場所・状況関係なくどこでも怒る親

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私もずっとそうでしたね~初詣に行っても、買い物に行っても、電車に乗っても、子供が何かすると大きな声で、「何やってんだ!そんなことすんじゃねぇ!」なんて言っていました。

今日、寒いし家にいても退屈なので、電車でただ無駄にぶらりと4時間くらい乗っていました。

4時間も乗っていれば、いろいろな人たちがいるものですが・・・

目の前に、家族ずれが乗っていました。

子供が楽しそうにはしゃいでいると、「うるせ!大人しく座ってろ!迷惑だろう!」と子供をしかりつけていました。

またしばらくすると、何が気に食わなかったのか「だいたいお前が・・・・」と何のことを責めているか内容までは聞いていませんが、一緒にいた奥さんを責めていました。

なんか見ているこっちが、息が詰まりそうで私が別の座席に移ったのですが・・・

「あ~、俺もこんなふうに周りから見られてきたんだなぁ~」と昔の私を思い出しながら、自身実感してしまいました。

そして、子供や奥様がどんなに、肩身が狭く恥ずかしい思いをしてきたのかと思うと、その旦那さんも含め、かわいそうだなぁと思っていました。

まぁ、たぶんあの旦那さんも、私と同じアスペルガーなのでしょう。

帰省中なのか、旅行中なのか、何のイベントかはわかりませんが、普段と違うイベントに自分の気持ちや考えを制御できずに混乱しているのでしょう。

旦那さんの、そんな気持ちもよくわかります。きっと「静かにしないとだめだよ」と注意すれば、家族の大切な時間も守りつつ、周りの人への配慮もできたでしょう。

奥さんに対しても、「こうしとけば良かったね?今度から気をつけようね?」と言えば奥様も反省し恥かしい思いをしなくてすんだことでしょう。

でも、アスペルガーの人にとっては、そういうコミュニケーションが取れない人がたくさんいます。

普段と違うイベントなんかで、気持ちも考えもいっぱいいっぱいで、思いついたことを気持ちが落ち着かないままイライラしながら口にするので、怒り口調の話し方しかできなかったのでしょう。

私も、出かけると「なんで、こうもイライラさせるんだ!」という気持ちでいっぱいでした。

「出かけるときは余裕をもって行動しろ!」と怒鳴っている自分が一番余裕がないことに気が付いていませんでした。

妻も、ADHDで要領が悪く、「9:00出発ね!」と言っても確実に30分は遅れます。

「なんで、結婚して16年も経つのに今だ時間通り行動できないのか?」と思いますが・・・・

ADHDなので仕方ありません。

そんな妻と出かけるときは、9:00出発なら「8:30出発ね!」と言うようにしているので、少しはマシになりましたが、最近は私が30分早めに言うと思っているらしく平気で遅れるので腹が立ちます。(笑)

だから、最近は、「お前が用意で来たら言って、それから用意するから」と言って行動しても私が待たされますが、少しはマシです。

アスペルガーって、出発前からこんな感じでストレスでイライラしているんです。

車の遠出でイライラ

毎年、帰省の時期になると、普通の道路も高速道路も車が増えて、イライラするので早い時間から移動したりしていました。

追い越し車線をチンタラ走る車にイライラ、無理な割込みする車にイライラ、道に慣れていない他県ナンバーにイライラなんて何の不思議もなくイライラしていました。

以前、高速道路で無理やり止めて殴っていたニュースを見て、「どうせ、チンタラ追い越し車線走っていたんだろう!」なんて思ったりもしました。

私と出かけることが、家族にとって「どんなにストレスだったのだろう?」「どんな思いで私と一緒に出掛けていたのだろう?」と思うと本当に申し訳ない時期があったと反省しています。

そんな私も、今ではストレスにならない方法をとるようにしています。

アスペルガーの私にとっては、イライラしない!ストレスを感じないようにする!なんてことはできません。

そんな私が取る方法は、時間は考えない!妻や子供たちは、それぞれに楽しくしていればそれでいい!私は私で楽しむ!ということを心がけています。

帰省の時は、子供たちはいつも「まだ~あと何分?」と聞くのでイライラしますから、

・子供達にはそれぞれiPadを持たせています。

・それぞれに音を出されるとストレスになるので、みんなヘッドフォンをしています。

・出かけるときは、必ずコンビニで好きなお菓子とジュースを買い与えます。

・私と妻は、コンビニのコーヒーを買っていきます。

・到着時間を聞かれないように、それぞれにナビアプリを入れています。

・音楽は、子供たちが好きな曲を流しています。(※時々同じ曲ばかり聞きたがりイラつきますが・・・)

・制限速度を守る!速い車は先に生かせる!道を譲る!(当たり前ですね?)

・精神安定剤のエビリファイを飲んで出かける。

そんな、工夫をしてでかけるようにしています。

子供達にも、「あと何分って聞かれるのお父さんは嫌なんだよ~」と理解してもらうようにしています。

ちなみに、制限速度を守るって当たり前のことですが、少しくらいスピード出しますよね?

