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アスペルガー症候群と診断された子供たちの将来について心配されている親って多いのではないでしょうか?
私も、アスペルガー症候群をもつ息子の父親です。でも、私もアスペルガー症候群です。しかも45年間気が付かないまま生きてきました。
そんな私だから言えることがあります。「アスペルガー症候群」と診断されたからと言って人生そんなに卑屈になる必要はないということです。
私は、48年間今でも自分に自信をもって生きています。
確かに今までに、一方的に強引な部分もあったかもしれません。一時は、たくさんの人を傷つけながら生きてきたのかもしれません。
しかし、それでも今は幸せに暮らしています。
確かに、短所の特性も多々持ち合わせていますが、私自身の特性に自信を持っている部分も多々あります。
きっと、その特性を否定されると、私は全力で言い返すことでしょう。
その拘りが私を助けてきたし、私自身の社会的に評価されてきた実績なのですから。
きっと、「アスペルガー症候群」と診断された子供たちも、周りに誤解されやすい部分もあるでしょうが、持ち合わせている特性はその子の個性であることは間違いのない事実です。

今の子供たちは、私と違って子供の時から「アスペルガー症候群」と診断されそれらの特性について知ることができます。
しかも、子供の時から様々な支援を受けることができるので、私とは違って正しく導かれて育って行く子も少なくないでしょう。
特別支援学級などもありますし、先生方もできる限りの支援を心がけてくれるのです。
「うちの子は、発達障害だから・・・・」となんか劣等感を感じたりしていませんか?
それじゃ~子供がかわいそうです。

拘りが強く偏った考え方をしたり、自己主張が強いことが、そんなにいけないことでしょうか?
私は、むしろ伸ばすべき強力な武器だと今まで生きてきて思います。
もちろん、人に迷惑をかけるのはよくありません。
突然暴れたり、人に暴力をふるってしまったのでは、せっかくの長所は、周りの人にとっては短所として扱われてしまうことでしょう。
だから、すぐに怒り出す沸点を高くする訓練をしたり、クールダウンが早くできるように小さい時から療育をしていくのです。
今を心配する気持ちはとてもよくわかりますが、今の努力はその子の未来を大きく変えていることを信じるべきではないでしょうか?
子供たちに、「自分は他の人と違う」なんて劣等感を感じさせる必要はありません。
そんなの、大人になれば自然と感じます。大切なのは、その個性を認めてあげられるのは私たち親しかいないのではないでしょうか?
例え、特別支援学級での療育を強いられたとしても、それはその子の特徴を最大限に活かすための支援をする場所と考えられないでしょうか?
特別支援学級は隔離部屋ではありません。個性を重視してくれる味方がいる場所なんです。
私たち、発達障害の人にとってまわりに理解者がいるという環境がどれだけ、過ごしやすい環境かは私自身がよくわかります。
普通学級で、周りの友達と同じように育てたいという、親の気持ちも当然よくわかりますが、その結果が孤立を加速させたり、自信喪失に結び付いてしまう危険性はあると思います。
無理に、友達を作ることが大切なのではなく、自分が自分らしく生きていける術を学ぶことが大切なのではないでしょうか?
ちなみに、私の息子は普通学級でも、先生や教頭先生が協力して指導にあたってくれています。
私は、息子には自分がどういう特性を持っているのかを知って欲しいと思っています。
妻にしてみれば、息子の私と似たところは、今までの私とのトラウマもあり弱点としてうつってしまうかもしれません。
しかし、その中には、たくさんの息子が生きて行く上での武器が沢山あるのです。
大切なのは、人の話も聞くことや冷静に物事に対応する余裕や気持ち・・・・
そういったことを、振り返る時間が大切なのだと思っています。
私は、45歳からたった3年間しか「発達障害」である自分を振り返ったことがありません。
しかし息子をはじめ今の子供たちは、早い段階からこれから先、自分のことを理解しながら生きて行けるのです。
普通の定型の子供達でも、自分をそこまで振り返ったりはしませんよ。
それだけ、自分の特性と向かい合っていくわけですから、悪い結果に結び付くはずがありません。

なのに、その大切な子供たちの特性を否定したり、子供たちに劣等感を感じさくの自せては、せっか信も失い、生き方が分からなくなることも十分に考えられます。
「『発達障害』の精神年齢はマイナス5歳だ」と私の先生は言います。
慌てず、ゆっくりです。
子供たちの将来は、目の前のすぐ未来ではありません。
先日、今度高校生になる息子さんの相談でメールをもらいました。
すごく不安で、子供が高校生になっても大丈夫だろうか?
という、不安がヒシヒシと伝わってきたメールでした。
私も、思春期はいわゆる不良と呼ばれる人たちとつるんだりもしていました。
中学生・高校生というのは、友達関係も異性関係もとても複雑で、その頃は不安で不安で未知の世界です。
荒れて暴れたくなることもあるでしょう。答えのない問題にぶつかって誰も答えきれないことに混乱もするでしょう。
定型の子供たちだって混乱するのに、拘りが強く柔軟性に乏しい発達障害の子供たちにとっては、どんなに不安な時期でしょう。
だけれど、それでも「発達障害」と向き合っていれば大丈夫なんです。
そんな子供たちも、すぐに社会に出て、結婚してパートナーや家族を大切にして、もし「発達障害」が子供に遺伝しても、よき理解者として導いてあげられる。そんな未来があるのです。
今は、その訓練をしている時期です。
そういった時に、今苦しんだり、親子で一緒に考えたこと、先生のアドバイスが活かされてくるのです。
沢山若いうちに失敗すればいいんです。
大人になって、人を愛すること、思いやること、人と穏やかに過ごす大切を知ること、何より自分に自信を持つこと、そんな風に育ってくれればと思います。

もし、「発達障害」ということに劣等感を抱いている子供さんがいたら、教えてあげてください。
「発達障害」はとてつもない武器を持っている こと、とてつもない武器は使い方が難しいだけのことだと
自信をつけてあげることで、子供たちの不安や混乱は少しは落ち着くはずです。
大人の私でも、失敗はするんです。
失敗しない人生なんてありません。
ただし、失敗は減らすことができるんです。
そのために、私たちは自分と向き合っているのです。
そして、そこにまわりの助けがあると、とても幸せなことなんです。
だから、親である私たちが子供たちに対して、長い人生デーンといきましょう。
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