東海道新幹線内 殺傷事件 「発達障害=犯罪者予備軍?」

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先日起きた、走行中の東海道新幹線内で男女3人が殺傷された事件、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された無職小島一朗容疑者(22)の事件について

多くのメールが届きました。正直、冷静に受け止められている人、「発達障害」というものを勘違いされている方もとても多いと思いました。

まるで、「発達障害」だから殺人を犯したように聞こえるマスコミも少なくないのは事実のようです。

毎日新聞も謝罪文を出していましたが、そんなことで世の中が「発達障害」=犯罪者に多い みたいなイメージを植え付けられてはかないません。

私たち大人の発達障害は、黙っていればまわりはわからない人も多いだろう。

しかし、今も、多くの「発達障害」と診断され、一生懸命に向き合っている子供たちを「殺人者予備軍」みたいな報道をしているのと変わりない。

小島容疑者のせいで、多くの人が「発達障害」という言葉に興味をもち、ネット検索でも多く取り上げられているからこそ、間違えた情報だけが飛び交うのは、発達障害の子供たちの将来のためにも少しでも誤解は排除していきたい。

 

まず、小島容疑者は、発達障害だったがために、孤独な人生を歩んできた結果が今回のような事件を起こしているわけで・・・・

発達障害でなくても、孤独な人は沢山いるわけで、決して発達障害の特性が、今回のような事件を生み出したわけではないことは、是非理解して欲しい。

発達障害の人が、思い込みが激しく短気な人も多かったりと、そういう特性はあるが、それが即、犯罪者と結びつくわけではありません。

喧嘩早い発達障害の人も、「先に手は出さない」「道具は使わない」と一定のルールや拘りを持っている人も多いのも確かです。

ましてや、「殺人を犯してもいい」なんて思っている発達障害の人は、一般の定型の方と同じようにそうそういません。

Yahoo知恵袋を見ていても、今回の事件と発達障害を結び付けて考えている人がとても多いようですが、あまりにも無責任な発言です。

いただいたメールで、「自分の子供も大丈夫だろうか?」というメールには正直驚きました。

気持ちはわからなくでもないけれど・・・・真剣に心配しているのか? ちょっと思ったことを勢いで書いてしまったのか?

私は、後者であることを信じたい。

よく見てやってください、自分の言い分が理解できなかったり、ちょっとしたきっかけでカンシャクを起こしているとしても、子供たちはカンシャクを起こしているだけです。

人を殴ったりしていますか?

小島容疑者の両親は、手が付けられなかったから、祖母のところに養子に出したらしいけれど・・・・

そんな親います? 私の兄も大変だったので家族の辛さもよくわかります。

だけれど、子供を捨てるようなことがあるでしょうか?

きっと、彼が発達障害でなかったとしても、彼はそんな両親に育てられていたんです。

愛情をもって育てていれば、彼の長所を伸ばしてあげることだって、人として自分を卑下するような子供にはなっていなかったでしょう。

「あの子は、私たちの子供ではない」と言い切れる父親が、彼を蔑んで彼の自尊心を傷つけつづけ育ててきた結果であることは、容易に想像できます。

そんな、彼と自分の子供を比較しますか?

私の息子も、ADHDでアスペルガーです。だけれど、友達とも失敗はあるにしても上手に付き合っています。

カンシャクを起こして、壁や床を蹴ったりもします。

だけれど、彼は妹たちにも、一度たりとも手を挙げたことはありません。

発達障害だからって心配なんかしていません。彼は発達障害の長所である

それは、普通の子と同じ「ダメなこと」をきちんと教えてあげることです。

いつぞやの、秋葉原にトラックで突っ込んでナイフを振りかざし7人もの死者を出した事件もそうだった。

彼も、親からの愛情に飢えていたと言われています。

愛情をもって育てられた人は、人殺しなんてできないのです。

それは、発達障害とはまったく関係なく、当たり前のことです。

自分の子供が、「将来犯罪者になるかも・・・・」なんて考える暇があったら、ギューって抱きしめてあげてください。

絶対に大丈夫ですよ。

発達障害の子供たちは、普通の子よりルールを重要視します。

 

そして、「旦那もいつか事件を起こすのではないか」というメールもいただきましたが・・・・

本気で、危険を感じるのであれば、それは逃げることも考えないと怖いですよね。

「どうしましょう?」と言われても、そんな危険があるのであれば早く逃げないと・・・・・

発達障害とは関係ないと言っても、事件を起こしかねない人って・・・・・

もう、発達障害うんぬんかんぬんじゃなく、危ないですよね~

今回の新幹線の事件については、恐ろしい事件で、それぞれに恐怖を感じられた事件でした。

亡くなった方や、ケガをされた方にとっては、絶対に許せなかった事件でしょう。

それは十分わかっているうえで、彼を救えたのは間違いなく両親だったのだろうと思います。

犯人が発達障害だったという事実が公開されたことで、発達障害が大きな原因のようにとらわれてしまったのはとても残念です。

少なくとも、この記事を読んでくださったみなさんだけでも、「発達障害」=犯罪者予備軍という知識を払拭していただければと思います。


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