときな〜」
と私が言うと
「いや、帰ってきたら、一緒に買いいこう〜」と言うから喜んでいたのですが・・・・
本音は、双子同士「お父さん、今ならなんでも買ってくれるよ〜」と、一緒に買物に行っていろいろ買ってもらうのが目的だったみたいです。
それでも、とても嬉しかったです。
家に戻ってきて一番嬉しかったのは、妻がとても優しかったことです。
いつもは滅多に買ってくれない魚を、私のために、さばの味噌煮、塩焼きやちり鍋など作ってくれたことです。毎日、居酒屋で鶏のたたきや焼き鳥、コンビニやスーパーでお弁当を食べていたので、魚料理はめちゃめちゃ美味しかっだです。
私が帰ってきたら、食べさせてあげようと考えてくれていたことがとても嬉しかったです。
家に帰って、最近ハマっているグリーンスムージの効果もありとても落ち着いた日を取り戻せそうです。
長期出張を終えて、家に帰ってきて一番わかったのが、今までアスペルガーの特性を制御出来ていたと思っていた私の日頃の行動には、大きな欠点があったということです。
それは、私自身アスペルガーの特性を意識して、気持ちを落ち着けたり、相手の気持ちを思いやった行動を取ることは、私自身が気が付かない以上に、かなりのストレスを抱えていることに気が付きました。
そして、そのストレスを緩和し、開放してくれるのが娘たちと妻だったことに気が付きました。
何も特別な話なんてしなくててもいいんです。ただ家族が笑ってくれていれば、私も笑っていられる。漫画を何冊買わされても、2,700円もするシャープペンシルを買わされても、それが私にとってはかけがえのない時間でした。
知っています?YouTubeで文房具の特集なんかしていて、小学生でも「2,000円以下のシャーペンなんてシャーペンじない!」とまで言うんですよ。「それ図面描く人のシャーペンだぞ〜」と言っても聞いてくれませんでした。
帰ってきてからは、「お父さん、『小学5年生より賢いの』のテレビ見よう」とオンデマンドで毎日一緒に対決しています。
知っていますか?私達が習っていたことが今では全然違ったり、私達の時代にはなかったことを勉強していたりしていて、子どもたちと見るととても面白いのですよ。
私は、Huluを契約しているのでまとめて見られるのです。
そんな、何気ない日々に私は助けられていたのだなぁ〜と今は、幸せな気分でいっぱいです。
ずっと、一緒にいると当たり前のこと過ぎて気が付かないのですよね。
今回は、仕事はたいへんだったけれど私にとって一番大切なことに気がつけて良かったのかもしれません。
今回崩れた人間関係も、少しずつまた形成していきたいと思います。
スポンサードリンク
スポンサードリンク