アスペルガー症候群の特性 ~過去をなかったことにしたい~


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以前に、私がアスペルガー症候群を自覚して沢山本を読んで

自分ではそれなりに克服したと勘違いをしていたころ・・・・・

妻から、「もしかして、今までのことなかったことにしようと思っていない」

言われたことがあります。

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正直・・・・

「過去のこと、いつまでも言っていても仕方がないだろう」

と思っていました。

そのことは、妻にとってすごい不満だったようです。

そりゃそうですよね~

今まで苦しんで、傷ついてきたことを 

一瞬でなかったことになんてできないでしょうね~

 

それを説明してくれたのが、今の病院の先生でした。

 

私たちが、一番最初に今の病院で診察していただいたときのことです。

妻が先生に対して

「ある日突然、別人のようになられても、今までのことは・・・・」

と言ったとき・・・先生は

「アスペルガー症候群は、自分で決めたら別人に変われます

 自覚して、間違えていたと気が付いたとたんにガラリとスイッチが切り替わります

 逆に奥さんの方がついていけないでしょう」

と言っていました。

 

「だから、これからはご主人は大丈夫です。

 早く気が付いてよかったね。

 自閉症スペクトラムが一度決めてしまえば問題ない!!

 しかも、最強の理解者になったわけですから~」

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と息子の理解者としても適任であることを認めてくれたことが

私を救ってくれました。

 

アスペルガーは、気持ちを切り替えて 次に進んでいきます。

これは、この世に生を受けて今までずっと、失敗を繰り返し そのたびに

その経験を克服し、過去を断ち切りながら生きてきた、

アスペルガー独特の生き方なのかもししれません。

 

以前に、メールで

アスペルガーの人はすぐに忘れられるけれど

定型の人は、そんなに簡単にはすぐには忘れられない。と書かれたこともあります。

そういうところも、大きく違うのかもしれません。

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過去を引きずったまま、改善できないのです。

そこが、定型の方にとって 不愉快な思いをさせているのかもしれません。

ですが、都合よく考えているわけではありません。

ちゃんと、悪かったとは思っているのです。

反省の仕方が違うのかもしれません。

決して、正当化するつもりはありませんが・・・・・

切り替え後を見てもらえれば・・・・と思っているのかもしれません。

 

ただ、切り替え後・・・・元に戻ってしまうことも多々あります。

そんな時に、やっぱり・・・全然わかっていないとなるのでしょうね~

これは、私も未だにあると思います。

 

話をしているとき・・・・

妻「あなたは、私の話を聞かなかった」

私「だから、過去のこと言っても仕方がないだろう」

妻「あ~で~こ~で・・・・・・・・・・・・・・」

話の途中で・・・・

私「それは違う・・・・」

妻「私が今話している途中! 変わっていないじゃないの」

私・・・・「ごめん・・・・」撃沈!!!

気を付けているのだけれど、時々やってしまうことが

過去を忘れて都合がいいと言われることなような気がします。

こういう、失敗の積み重ねがいつも、過去をなかったことにしようとする

と言われているのかもしれません。

ただ、反省したときだけで、その後何も気を付けなければ・・・・

そりゃ~怒りますよね。

 

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私は、こうしてブログを書いたり、メールを書いたりしていくなかで

過去の自分を振り返る機会が多いことが救いなのかもしれません。

過去の失敗を、覚えておくことは確かに改善していくうえで

大事な気はします。

しかし、アスペルガーにとって一番はスイッチの切り替えが優先なような気もしています。

バランスよく・・・どうしてできないのでしょうね????

我ながら不思議です。

 


 

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8 件のコメント

  • これはすごくあるあるですね。

    こっちには前のことでもなんでもほじくり返して言ってくるのに、こっちが前のことを、こういうこともあったでしょ?とか言うと、そんな過去の話されても困る。俺は変わってるから。と聞く耳持たず。

    自分が根に持っていうのはいいけど、こちらにしたことはなかったことにしたいというか、気にもしてない口ぶりなので余計に腹が立ちます。

    あたしの気持ちを話そうとしても、こちらの気持ちはそんなこと呼ばわりもされます。

    でも自分のことはわかってわかってなんですよね・・・

    あたしにとってのお守りにするため、暴れた旦那に離婚届を書かせたことがあってその後、今までのこと、一回0にしないか?と言われたこともありますよ。

    できませんけどね。けっこうなケガもしたことありますし、根に持ってることもたくさんありますから。

    ちょっと都合よすぎでしょって思いました。

    ウチの主治医は、旦那ができることは努力し続けてるところを、あたしに見せ続けること。それが唯一共存できる可能性のあることだって言います。

    旦那は行かないので旦那に直接言ってはいませんが。

    努力し続ける、見せ続ける。この言葉ににすべてが含まれてるような気がします。

  • 記事にしてくださってありがとうございます。やはり、アスぺの典型的な特徴なんですねー。

    定型からすると、嫌なことはそりゃ忘れたい!でも簡単には忘れられないし、詳細は時間とともにぼやけていったとしても、その時の嫌な気持ちや胸の痛み、後悔はふとした拍子に思い出されるものなのですよね。だから、みんな二度とするもんか、と学ぶわけですよ。

    それが一切ない。厄介なのは、他人から旦那について聞いた話などで、こんなことがあったって聞いたけどホント?なんでそんなことしたの?って、聞くと、うちの旦那は「言ってない」「してない」とあからさまに嘘をつくんです。いやいや、じゃ知り合いが嘘つくわけ?何もメリットないし…
    始めは嘘だと思っていたけれど、それは旦那にとっての不都合な話なので故意に嘘をついているつもりもなくて、おそらく忘れて、なかったことにしてるんだな、という思いに行きつきましたが、もうそんな人、信頼できないです。

