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「アスペルガー症候群のと思われる夫と息子がいます。本人たちに告知した方がよいか?」という内容のメールをいただきました。
親子で発達障害とは、我が家と同じでよくある話です。
私は、発達障害の告知することに関して反対はしません。
むしろ知ることでストレスを受けやすい体質であることを知ることで、事前に回避できるため生きるうえでずいぶんと楽になると考えます。
だからと言って、勘違いされてはいけません。告知する前に「本当にアスペルガー症候群なのか?」正しく判断しなければなりません。
よく「インターネットや本で調べたから間違いない」と自信満々に言われる人がいますが、発達障害の特性は誰しもが持っているものです。
その頻度の問題です。
また、簡単にアスペルガー症候群と言いますが、それぞれに凸凹があり特性は、それぞれに違うのです。
また診断名で特性のすべてがわかるわけではありません。
凸凹はテストや診断である程度わかりますが、見ただけではわかりません。
アスペルガー症候群や発達障害かどうかを判断するのは専門医です。
とは言え気づいてあげることが第一歩であることは確かです。まわりが気づいてあげなければ病院に行くこともないですからね。
告知のメリット
本人が、アスペルガー症候群や発達障害の事実を知ることは大きなメリットがあります。
- 自分が一方的に話をしがちなことを知ることで、一息置いて話す必要性を知ります。
- ストレスを受けやすい体質は、人込みを避けたり、無理に対人関係飛び込まないことで回避できます。
- すぐに興奮しがちな特性をすることで、落ち着く必要性を知ります。
- まわりにも理解してもらうことで、まわりの助けを借りることができます。
- 興味があることには集中でき、大きな成果を発揮することがあることで自信を持てるようになります。
- 人と違う発想を武器に、新しい発見をできることも自信につながります。
- 特定の能力が吐出しており、普通の人より優越感を実感することで自信を持つことができます。
- ルーティンワークをこなすのが得意で、単純作業も飽きずに真面目に取り組むことができる長所を知ることができる。
- 興味があることでは、ずば抜けた集中力を発揮できる長所を知ることができる。
特性は問題があることも多いですが、それを事前に知っておくことで対策をうつことができます。
また、もっとも大きなメリットは、アスペルガー症候群であることの長所を知ることで、その長所は自信へと繋がります。
とくに、子供の時期に知っておくことは、偏った育ち方をすることを回避できるため、大きな影響があります。
告知のデメリット
告知は、メリットがたくさんあることは確かですが、たとえそれを理解したとしても心が受け止められないのは大人も同じです。
ましてや、子供の場合はとくに「障害」という衝撃的な言葉にショックなのです。
大人以上に、受け止めることは難しいのです。
「自分は発達障害だ!」と畏縮してしまい消極的になって、孤立する場合があります。
そのショックを和らげられるのは、メリットであるアスペルガーの長所をよく理解することでしょう。
長所をまわりが認めてあげることで、自分の自信になっていきます。
大人のアスペルガーは、知らず知らず自分の長所に自信をもって生きてきたのです。
その、自信を「障害」という言葉で片付けられたらどうでしょう?
アスペルガーは、臨機応変に考えることはとても苦手です。
「どうせ、俺はアスペルガーだ治らないんだからどうでもいい」
「俺は俺、周りは周りだ! 何も変わる必要はない」
と逆に開き直る人も少なくありません。
また、告知したことで失敗するたびに、「障害」のせいにすることで、更にひどくなることもあります。
結論
結局、「デメリットもあるなら・・・・今より酷くなったらどうしよう?」
と思ったら「告知しない方がいいかもしれない」と思う人もいるかもしれません。
だけれど、この現実から逃げたところで何が解決するでしょうか?
旦那のことなら、我慢できなければ離婚でも別居でも、究極の選択があるかもしれませんが・・・
子供の場合は、そうはいきません。
大人のアスペルガー当事者だって、特性を知ることでずいぶん楽になるのです。
最初は抵抗もあるでしょう。しかし、その抵抗も年々薄れてきて、自然と長所を活かす方法を多く見つけられるようになるでしょう。
告知するにも、アスペルガーの特性を指摘するときでもタイミングもあると思います。
失敗したときには、絶対に 発達障害 のせいにしてはいけません。
デメリットで書いたように、更にひどくなってしまったりすることもあり何もいいことはありません。
大事なのは長所の特性であり、失敗した原因ではありません。
一緒に向かい合って長所を認めながら、アスペルガー症候群の特性をよく知ったうえで告知すれば良い結果をもたらすのではないでしょうか?
今回の親子の場合、我が家と同じで親子で一緒に歩んでいけるので、とても気が楽になります。
是非、正しい知識を身に着けながら一緒に歩むことを考えてみてください。
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