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「アスペルガー症候群は子育てに口出ししない方がいいのではないか?」
と衝撃的なメールが届きました。
確かに、アスペルガー症候群ゆえに、拘りが強く子供の気持ちを察することができず強く自分の考えを押し付ける場合もあります。
しかし、だからと言って「子育てに口出ししない方がいいのではないか?」というのは違うと思います。
子供も、自分の意思をはっきりと伝えることを教えることは決して間違っていることではありません。
確かに、意思を伝える方法として、強い口調でねじ伏せるような言い方をしたり、偏った考えを述べるかもしれません。
しかし、その中から子供は必要なことを学んでいくのではないでしょうか?
社会に出れば、いろいろな人がいます。
子供が一番長く接するのは、やはり両親です。
その両親が、力を合わせて育てるのは当然だと思います。
私の父もアスペルガーでとても厳しく、滅多なことでは褒めてくれたこともありませんでした。
しかし、そんな父に育てられたおかげで厳しい社会の中でも負けずにいられるのだと今では感謝すらしています。
決して、悪いことだけではありませんでした。
短所は誰にでもあります。その短所を補うのがパートナーの役割ではないでしょうか?
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実際にあった通信簿の見方
子供が夏休みに入り通信簿をもってきました。
「なんだ、算数に『もう少し』があるじゃないか~俺は算数は、『良い』だったぞ~」
と私が言うと・・・
「体育と図工は良かったのよ~」と妻が言いましたが・・・
「算数ができないとだめだ」
なんて言っていたことがあります。
当然、それは私が発達障害など知らなかった時の話です。
アスペルガーは、自分の人生を基準に考えてしまうので
「うわ~体育と図工いいじゃないか~国語だっていいじゃない」
なんて見方を想像できないのです。
私もその時妻に指摘をされたことを覚えています。
「あなたは、どうして良かったところを見ないで、悪いところだけ見るのよ~」
でも、決して悪いところだけを見ていたわけではないのです。
たまたま、見方として悪い方から見てしまったのです。
もし、そこで黙って良いところも見て、通信簿の先生の言葉も読んで話をしていたら違っていたかもしれません。
アスペルガーは、思ったことをすぐに口にしてしまうため、悪いところを先に見てそのまま口に出して言ってしまったわけです。
全部を見て総合的に評価して発言していたら違っていたことでしょう。
そもそも、子育てとは褒めるところから始まるということを意識しておかないといけないでしょうね?
その時は、妻ができていることを一生懸命に褒めてフォローしていました。
数年前にも、息子は通信簿を見せたくないと癇癪を起したことがありました。
理由を聞いても『悪かったから』というのです。
しかし、見せてもらった通知表は、『もう少し』もありましたが『良い』も沢山ありました。
原因は、やはり悪いところから見ていた私に原因があったのかもしれません。
今では、『良い』は特別なことで『できる』は普通にできているということで『もう少し』は言葉の通りもう少しなので次頑張ればいいということを意識してみています。
先日、双子の片方は『良い』がたくさんあるのに対して、もう一人はすべて『できる』でした。
一人は通信簿を見せたがらなかったのですが「すごいじゃないか~もう少しがないぞ~」と驚いて見せると・・・
すごくうれしそうにしていました。
その喜びで、次も頑張ってくれたらうれしいです。
アスペルガーだから悪いんじゃない
通信簿の見方も、アスペルガーだから私と一緒ではなく、通信簿の見方の違いによって行動が異なると思います。
数学が得意だったお父さん、国語が得意だったお父さんでも違うでしょう。
ただ、その後の指導の仕方については、自分の感想を直接的にぶつける傾向はあると思います。
それは、決して子供を追い詰めようとしているのではなく、子供のために言っているつもりなんです。
きつく指導する場合もあるでしょう。
その時は、パートナーが「お父さんはあなたならできると思っているのよ~」などとフォローしてあげることが必要だと思います。
もし、「俺はもっとできた」「俺ならこんなことなかった」などと自慢話をするようなら「お父さんはすごいね~」と一線引いてあげるだけで子供は安心できるのではないでしょうか?
