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アスペルガー症候群の人と話をしていると、「なんでこんな酷いことを言えるの?」「私のことが嫌いなの?」「この人には心がないの?」なんて思ったことはないだろうか?
逆に当事者は、「なんでこの人、急に不機嫌になったのだろう?」「何怒っているんだ?」と相手が突然怒ったと思うことはないだろうか?
先日の記事のコメントに洋服の話が書かれていました。
出かけようと購入したパンツをはいたときに、旦那さんが一言「モンペみたい」と言った旦那さんの話がありました。
私は本人ではないので、断言はできませんが、だだ「モンペみたい」と思ったことだけを口に出したのかもしれません。
アスペルガーには、多々そういうことがあります。
私の場合は、同じような失敗は多いのですが・・・・
妻の麻婆豆腐は、和風味噌を使って作るのでとても和風な麻婆豆腐なんです。
私は、その麻婆豆腐は、私の分は鷹の爪を効かせてくれたりと、それはそれで美味しくて大好きなのですが・・・・
「おっ、また 麻婆豆腐」と感想を言ったりします。
まあ、当然それだけ聞いた人は、妻はいつも麻婆豆腐をバカの一つ覚えの様に作っているのだろうと思ったでしょう、
当然、妻もカチーン!! ときて怒ります。
まあ、そりゃそうでしょうね~ 私だって冷静になればわかります。
妻からしてみれば「どういうつもり?文句ばかり言って」と心無い私を一喝します。
そうなれば、私はもう何を言っても言い訳にしかなりません。
でも頭の中では・・・・
- おっ、大好物の麻婆豆腐だ~
- この味噌味美味しい。
- 絶対、餃子の王将の麻婆豆腐より美味しい
- ご飯食べ過ぎちゃうな~
- もしかして、麻婆ナスにしても美味しかったりする?
- 鷹の爪の辛さのバランス丁度いいね~
- これに、花山椒入れても美味しいかな?
- やった~俺の大盛だ~
- そういえば、先日テレビで麻婆豆腐に青りんごのハイチュー入れると美味しくなると言ってたぞ~
- そういえば、四川の麻婆豆腐の美味しい店ってまだ出会っていないなぁ~
などなど・・・・
といろいろな、統一されていないことを考えているわけだが、その言葉の一つに過ぎないわけです。
アスペルガーって、頭の暴走がすぐおきていろいろなことを考えしまうんですよね~
決して、「美味しくない」ってことを言いたいわけではないんです。
むしろ、「美味しかった」という感想の方が強いのですが・・・・
たまたま出たのが、「また 麻婆豆腐」だったわけです。
「そんなにいつ作った?」と怒りだす妻の方が怒りすぎだろう~って感じです。
ただただ、「あっ 麻婆豆腐だ」と思っただけなのに・・・・・
口は災いの元です。
アスペルガーは、遠回しに物事を伝えたりできるほど器用なコミュニケーションはとれません。
先日は、会社の同僚の女の子に、「ねぇ~髪切らないの?」と聞いてびっくりされました。
私自身は・・・・
単純に、髪の毛が長かったから、切らないのかな? と思っただけなのですが・・・・
「えっ?おかしいですか?」と聞かれて・・・
「いや別に」と言うと、「えっ?髪の毛が多いから暑苦しいですか?」
「せっかくここまで伸ばしたから~」「美容院も高いお金出して言ったんですよ~」
とマシンガンのように驚かれて・・・・逆に私の方が驚きました。
その時は、周りの人が話に加わってくれたおかげで、命拾いしましたが・・・・
別に、女の人の髪の毛なんて何も気にしない私が、ついつい見て感じたことを口走り、危うく不快な思いをさせるところでした。
妻のファッションについても、「その服太って見えるよ~」「そのスカートカボチャみたいね~」「その色好きだね~」「そういうデザイン好きだね~」と余計なことばかり言っては不機嫌にさせます。
見てそのままの感想のひとつだけ言ってしまうことが多々あります。
別に、どんな服や色のものを着てほしいわけでもないりのですが、ついつい感想を言ってしまうんです。
そりゃ~時々は、「その服かわいいね~」とかも言いますが、そういう言葉ってすぐに忘れられてしまうんですよね~
