言葉足らずのアスペルガー ~価値観の偏り~

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価値観の違いとは、人それぞれあるものだが、アスペルガーの場合は価値観の偏りによるトラブルが多いのも確かです。

息子も、小学校を無事卒業し、来月から中学生になります。

今息子は、バスケットに夢中で、中学校に入ると空手をやめてバスケット部に入るつもりでいます。

先日、妻と息子の会話で、「マイケルジョーダン仕様のバスケットボールが欲しい」と話をしていました。

それを聞いた私は、「そんな高いボールを買ってどうすんだ~」と一方的に反対をしました。

私の中には、「本格的なバスケットボールは革制で、室内用であるため家で練習できない」 という瞬間的な考えが先行していました。

きっと、アスペルガーの息子は自分の中で「絶対に買う」と思い込んでいたのでしょう。

もしかしたら、友達にも「絶対に買う」と宣言していたのかもしれません。

カンシャクを起こし、聞く耳を待たない息子に「そんなの絶対に買わない!」と一方的に伝えました。

それを聞いた妻は、「自分のお小遣いで買えばいいよ」と言っていたのですが・・・・・

私は、「練習用のボールに、そんな勿体ないボール買わなくていい」とまたまた一方的に伝えたことに対して、妻と話し合いました。

「自分のお小遣いで買うならいいじゃない」

「お小遣い前借して買わないといけないようなボール買う必要はない」

「どうして、買わなくていいの」

「そんなボールで庭で練習したら、ボールがボロボロになる、屋内用と屋外用とで違うだろう」

「じゃ~どうして、そう伝えないの? あの子には一方的に『ダメ』と言ってもわからないでしょう」

「・・・・・・・・」

こんな会話がありました。

私には、私なりに反対する理由はあったのですが・・・・

それを、きちんと相手に伝える言葉が少なかったようです。

こういうことはよくある話で、今までにもたくさんあった気がします。

いつも、自分が出した結論だけを伝えるため、いつも一方的な押しつけになってる気がします。

余計なことはよく言うのですが、肝心な時には言葉が足りないのですよね~

結論、「いいから俺の言う通りにしろ!」といった結果になりがちなところが、アスペルガーのトラブルの原因のひとつであることは間違いありません。

結果、5千円程度の合成革のバスケットボールを買ってあげたのですが・・・・

息子は、そのボールをとても大事に扱っています。

そして、数日後・・・・・

実は、娘の一人もお兄ちゃんの影響からか、最近バスケットを始めたので 庭にバスケットゴールを買うことにしました。

若干(笑)娘に甘いところもありますが・・・・

「お母さんが、『買ってもいいよ~』と言ったら買ってあげるよ~」

と言うと・・・・

「今は、出費が多いからダメ!」と言われたのですが・・・・

「いいじゃん~俺が買ってあげるから」と半分強引に2万円のバスケットゴールを、ネットでポチっと買っちゃいました。

ついでに、女の子用の小さいバスケットボールも買ってあげました。

息子が、1万5千円のバスケットボールを買うのがダメなのに、2万円のバスケットゴールは簡単に買ってあげるという、まったく自分の価値観で全然対応が異なってきます。

まあ、バスケットゴールは、息子も喜んで朝から晩まで練習出来て喜んでいますので、結果的には買ってよかったのですが・・・

価値観の違いを埋めるためには、もっと考え方や価値観を口にして相手と、価値観を共有できる力が必要だと思いました。

 

自分の価値観に偏り過ぎて、ついつい自分の意見が先行してしまうため、周りの人との考えや価値観と差ができてしまうところがあります。

それは、気を付けているつもりでも起きてしまうため、もし意識をしていないアスペルガーの場合、このようなことは日常茶飯事に起きてしまうものです。

どんして反対するのか? きちんと話をしてもらうこと、聞き取ることが大切でしょう。

聞き返したり、反対の考えを聞こうとすると、説明が苦手なアスペルガーは「うるさい」「俺の言うことを聞け!」と説明を面倒がる人も多いでしょうが、こういった価値観の違いを共有するためには大切なことのような気がします。

 


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