スポンサードリンク
スポンサードリンク
[/col]今回紹介する本は、著者 えどがわ理恵さん の「カサンドラ症候群でした」という本です。
このカサンドラ症候群を題材にした書籍で他にないカサンドラの本です。
この本は、ぜひ当事者もパートナーも皆さんに読んでほしい一冊です。
それは、私の考える理想とする展開とは真逆の結末により自由を手にした本です。
通常出版されている本のほとんどが、旦那がアスペルガーであることに気づき、理解を深め成功した体験談が多いのに対して、この本はいきなりうつ病になり離婚までの話が第一章で書かれています。
ある意味、現実的な展開の本かもしれません・・・・・・
私達夫婦との違いは、私達が10年間で発達障害にたどり着いたのに対して、著者は20年間、違和感を感じながらうつ病になったりと私たちの倍以上の時間が過ぎてしまった結果カサンドラの脱却手段が離婚という結末になってしまったのかもしれません。
私はこの本を、出張の時間を利用して二度読みまたした。
きっと、著者の旦那さんについては、本だから書いていないことも沢山あることは想像できます。
20年間の小さな違和感の積み重ねが最終的手段につながったのでしょう。
私だって、アスペルガーとの結婚生活に我慢ばかりする人生をいい人生とは思いません。
アスペルガーとの生活に離婚や別居も仕方ないことと思います。
私がカサンドラの方に読んで欲しいのは、えどがわ理恵さんの人生を誰もが理解できるのではないか、離婚できない人、離婚を考えている人、離婚はしたくない人、アスペルガーに関わる人に共感できる一冊だと思います。
だからと言って離婚をすすめているわけではありません。
苦しんで自分の一生を台無しにする必要はありませんが、えどがわ理恵さんももっと早くアスペルガーのことを知っていれば人生変わっていたのではないでしょうか?
旦那さんもカウンセリングに同行したり、アスペルガーだけど努力をしようとしていたのではないかと思えました。
そこに本当は何があったかは分かりません。
ただ、私も多くの人とメール交換をしていると、カウンセリングに同行してくれる人は、ごくわずかですがアスペルガーも何らかの変化を求めて行動している人たちを知っています。
同じアスペルガーとして、カウンセリングまで同行した旦那さんなりに頑張っていたらと思うと、少し同情も覚えます。
もちろん えどがわ理恵さんのように、自分の人生を取り戻す選択もいいと思います。
私も、 えどがわ理恵さん 同様に自分自信の人生を一番に考えるべきだと思います。
だけど、離婚という選択をしなくても自分の人生を取り戻すことができることもあります。
えどがわ理恵さんは、看護師としての生きる術を持っていましたが、専業主婦で離婚も別居も出来ない人も沢山いるのを知っています。
この本の中で、発達支援センターの方が「発達障害を診断されたら障害手帳が発行され社会的に支障が出る」なんて発言をしています。大間違いです。
私も診断されていますが何も影響ありません。
そんな判断しか出来ない場所に相談しても意味がありません。
先日、いただいたメールに、「発達支援センターに行ったら、『アルバイト的でも仕事ができているなら旦那さんは発達障害ではない』と言われた」というメールをいただきました。
それくらい、発達障害について知識が乏しい人が、発達障害支援センターにもいるということです。
もし、えどがわ理恵さんも 旦那さんがアスペルガーと診断されていたら違っていたのではないでしょうか?
別に「アスペルガー症候群」と診断されなくても「アスペルガー症候群に近い特性を持っている人」として判断されアドバイスを受けていたら大きく人生は変わっていたのではないでしょうか?
私は、やり直そうとしているアスペルガーを応援したいし、理解しようと頑張っているパートナーを応援したい。
だからこそ、この本を当事者もパートナーも読んで欲しい。
そして、えどがわ理恵さんが出来なかった不器用で要領の悪い旦那の行動をもっと信じてもいいと思います。
著者も専門的知識を持った、的確にアドバイスできる人と出会っていたら、また違った人生もあつたかもしれません。
そして当事者はこの本を読んで、アスペルガーの結末に危機感を感じて欲しいと思います。
スポンサードリンク
この本は、結末が離婚という数少ないカサンドラの本で読む価値があります。
だって、考えてもみてください。アスペルガーとの離婚は、ものすごく多いのが現実です。
ある意味、「私、離婚しました」というカサンドラの本が今まで少なかったのか不思議なくらいです。
是非、一度読んで見てください。
そして、別居や離婚という自分の人生を取り戻す方法もあること、他に方法はないのか?もう一度考えるきっかけになるのではないでしょうか?
文章もとてもやさしく読みやすい本なので
是非、この本はこの記事を読んだみなさんに読んで欲しいと思います。
共感できる部分が多々あると思います。
当事者は、著者の旦那さんがなぜ気持ちの共有が出来なかったのか?謝ることの大切さ、思ったことをそのまま口にする怖さ、行き着く先を参考にしてみてください。
それぞれの人生に大きく影響のある体験記ではないでしょうか?
著者が離婚し、自分の人生を取り戻した結末はとても良かったと思います。
本の第三章は、「たら、れば、そして希望」と続いています。
えどがわ理恵さんは、看護師としてシングルマザーとして頑張っておられるようです。
決して、専門誌ではないですが、とても共感できる一冊となっています。
スポンサードリンク
スポンサードリンク