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メールによる相談の中で多いのが、相手がアスペルガー症候群の方との
結婚前の相談です。
アスペルガー症候群だけれど好き・・・・
だけれど・・・・
時々ついていけない(理解できない)ときがあるというものです。
アスペルガー症候群との結婚は「あり」か「なし」か
という単純な質問には回答しかねます。
というのが・・・・・
見方や立場を変えると回答が異なるからです。
アスペルガー症候群との結婚が「あり」と思うのは
アスペルガー症候群には確かに短所もあるのですが
その分、長所も多いところです。
独特の発想は、時として人が考えつかないような視点から
物事を考え新しい発見をもたらしてくれます。
また、リーダーシップに力を発揮し、ぐいぐい引っ張っていってくれます。
一般的には男らしいと言われる反面、独自の空想を重視するためロマンティストと
思われることもあるようです。
アスペルガーは、特殊な環境下ではウミガメのような思いもしない力を発揮します。
アスペルガー症候群との結婚が「なし」と思うのは
逆に、娘の結婚相手がアスペルガー症候群と知ったら・・・・・
きっと、私たち夫婦は反対するでしょう。
なぜなら、先ほど「あり」と言ったことと逆に
今まで、苦労させてしまったことも多く知っているからです。
細かいことが気になってしまう。
思ったことをなんでも口に出してしまう。
相手の気持ちを考えないで行動してしまう。
発達障害は、個性であり決して障害ではないことは
私自身が十分理解しています。
しかし、アスペルガー症候群で自分をコントロールできるようになる人は
数少ないことを知ってしまったからです。
そして、沢山の「カサンドラ症候群」に陥った方を知ってしまいました。
カサンドラ症候群に陥った人なら、絶対的に反対するでしょう。
とは言え、「好き」になってしまった気持ちはどうすることもできません。
その時は、認めるでしょうが・・・・できれば結婚してほしくない気持ちは誤魔化せません。
しかし、愛は止まらない・・・・
とは言っても、私自身変われることは実感しておりますので
希望は持てます。
普通の定型の方にも、長所・短所は存在します。
決して、離婚する夫婦すべてが発達障害なわけではありません。
そういう意味では、アスペルガー症候群だから結婚に不向きなのではなくて
結婚に不向きな人たちのなかに発達障害の人も少なくないと言えると思います。
よく、「アスペルガー症候群は気持ちの共有ができない」と言われるのですが
できないのでなく、苦手なだけなんです。
気持ちを共有することに対して感覚が欠落していることもありますが
そこに気が付きさえすれば、苦手ながらもできるようになります。
ちなみに、苦手という言い方をもう少しわかりやすく言うと・・・・・・
例えば
人が何かをしていて、出来なかったとします。
アスペルガーは・・・・「そんなこともできないの、貸して・・・・」と
自分でやってしまい「ほらね~簡単でしょう」と言います。
アスペルガーの人なら、そういうことにカチン!!!と来ても平気なので
人は誰でもそれくらいのことで傷ついたりはしないと思っていたりします。
しかし、実際には「自分でしようと頑張っていたのに・・・・」と悔しがって
いる気持ちに気が付かないのです。
しかし、アスペルガーの私でも
今では、それを見守ってあげることができるようになってきた。
「頑張ってね」と応援できるようになってきた。
決して、アスペルガー症候群との結婚は、不幸になるといことではない。
しかし、付き合い方が特殊で難しいことは確かだとも言えます。
きっと、パートナーとともに思いやり続けられるかどうか・・・・
そこが、発達障害とパートナーのキーポイントだと思います。
どちらかが、我慢するだけの付き合いは長続きしません。
それは確かです。
当然、私は発達障害の方の応援をします。
どうか、悩んでいる方、慌てないでゆっくり考えてお互い向き合い
共に良い人生を歩んでいってほしいと思います。
発達障害(アスペルガー症候群)は、岩です。パートナーは水で
ゆっくり・・・ゆっくり・・・時間をかけて・・・・
刺々しい岩を削って丸くしてしていってください。
そして、そんな悩みを持つカップル・夫婦を応援していきたいと思います。
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