スポンサードリンク
スポンサードリンク
今日は、2カ月に一度の診察の日でした。
我が家から、病院は電車を乗り継ぎ1時間半とかなり遠くにある病院なのですが、私たちにとっては欠かせない場所なんです。
今日は、息子も「先生に会いたい」と言うので学校を休んで三人で出かけました。
そして、誰よりも先生の虜なのが妻です。妻にとっては、どうしようもない旦那と息子の相談相手ですからね~
妻は自分もADHDと診断されていることは棚に上げて薬も飲んでいませんが・・・・・
我が家にとって、今の生活があるのは家族で通う病院の先生との出会いがとても重要なポイントを秘めています。
息子も私も、先生を信頼しているので、何気ない会話をするだけで安心するのです。
妻が息子に「たまには、先生と二人だけで話したら?」と言うのですが・・・
息子は、「いや、それはいい」と言います。
妻の気持ちもわかるのですが、
息子は、自分の特性をまっすぐ見てくれる先生に会うことで、安心できる気持ちは私にもよくわかります。
先生は決して、息子の行動を否定したりはしません。
息子が怒ることも、イライラすることも、否定したりはしません。
それが発達障害だから薬でコントロールしたり、一度はその場を離れてクールダウンすることを楽しそうに話してくれます。
何より、私たち親が「先生、先生」と先生を信じていることで、息子にとっても信頼できる先生なのだと思います。
そんな、私たちの先生の人気が高いのは当然で一人当たりの診察時間もとても短くなってきたのです。
私たちの場合は、家族三人いるので三人分の時間 約15分程度が使えますが、普通は一人分で5分程度の時間しかありません。
先生は、子供の発達障害に関しては有名な先生で、あちらこちらで講演もしているので、なかなか診てもらうことができません。
今回、病院も先生を増やして、私たちが信頼している先生の負荷を軽減するため、他の先生での受診を考えるように依頼されました。
私たちも、先生を頼りにしているので、そういう人たちが沢山いることはよくわかります。
私たち以上に、先生の力と知識を必要としている方々も多いことでしょう。
しかし、息子もだいぶん落ち着いたとは言え、月に一度は学校から連絡が入るような感じで、不安もありドキドキしていました。
そして、先生が診断する患者の基準は先生がお決めになるということで説明されました。
正直、最近は落ち着いてきたこともあり、私たちは無理かな?と半分あきらめの気持ちもありました。
妻にとっては、せっかく手に入れた神にも値する先生との関係にショックは隠せないようでした。
そもそも、先生のおかげで我が家が正常化したこともありますが、妻は先生との出会いをきっかけに臨床心理士を目指すことになったほど虜になっていましたからね~
診察はまず、家族三人で話をしました。薄暗い部屋に三人で入って話すわけですが・・・・
最近、担任や支援していただいている教頭先生が「最近は、とてもいいよ~」とクールダウンも早くなり調子がいいと評価いただいていることを先生に伝えました。
すると先生も笑って、息子に「お~がんばっているね~」と楽し気に話しかけてくれ息子も嬉しそうでした。
きっと、先生に言われると、自分を認めてもらえた気分になるのでしょう。
もう一つは、夜に小学校5年生で妻と一緒に寝たがるので、「そろそろ別々に寝させないといけないね~」と話していたのですが・・・
「もう、そろそろおかしいぞ~」と先生に言われ恥ずかしそうに照れながら受け入れていました。
息子も先生の言うことは素直に聞くんですよね~
次は、私の番でした。この時、妻と息子は部屋から出て行って私一人になります。
私は、前回の診断からエビリファイを飲んでいることを伝えて、仕事は忙しいながらも順調なことを伝え、自分では変化はよくわからないけれど薬を飲みだしたことで妻が安心しているようだと伝えました。
すると、先生は「少しでいから、エビリファイは飲み続けた方がいいよ」と言うので私もそうしようと思っています。
そして、まだ家に残っている抗うつ剤のレクサプロについて、ちょっと気分が落ち込んでいるような時に飲もうと考えていることを相談しました。
先生は効果はあると思うから、気分次第で飲んだらいいと教えてくれました。
別に薬に依存しているわけではないですが、ストレスを抱え込まないようにするためにも、ちょっと仕事で息苦しさを感じたりしたら飲もうと思っています。
また、妻が1年以上前から飲まなくなったエビリファイが沢山残っているので、私が飲んでも大丈夫か確認したところ大丈夫とのことで薬代も今回はかかりませんでした。
そして、最後に息子が先生を信じて発達障害と向かい合っていること、そして親の私が先生を信じて向かい合っていること、そのことが息子にとっても大きな影響があると思いを伝えました。
そこには、私たち親子をこれからも診ていただきたいという気持ちを込めて伝えました。
そして、最後は妻が締めくくりました。
妻は、何を話したかはわかりません。聞いたところで教えてはくれないだろうし~
私への不満なんかも多いでしょうからね~聞かない方が私のためです♪
そんな妻が、部屋から出てくるとガッツポーズをしました。
私には、その意味がすぐにわかりました。
妻はその場で話そうとしました、もちろん早く話が聞きたかったのですが周りには同じような環境の患者さんも多いので「後でね」とぐっと堪えていました。
支払いを済ませて、薬局に行って薬を受け取って、急いで病院を後にしました。
病院からすぐに離れると、すぐに話を聞きました。
妻は、子供の成長に合わせて相談できる先生を必要としていること、それが半年に一度でもいいから先生に診察をお願いしたいと申し出たそうです。
そして、奇跡的に先生の言うことなら、私が話を聞くので先生に診てほしいと頼んだところ、先生は、我が家の場合は先生が今後も診てくださるということで言ってくれたそうです。
これは、我が家にとっては本当にありがたい話で、私や息子のためでもありますが、何より妻が安心できることはとても大きいと思っています。
きっと、全員が全員、私たちの先生がいいとは限りませんが、私たちにとってはとても大切な存在だっただけにホッとしています。
きっと、みなさんも信頼できる先生がおられる方もいるでしょう。
風邪やケガなら、病院を変わっても対処できますが、心療内科はそうは行きません。
私たちも、診ていただけなくなることなんて考えたこともなかったので、今回のことで、一回一回の受診を大切にしていかないと、もったいないと実感しました。
そして、そういう先生に巡り合えたことに感謝したいと思います。
発達障害と向き合って、今までの私たち家族の3年間を知っている先生と知らない先生では、全然違いますしね。
もし、私のように病院にかかっている当事者やパートナーの方、長く付き合える先生は大切にされた方がいいですよ。
定期的に診てもらったり、いろいろ相談してみることで、先生との関係も深まっていくのではないでしょうか?
数回診察してもらってやめるなんて勿体ないですよ。数カ月に一度、歯医者に歯石を取りに行く感覚でもいいのではないでしょうか?
そして、特に子供が発達障害の場合は、間違いなく子供の時から診てもらえる主治医を持っていることは、今後の人生で大きな助けとなるのではないでしょうか?
急な転勤や、病院の都合で受診できなくなった時のことは、少し考えておく必要があるのかもしれません。
発達障害でも、穏やかな生活は手に入ります。そのためには、良きアドバイザーの存在は大きいと思います。
きっと、発達障害と認定される人は今後もっと増えてくるでしょう。
周りの人も、当事者もそれを受け止めて、向かい合って生きて行かなければなりません。
それは、決して特別なものではなく、ちょっとした対策や支援でカバーできるものだと私たちも実感しています。
妻も、臨床心理士になって、そういう人たちを助けられる人になりたいと思っているようです。