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前回の記事で、少し触れたモラルハラスメントすなわちモラハラの対処法などが書かれた本を紹介します。
なぜ、モラハラをしてしまうのかなど、モラハラをする側の気持ちや特性が書かれている本です。
モラハラを受けている人は、自分に自信もなくなってしまい存在価値すら見いだせない状況になっている人も多いと思います。
本では、モラハラの種類を5つに分類しています。
そして、詳しくモラハラについて分析してある本です。
是非、モラハラに悩まれている方は一度読まれてみてはいかがでしょうか?
モラハラの5つの特徴
否認型
例えば自分も部屋の片づけをしていないのに、あたかも奥さんが掃除をしないからと、自分の非を認識しつつ相手を責めることがあります。
いつ、自分が責められるかわからないという不安から攻撃が過激になりやすいという困った特徴を持っています。
利得型
そのままの意味で「自分に利があるから他人を攻撃する」というパターンです。
家に帰るなり不機嫌にしていると、それによって妻がかいがいしく世話をしてくれるので、当人は得をしているのです。
置き換え型
会社で上司に怒られ、そのイライラを家に帰って妻や子供に当たるようするに八つ当たり的なパターンです。
なんでそんなことで怒っているんだろう?と意味がわからないケースも多いのです。
羨望型(せんぼう)
他人を羨ましく思うパターンです。
妻が自分より楽しそうにしている。自分より高い服を買った。など嫉妬によるパターンです。
妻が友達と仲よくしたり、会社の人と楽しそうに飲みに行っていることに腹を立てるケースがあります。
羨望型は、「羨ましい」というストレートな表現はしてこず、「正義」という仮面をかぶせて攻撃をしてきます。
妻が飲みに行っていることに対して、「家のことをちゃんとしていない」「遅くまで飲み歩いている」「あなたは間違っている」と主張してくるケースも非常に多いのです。
自己愛型
「自分の方が価値がある」「自分が一番だ」と思わずにいられないタイプです。
「妻の仕事をバカにする」というのも自己愛型のケースにあたります。
「自分の方が稼いでいる」「自分の方が仕事ができる」「安月給のくせに」と自己愛が強すぎて、それをアピールしたいケースです。
夫婦間によるモラハラの対処法
この本で書かれている対処方法は
とにかく「聞いてみる」というのが基本
とにかく「聞いてみる」というのが基本となります。
モラハラは、「弱いものいじめ」という側面から、無抵抗にやられっぱなしでは相手を助長させてしまいます。
まず、よく相手の話を聞いて「どうしてそんなことするの?」とイチイチ質問することで、「ちょっとうざい妻」になることができます。
この、「ちょっとうざい妻」がポイントということです。
夫婦間のモラハラを解消するには、健全なコミュニケーションを取り戻すことが一番ですし、その第一歩が「感情を小出し」にすることです。
「相手を認めつつ、自分も認めて欲しい」という言い方を心がける
次に「相手を認めつつ、自分も認めて欲しい」という言い方を心がけるということです。
私もそうでしたが、妻の仕事をバカにしていました。
「あなたから見れば大した稼ぎでないかもしれない、大した仕事でないかもしれない、だけれど私なりに一生懸命やっているのよ。それだけは認めて欲しい」とはっきりと伝えできです。
旦那さんは、「自分の方が稼ぎがある」という自己愛型もしくは、「自分の給料が安いから妻を働かせている」という否認型の場合が多いと考えられます。
ここでのポイントは、とりあえず「相手の自尊心を満たしてあげる」ということです。
「あなたが大変なのは十分わかっているし、感謝もしている。だけれど私も私なりにがんばっているの」と相手を認めてあげることで、自己愛が満たされて耳を傾けてくれる可能性もでてきます。
自己愛は満たすけれど、利得は満たさない」というスタンス
夫が「妻のお金の使い方」についてあれこれ口出しするモラハラを耳にします。
「そんなの買わなくていいだろう!」
「贅沢するな!」
「もっと節約できるだろう!」
「妻のお金の使い方文句を言う」ということは「俺が稼いだお金なんだから大事に使え!」という自己愛型か、自分の小遣いが減るからという不満からくる利得型が考えられます。
お小遣いを増やして解決できればいいですが、それはできないケースが多いでしょう。
そうなると、自己愛を満たしてあげるほかありません。
「あなたが稼いできてくれるおかげでいい暮らしができている。」
「毎日あなたが一生懸命働いて稼いできてくれているお金だから大事に使うね」
と過剰なくらい感謝の気持ちを伝えることが一番と考えられます。
世の中にはたくさんの自己愛型という厄介な特性を持った人たちがいますが、裏返せば自己愛を満たしてあげれば解決できる相手とも考えられます。
妻が外出すると不機嫌になる夫
夫婦のモラハラで「妻が外出したり、帰りが遅いと不機嫌になる」というケースもよく耳にします。
これは、妻を支配したいという支配欲求もあるでしょうし、「俺は働いているのに、妻が遊びで遅くなるなんて許せない」「なんでお前だけ楽しく暮らしいるんだ」という羨望が絡んでいるパターンもあります。
ここでも、
「あなたが稼いできてくれるおかげでいい暮らしができている。」
「毎日あなたが一生懸命働いて稼いできてくれているお金だから大事に使うね」
と過剰なくらい感謝の気持ちを伝えることが基本になることは変わりません。
そして、そこからは既成事実を積み重ね、慣れてしまうということも必要です。
女性には、男性が怒っている姿に恐怖や不安を感じてどんどん消極的になってしまう人もいますが「夫婦間にトラブルはつきもの」「人間関係が波立つのは当たり前」と開き直って、思いっきり行動することも必要なのかもしれません。
「逃げ場がない」とあきらめてはいけない!
夫のモラハラに苦しめられているけれど、経済的な事情で離婚することも、別居することもできない。
「どんなに辛くても、経済的に離婚することはできない」
「子供がいるから我慢するしかない」
確かに、経済的に自立できない状態であったなら、夫から離れることは難しいでしょう。
しかし、国や自治体などの補助が受けられますし、そのような人たちを支援する団体もたくさんあります。
「ほかにも何か選択肢があるかもしれない」という思いをもって、いろいろ調べてみることが重要になります。
自分のためにも、子供のためにも「我慢するしかない」と思うのではなく「ほかにも何か選択肢は本当にないのか?」という思いをもって視野を広げる必要があります。
まとめ
モラハラに我慢するだけでは、何も解決はしません。
まずは、モラハラについて、もっと学ぶことです。
そして、その対策を「ほかにも何か選択肢は本当にないのか?」と考えることです。
ひどいモラハラやDVからは逃げなければなりません。
是非、モラハラやDVなどにお悩みの方は一度読んでみてください。
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