私の父も似たような人でしたが・・・・
「なにくそ~このくそおやじ」と思っていたおかげで、今の私が出来上がっているわけですから決して悪いことばかりではありませんでした。
アスペルガーで苦労しているパートナーから見れば、アスペルガーの存在が悪なのかもしれませんがそんな考え方では夫婦で子育てなんてできません。
子育ては夫婦でするもの
アスペルガー症候群の特性を知れば知るほど、子供に悪影響のように思われますが、子育ては正論だけで片方がやるものではありません。
結婚するときは、魅力的に見えた旦那さんを思い出してください。
結婚後に見せてきた嫌な部分も多々あることは、容易に想像できます。
ただ、アスペルガー症候群の社会での成功者が少なくないのも確かです。
だからと言って、アスペルガー症候群の人が子育てに向いているか?というとそうでないのも確かです。
だけれど、向いていないから子育てに参加しないというのが本当に良いことでしょうか?
短所はパートナーがフォローし、時には厳しいことを言うことも必要かもしれません。
教育熱心なアスペルガーだったらどうしたらいい?
教育熱心なアスペルガーなら、もしかすると子供の負担や精神状態に関係なく勉強をさせようと、参考書を沢山買ってきたりするかもしれません。
毎日毎日、「勉強しろ」「勉強しろ」と怒ってばかりかもしれません。
「なんだこの点数は・・・・」と精神的にとどめでもさすつもりか?
ってくらい、子供を責めるアスペルガーもいるでしょう。
そんな時に、口出しをしたら「だいたいお前が悪いんだ、お前が甘やかすからだろう!」という話になったりするかもしれません。
正直、そんなときは、ほっておくしかありません。
何を言っても無駄です。余計に子供にあたって何の解決にもなりません。
そのあと、子供にはきちんとフォローしてあげましょう。
子供の傷は深いかもしれませんが・・・・・
当事者が自覚しない限り仕方ありません。
しかし、もし当事者が「よくやったな~」「さすが俺の子だ」などと口にしたときはチャンスです。
「あなたが褒めると、私が褒めるより効果あるみたいよ~」
「あの子、お父さんに褒められたって喜んでいたわよ~」
など、「褒めて育てるのよ」と言っても理解しないアスペルガーも、そもそも単純なアスペルガーは「俺、いい父親じゃん~」と勘違いして褒めることに拘ったりすることもあります。
そんなことしたら、いちいち「俺の自慢話」を聞かされるかもしれませんが、怒ってばかりのお父さんを見るよりマシではないですか?
「俺はもっとできた。もっと勉強しろ」というお父さんには「あなたが特別なのよ」と自分が特別だということを意識づけさせると少しは変わるかもしれません。
「勉強できないのはお前のせいだ」と言われたら「はいそうですね」と言っておいた方がまだましです。
もし、旦那さんと一緒になって「あんたのせいでお母さんが怒られたでしょう」なんて子供に言ってしまったら子供はよりどころを失ってしまいます。
当事者はどう子育てにどう絡んだらいい?
正直、アスペルガー症候群の集中力は、一般の人には理解できないしできるものではありません。
まず、自分ができたから・・・自分がしてきたことだから・・・・・
なんて考え方を捨てるべきです。
子供はあなた自身ではありません。別の人格を持った別の人間です。
子供がしたいと思うこと、興味を持ったことに集中する楽しさを教えてあげられるのはアスペルガーが得意とする分野です。
そして、悪いところや注意すべきことは、パートナーに任せることです。
私たちは、「絶体にだめだ」とか「絶対に違う」といった「絶対に」という言葉をよく使います。
正論ばかりを並べて、相手を評価できないことが多々あります。
また、押し付けてしまい逆効果になることもあるので、悪いところや注意すべきことは冷静に対応できるパートナーに任せてみませんか?
私たちが心がける子育てとはとにかく、子供の良いところを見つけてあげましょう。
「甘えさせる」という考え方をやめ「甘えられる」環境を作りましょう。
攻撃的な教育は、子供の成長を遅らせます。
しかし、攻撃的なお父さんが褒めてくれることに関しては、子供は頑張って褒めてもらおうとします。
そしたら、もっと褒めてあげましょう。
すると、子供はもっと褒めてもらおうとします。
そして、子供も疲れるということを知りましょう。
きっと、良いお父さんになれますよ。
そしてよく、パートナーと子育てについて話をしてパートナーのプランを尊重しサポートする気持ちが大切だと思います。
子育てに、どっちが良い親かなんてないのです。
両方が大事なんです。子供は二人のDNAでできているのですから、楽しい人生は両親が知っているはずです。
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