なぜか口走ってしまった失言だけは、いつまでも残ってしまうんですよね。
まあ、こんな洋服や食べ物のことだけならまだいいのかもしれませんが・・・・
基本的、これは重大な話をしているときも同じです。
言葉にあまり意味がないことも少なくありません。
「お前とは、○○云々の理由により離婚だしたい」と理由をきちんと伝えられる人は少なかったりします。
「うるさい、もう離婚だ~」
「お前が、そこまで言うなら離婚だ~」
「お前と、離婚したっていんだぞ~」
って、口先だけで「離婚」と言っていて、離婚した時のことなんて考えていない人も多いのです。
現に、私も100回は言ってきましたね。
きっと、その時に「本当に離婚していいの?」と聞くと「いいよ」と言っていたでしょう。
だけれど、自分自身では離婚の理由や条件や今後のことなんて考えもしていませんでした。
普通の人なら、「離婚」という駆け引きで使ったりするのかもしれませんが、アスペルガーの場合、「離婚」についてはほとんど考えもせずに口にしていることも少なくありません。
そこには、「離婚したい」とずっと思っていたわけでもなく、ただ単にその時は「離婚」してもいいと一瞬思っていれば、「離婚だ」と口にしていたりします。
子供が、怒られたとき「お母さん嫌い」「お父さん嫌い」という一瞬の感情で口走るのと同じです。
「本当に彼は別れたがっているのだろうか?」と悩んだら時間をおいて話してみることです。
彼の本音は、時として「離婚したいし」「離婚はしたくない」時だってあるのです。
思いついたことを、ポンポン口に出すアスペルガーの本音を聞きたくても、口に出している以上の気持ちなんて持っていない人が多い中、本音を追求しても意味がありません。
「本当は、この人はこんなこと思っているのではないか?」などと、アスペルガーの裏を読もうとしても無駄になることが多いと思います。
普通の人なら、好きなところもあるし、嫌いなところもあって、総合的に好きとかあるかもしれませんが・・・・
同じ人物に「君が好きだ」とも簡単に言えるし、「君のこと嫌い」とも平気で言える、問いに答えるタイミングで全然真逆の感想を言ったりもします。ある意味、多重人格者とも言えるかもしれません。
他に思い込みで話すことも多々あります。
「ねぇ~脱いだ洗濯もの洗濯機に入れておいて」と言われると「俺はちゃんと入れた」と怒りだしたりします。
「じゃ~誰が出したのでしょうね?」と聞くと「そんなの知るか~」と怒りだしたりします。
自分を守るために、嘘をついていると思われがちですが、「俺は毎日入れている」という思い込みから、入れ忘れたことを認めきれないのだ。
本気で、自分は入れた自信があるのだ。
「じゃ~誰が出したのでしょうね?」と聞かれても返す言葉もなくキレることはよくあることでしょうね?
アスペルガーの言葉は裏がないことが多く、深い考えは含まれていないことも多いので深読みはお互いの誤解を招くことがあります。
かと思えば、時々一生懸命考えたことを話して、気持ちが相手に伝わらなかった時は、それはそれで怒りだすこともあるので本当に面倒な生き物です。
そういう、時と場合によって、全然違うことを平気で口に出すところも特徴なのかもしれません。
料理やファッションについてのコメントなど、どうでもいいことに関してはあまり気にしなくていいと思います。
「この人は、思った言葉のひとつを話している」と思って「なんか、味う少ない?」と聞かれたら「美味しくない?」と聞き返すと「うんうん、美味しいよ」と答えるかもしれませんよ。
「本当に離婚したいの?」と聞くと「お前がしたいと言ったんだろう」
と本音がどこにあるのかわからないことも多いと思います。
では、本音を聞くにはどうしたらいのか・・・・私にも、わかりません。
だって、私もその時その時の感情で生きていますので・・・・・今日の本音と明日の本音は違うかもしれません。
というわけで、あまり深刻に考えても答えなんて出ないのかもしれません。
だって、本人ですらわからないこと多いんですから~
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