でも、ちょっとスピード出すと、邪魔な車がいたりしてストレスを感じるのですが・・・・・

自分がゆっくり走っていると、後ろに申し訳なくて、道を譲ってあげるのでストレスを感じないんです。

あと、エビリファイ(精神安定剤)を飲んで運転していることも大きいと思います。

エビリファイを飲むことは、私がストレスを感じないように抑制する効果と、家族から見ても努力している姿勢を示せることも大きいです。

外食でイライラ

そんなストレスは、外食の時にもよくあります。

食にうるさい私は、味についてもですが、ついつい店のマナーや雰囲気にもストレスを感じることが多々あります。

「どれだけ待たせるんだ!」「なんだこの味は?」「なんでこんな料理がこんな値段なんだ?」と、とにかく、ちょっとした不満が我慢できません。

その矛先は、一緒にいる家族に向けられていました。

回転ずしに行っても、同じものばかりしか食べない子供達にもイラつきました。

家族との、食事の価値観の違いについてもイラついていました。

そんな私がとっている行動は・・・・

・みんな外食は、なんでも好きなものを好きなだけ食べてもいい。

・私は、食べたいものは一人で食べに行く。

・家族で行くときは、家族が決めた店で、家族が食べたいものを食べる。

・家族で行くときは、必ず予約して待たなくていい店に行く。

・狭い店、汚い店には行かない。(ストレスが半端じゃないんです)

・味については、口にしない。

とにかく、私が口を開くと、店の評価や料理の評価をしてしまうので、私の中でNGワードを決めています。

思わないようにすることなんてできませんから、口にしないよう気を付けるようにしています。

・「この店よりおいしい店がある」

・「本場の味は・・・」

・「この料理でこの値段?」

・「どれだけ待たせる?」

・「要領悪いなぁ~」

・「汚いなぁ~」

などなど、自分の感想や知識は、できるだけ口にしないように気を付けています。

食べることが好きな私は、出張先や休日に自転車やバイクなどで、遊びに行って楽しむようにしています。

もちろん、自分だけ楽しんでいるわけではないですよ。

良かった店は、家族にも紹介して「行きたい~」と言ったら連れて行ってあげますよ。

ちなみに、食事でストレスを感じないようにしていたら、行く店も変わってきて、海辺の静かなカフェとか行くようになりました。

今まで、スイーツやコーヒーを楽しむような、心の余裕なんてなかったですから・・・・

そして、「最悪~」と思った店の感想も、誰も傷つけずに話せますしね。

ちなみに、最近行った「自慢の特製カレー」の旗に吊られ入ったら、大きな皿に入った、ごくごく普通の味の少ししか入っていない、しかも値段も高いカレー屋さんは、本当に一人で行って良かった~と思いました。

家族に話したら、笑ってくれました。

これで1,200円ってすごくないですか?

なんか、私が自分勝手な行動しか取っていないように思われるかもしれませんが・・・・・

まあ、間違えてはいないのですが、そこは、きちんと子供たちの大好きなものは、どんな店でも「おいしい?」「そうか~良かったね~また来ようね?」私が楽しんだ分と同じように喜んでもらうことだけを考えています。

しかし、子供たちは「どこ行く?」と聞くと90%「回転ずし」8%「焼肉」2%「うどん」しか言わないのですがね。

コロナ禍での旅行でイライラ 

最近では、GoToトラベルを使って、旅行にも行ってきました。

今回は、私が場所も決めましたが妻も行ったことのない場所で、自然豊かな島のリゾートホテルに行きました。

名所だけ見せて、ホテルに行き、部屋でのんびりしてきました。

でも、大きなホテルなのに、コロナ禍のせいで、館内はマスク着用、エレベータは4名まで、大浴場も食事も予約制となっていて、とてもとてもアスペルガーの私にはストレスでしかなかった旅行でした。

もちろん、家族は楽しんでいたので、そんな素振りも見せないよう努力していましたよ。

イライラする気持ちを抑えるため、マスクや人混みが苦手な息子と散歩に出かけたり、部屋でのんびりして、コロナ禍の制限も気にせず旅行を楽しんでいる娘達と妻は、卓球やカラオケを予約したりして楽しんでいました。

今回思ったことは、アスペルガーの私や息子は、コロナ禍が収まるまでは、大きな宿はアスペルガーにとっては苦痛すぎるってことでした。

でも、妻も娘達も楽しかったみたいで、また行きたいそうなので、今度は、こじんまりした宿で、外で遊べるところを見つけたいと考えています。

まとめ

私が変わったのは、アスペルガーが治ったからではありません。

私が取っている行動は、今の妻や子供たちが私の特性を知っているから、私に合った行動がとれるのです。

もし、今の家族でなかったら、「なんなの?自分勝手な人?」って思われるだけだと思います。

私や息子がストレスを感じて、感情や考え方の制御が苦手なことを理解してくれるから、私たちに合った行動をとってくれます。

そして、私も息子も、そんな私たちの行動にいつも合わせてくれる、娘達や妻に感謝しているので、娘達や妻が喜ぶことは、進んで協力します。

今回、電車でみたお父さんも、自分の特性を知り、家族もお父さんの特性を知り、家族で工夫ができたら、きっと旦那さんも子供も奥さんも幸せなんだろうなぁ~と思ったので記事にしました。


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