  • 確かにアスベルガー夫は前向き思考です。未來しか考えないそうです。しかし、やはりモラハラ言葉を何度も言われてきた私としては、「あの時は、悪かった」「自分の勘違いだった」と一度くらい言ってほしい。

    • そうですね~アスペルガーだからなのか・・・・
      謝るというのはとても苦手です。
      子供の時から謝り慣れていないので・・・・
      今でも謝ることに抵抗があります。
      簡単なことなんですがね~

      そういえば一時期、謝りすぎて怒られた時期もありました。
      今でも、いろいろ失敗は多いですが、謝ることは気を付けていることのひとつです。

  • 今現在離婚を考えているものです。
    今までどうしてと思っていたことが、よしべえさんの様々なブログを読んで腑に落ちました。
    未診断ですが、夫はアスペルガーだと思います。でも、自分では気付いていないです。
    結婚して一緒に住み始めてから、今までとガラリと人が変わったかのようになり、おはようやおかえりなどと言った最低限の挨拶もしてくれません。でもそのことを言うと、これが自分の普通だからと言われて終わりです。
    お互い働いていても、私が妊娠をしていても、自分の方が稼いでいて生活を支えているのだから、お前が家事や身の回りの世話をするのは当たり前だろうとか、俺が金を払っているのに、お湯を私が使うことが気に入らないなどと言われて…もっと思いやりを持ってとか、お互いに協力していかないと家族としてやっていくのは難しいという話を何度もしてきましたが、色々言われてもわからない、とか、その場は悪かったと言ってもすぐ同じことを繰り返し…話し合いによる進展はありませんでした。平気で嘘もつきますし、約束をしていても、自分の都合でドタキャンなんて日常茶飯事です。
    あまりに理解をしてくれないので、私が頑なな態度を取ると、今度は、自分は努力して誠意を示しているのに、君は俺の揚げ足を取り、罵倒してばかりだと私が責められます。事実言われたことを述べていても、揚げ足をとると言われてしまい、もう話し合いにならず…何事も、君がすればよかったんだ、君が言えばよかったんだと私が悪いことにされてしまって、根本の出来事の原因は全く理解してもらえません。
    いつも自分が我慢してきた側だと主張し、話が全く通じないことに疲れてしまって、もう私側に関係修復の意思はありません。
    相手はそんなひどい態度を取り、私の悪口を言っても、関係続行を望んでおり、私には思考回路が理解できません。
    会うのも話すのも恐怖です。
    幸い母は理解をしてくれており、別れることに賛成してくれています。
    しかし、父や、相手の親族は、私の辛抱が足らないだけだとか言われ、夫婦なんてそんなもんだと一般論を言われ…辛いです。
    辛い思いをしているのに、責められるのは私…。私が我慢がきかないワガママな人間だというレッテルを貼られてしまうのです。
    そうなのかな?私がアスペルガーで、障害があるからおかしなことになるのかな?とか、色々悩みましたが自分でも当てはまらない気がして…でも自分は自己評価を高くして気付いていないのではとか、もう訳が分からなくなります。
    でも、彼に言われたことなどを友達に相談すると、常識では考えられないと皆が言うので、多分彼がアスペルガーなのかなと今は思っています。
    光にやたら敏感だとか、気持ちの推測ができないので物語が楽しめない等の対私でない特徴も見受けられますし…。
    (ごめんなさい。よしべえさん含め、アスペルガーの方々の悪口を言うつもりはないのです。
    ただ、私には理解できず、苦しみから脱したいという思いで嫌な言い方をしているかもしれません。)
    彼がアスペルガーだと思うと、腑に落ちることがたくさんでてきて、やっと今までの不可解さが解消されます。
    でも、もう私は彼と寄り添っていくことは考えられません。
    彼も自分のことを正当化することに必死で、関係修復のために何かをすることはありません。
    でも、離婚には中々たどりつけず…今週末また話し合いをするのですが、どのように話したら、彼と離婚を進めることができるでしょうか?
    もし何かアドバイス頂ければ幸いです。
    長々と申し訳無いです。

    • まもさん、ブログを読んでいただきありがとうございました。
      離婚の進め方についてですが・・・・・
      きっと、アスペルガーにそれを理解させることができるようなら
      離婚なんてしないでいいかもしれませんよね?
      よく、今まで我慢されてこられたなぁ~と思います。
      なかなか、まわりの人には理解してもらえないでしょうが・・・・・・
      私の妻も「あなたがまだ若いからよ・・・・」「男なんてそんなものよ」と
      周りから言い続けられていましたし・・・私もそう思っていました。
      私も、発達障害の本を読んで自分がどんな特性を持っているか知るまでは
      妻がどれだけ苦しんでいたのかなんて、まともに考えたことはありませんでした。
      きっと、離婚の話をしていても「お前が悪いんだろ」と自分を振り返ることは難しいかもしれませんね。
      私も離婚話の度に、そういった応対をしていた経験があります。
      最終的には、「発達障害」に気が付いてガラリと変わったので・・・
      修復は難しいということですが・・・・
      まもさんに とって良い人生になることを祈っています。

  • アスペルガーの前向きさは「自分のためだけの前向き」に見えてしまうのですが。
    なかったことにしたいと言われても、当事者の苦しみと悲しみは簡単に消えないのに・・・・。

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