アスペルガー症候群と普通の生活 ~孤独な日々~

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「アスペルガーの旦那と特別でなくていいから、普通の生活をしたい。」

と願う人は、とても多いと思います。

『普通の生活』とは・・・・いったいどういうことなのでしょう。

  • 一緒に会話を楽しみたい。
  • 悩みを聞いいて欲しい。
  • 一緒に食事を楽しみたい。
  • 一緒に買い物を楽しみたい。
  • 一緒に喜びを分かち合いたい。
  • 一緒に不満をぶつけあいたい。
  • 一緒の空間を楽しみたい。

 

 

普通に考えれば、何も特別なことは言っていない気がするのでしょう。

会話を楽しみたくても、一方的に価値観を押し付けられて、終いには何の話をしていたのかもわからず不機嫌になってしまう。

それどころか、話も聞いてくれずに無視してテレビに夢中になったり、部屋に閉じこもってしまうことも多々あります。

悩み相談なんて、悩みを解決するどころか「それはお前が悪い」と解決策を一緒に考えたり、ただ聞いてくれるだけでいいのに、自分の感覚でナイフのような鋭い言葉でトドメを刺されることもしばしばです。

食事に行っても、「店員の態度が悪い、食事がまずい」と文句ばかり、買い物に行ってもイライラしてばかり、喜びを分かち合うなんて夢のまた夢なんて人も少なくないでしょう。

気が付くと、自尊心は傷つけられ、まともに相手にもされず孤独感だけがいつも残っている人も少なくないでしょう。

アスペルガーは、自分の価値観や考え方を正しいと思い込んでいるところが多く、悩みなどは自分で解決できない人を無能者と思っている人も少なくありません。

先に書いたような、普通の夫婦が普通にやっていることが、とても苦手な人種であることをまず理解しておく必要があります。

一緒に寄り添いたくても、それをさせてくれない生き物です。

「じゃ~一緒になんていられないじゃない~」と言われるかもしれませんが、それがアスペルガーなんです。

 

でも、よく思い出してください。

優しい部分はちゃんと持ち合わせているのです。自分との価値観や利害関係が一致した時はこんな頼もしい人はいないと思えたりするのではないでしょうか?

プロポーズの時に、人前で平気でプロポーズしたり、バラを100本買ってきたりと、他の人にはない積極性や誠実さに惹かれ結婚を決断された人も少なくないのでしょうか?

ずっと、ベタベタと一緒にいるのは苦手なアスペルガーだって、人恋しくなることもあるし、悩むことだってあります。

今置かれている立場を当たり前と思ってしまうところがあるアスペルガーは、今の生活を普通だと思っている人がほとんどです。

かつての私もそうでした、妻に嫌われ、子供たちに嫌われ、会社の同僚から煙たがられ、そんな生活に疑問すら持ちませんでした。

「最近の女は、我慢もできない女だ」

「社会的に男女平等って、そんなの理想論だ」

「男は仕事、女は家事を文句も言わずにこなすのが当たり前だ」

「夫婦げんかなんて、誰でもやるものだ」

と普通に思っていました。

喧嘩になるくらいなら、会話や話し合いなんてする意味がどこにあるのか?

お互いに、やりたいようにやればいいじゃないか~

嫌なら離婚して別れればいいんだよ~

そんなことを思っていました。

最近になって、苦手ながらも妻と会話を少しするようになって、日に日に変わっていく妻を見てはじめて「普通の生活」という一部を知った気がします。

とは言え、所詮は私もアスペルガーで、長い会話は苦手で、人の話を理解し気持ちを共有させることはストレスも感じます。

時には、部屋に籠ってテレビを見たり、パソコンに向かう時間が必要なことは多々あります。

そういう意味では、「普通の生活」とはちょっと違うのかもしれません。

ただ言えることは、そのちょっとの会話の時間が、今の私には幸せにも感じますし、『家族からの愛情』を感じる時間となっています。

この『家族からの愛情』を感じることがとても私にとっては重要な時間となっています。

かつての私は『家族への愛情』だけを感じていたのです。

「俺はこんなに優しい」

「俺は家族のため、妻のためにこんなに尽くしている」

「俺は仕事を頑張っている」

「俺はなんでも一人でできる」

自己満足の中で生きてきました。

なのに・・・「なんの不満があるんだ~贅沢すぎるんだよ~」なんて考えもありました。

「普通の生活」を望むのならアスペルガーは、とても不向きな人種なのかもしれません。

でも、アスペルガーとの生活でも小さくとも「幸せな生活」というものは存在するものだと思っています。

アスペルガーについての本を読むと、離婚や別居という結末の本も少なくありません。

それは、アスペルガーではなくそのパートナーの苦労話の本が多いからです。

借金やDVなどの、人生に関わる問題を抱えている人はともかく、話しができない相手には、その経験値を積むことで改善できる可能性はもっています。

端的な会話かもしれません。何気ないちょっとした日常会話かもしれません。

しかし、私たちも3年間続けてきた、夫婦再生はこういった日常会話から今に至ったのだと思います。

「おはよう」とあいさつして返事もしなくてもいいじゃないですか?

「おはよう」「おはよう」と返してくれたら「あら、今日はいい夢みたの?」でいいではないですか?

意味もなく怒りだしたらにげちゃいましょう。

そうして生活していくなかで、アスペルガーの『普通の生活』の経験値があがっていくのだと思います。

一番は、一緒にカウンセリングを受けることです。

自分の特性や苦手なことを知ることで、ストレスのない対応方法を見つけられます。

アスペルガー当事者が悪い、パートナーが悪いと言っている間は、何も解決はしません。

大事なのは、パートナーの自尊心は自分が認めていくしかないと思います。

でなければ、どんどん息苦しくなるだけです。

それが出来なくなった時は、やはりアスペルガーとの生活は生き地獄でしかないでしょう。

パートナーはもっともっと、自分に甘くていいと思います。

そして、アスペルガーという特性にあまり執着し過ぎないように、まだまだ人生経験が未熟な相手だと思うことだと思います。

そんなアスペルガーも価値観や考え方が一致した時は強い味方となってくれるはずです。

無理に、その価値観や考え方を合わせることはとても困難なことです。

もう一度、長所と短所を分析してみてもいいかもしれません。

ただ、マニュアル通りの「普通の生活」というものは、周りが決めることでも、当事者がパートナーが決めるのではなく

一緒に生活しながら、当事者とパートナーの妥協点が、アスペルガー症候群との普通の生活だと思います。

 

とは言え、パートナーのダメージの方が大きいのも確かですから、是非、ご自分へのご褒美は定期的にあげてやってください。

エステや高級スイーツなど、自分を大切にしなければアスペルガーの相手なんてできませんからね?

大変な相手ですが、諦める前にもう少しだけがんばってみてください。

そして、当事者のみなさんも、もう少しだけ話を聞いてあげてください。

ご自分の意見は、言わずと伝わりますから、まずはパートナーの話を聞いてみてください。

私たちには、人の話を聞き入れるということが苦手なため、どうしてもコミュニケーションが苦手になってしまうのです。

すぐに否定するのはもうやめましょう。

さすれば、私たちにも『普通の生活』の真似事は可能です。

その真似事は、自分のスタンスとなり、自然とできるようになってきますよ。

お互い、今までの幸せを取り戻しましょう。


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