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アスペルガーにとっては、本当は、好きなのに「好きでない」と行ってみたり 本当は、興味津々なのに「俺は興味ない」と言ってしまう時があります。
先日も、アスペルガーの知人とキャンプに行く予定でしたが、突然、奥様と喧嘩をしてキャンプに行かなかった知人がいます。
前日までに、いろいろキャンプ場や温泉、遊ぶ場所などを調べていたのに・・・
奥様と喧嘩をして突然、「俺は行きたくない」と言い出したのです。
喧嘩の内容もちょっとしたことで大したことない、些細な喧嘩だったのに突然、「キャンプに行かない」と言い出したのです。
喧嘩と言っても本当に大したことのない、ちょっとした行き違いだったのですが、それが全然関係ない、「キャンプに行きたくない」という行動に変わってしまったのです。
喧嘩する前まで、いろいろ調べて楽しみにしていたのに・・・・
もちろん、意固地になって「行かない」と言ってしまう人も多いでしょう。
しかし、アスペルガーの場合は、何かのきっかけで「俺は、キャンプになんか行きたくない」という具合に、全然関係のないところもで影響して完全に思い込んでしまうことがあります。

私自身、振り返ればよくありました。
妻のことが大好きでかわいいと思っていても・・・・
ペチャパイだの短足だのと貶して、「何もできない嫁」と罵っていました。
何を伝えれば、自分のためになるのか、言わなくていいことは何なのか・・・・
そういった、気持ちを整理することができないため、損しているところが多々あります。
ちょっとしたきっかけで、関わりを極端に拒絶してしまうことがあるのです。
妻と妻の家族が旅行に行くときも、本当は自分も行きたいのに「一緒に行きたい」と言えずイライラしてしまったこともあります。
素直でないだけならまだしも、そのことでイライラすることが一番の問題でした。
私自身一緒に行きたい気持ちや「行きたい」と自分から言いたくない気持ちや、平然を装っている気持ちなど、いろいろな感情でモヤモヤしているわけですが、自分の中でその気持ちを整理することがとても苦手です。
本来であれば、行きたいと思えば「俺も行っていい?」と一言いえば解決することなのですが・・・
いろいろな感情が邪魔をして、そんな簡単な解決方法も考えつかないのです。
今考えれば、子供の頃から、本心と違う方向に行動してしまう自分がいた気がします。
それは、意識しているのでなく、無意識のうちにそういう行動をとってしまうのです。

例え「一緒に行きたいの?」と聞いても「行きたくない」と言うでしょう。
百歩譲って「お願い、一緒に着いてきて」とまで言われれば「仕方ないな~じゃ~行ってやるよ」なんてことになることはあるかもしれませんが・・・・
まずそんな、やり取りは不可能ですよね?
基本、言い出したら放っておくしかありません。
きっと、イライラして不機嫌な時間が続くことでしょう。
でも、そういう生き方しかできないところがあります。
どうしたら、自分が幸せになれるか? そんなことを考えるのがとても苦手で「俺は行かない」と決めることでいろいろな感情から解放された気がしてしまうのです。
答えを単純化することで、様々な感情を排除することができるのです。
「えっ?」と思われるかもしれませんが、そこには一般的な価値観などは存在しません。
そのことで、イライラして周りが嫌な思いをしようが、自分が損をしていようが・・・・そんなことすら考えなずに決めて突き進む生き方が身についてしまっているのです。
今でも、私はそういった気持ちや感情を整理することが苦手です。だから自分の意思を貫き通すことはやめて、周りの考えや価値観を優先するようにしています。
もちろん、自分の意志と違うことも多くストレスになることも多いです。
そんな時は、一人旅に出たり、自分の部屋に閉じこもり、音楽を聴いたりテレビを見ることで、そのストレスから逃げ出すようにしています。
「同じ考えずに済むのなら、他人任せの方が楽だ」とすら思うときが多々あります。
幸い、私は出張も多いため一人の時間がたくさんあります。
今は、そういった環境で気持ちを抑えているときもあります。

でも、そうやって他人任せにしているようで、基本は自分の意志に忠実に動いてしまうところもなり、結果としてバランスよく周りと気持ちの尊重や共有が保てているところもあります。
理屈をいくら分析してみても、なかなかアスペルガーの特性や今までの生き方を、根本的に変え別人になることはできません。
しかし、周りの人の意思を尊重することに徹することで、今までとは違う利点も多いのです。
今まで、自分でもわからない感情で突き進んでいたのに対して、人の意思を尊重することで周りが楽しく生活できるようになりました。
もちろん、「言ったこっちゃね~そうなると思ったんだよ~」と自分の考えが正しかったと思うことも多々あります。
でも、そんなときだからこそ、そのトラブルを解決したり、決めかねていることに対して、決断をできたりと要所要所でアスペルガーならではの能力も発揮できたりと、意外とバランスはいいのです。
なかなか、普通にはできないアスペルガーですが、ちょっと自分の意思を封印して、他人任せにしてみるのもいいものです。
なんか、ずっと我慢しているように思われるかもしれませんが・・・・
そもそも、自分の意思を全力で押し通しているか、他人に委ねているかだけの違いです。
同じストレスを感じるなら、みんなが喜んで、喜んでくれれば、自然と自分に返ってくる。というルーティンの方が共同生活においては得することが多いと感じるようになりました。
とは言っても、自然と自分の意思を貫き通してしまうことも多々あるので、完全に他人任せということではないですよ。
それくらい、他人にゆだねることで、ちょうどいい具合にバランスがとれるということです。

感情を整理が苦手な私は100%自分の意見を押し通してしまいます。
でも、他人任せにすることで、自分の意見を80%程度は抑えられていると思います。
意見交換や価値観について話をしても、感情の整理が苦手な私がバランスよく自分の意見を伝えることはとても難しいことです。
自分意見を押し殺しても、そこは所詮はアスペルガーです20%は自然と自分意思を貫き通してしまうわけですから、結果としてバランスが取れることが多いようです。
本当なら、もっと自然とバランスのとれた感情コントロールができれば、もっと楽な生き方ができるのでしょうけれどね~
でも、幸いにも私の特性を理解してくれている家族に支えられて良かったです。
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