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よく、「アスペルガー症候群かもしれない旦那さんと離婚した方がいいか?」という質問について
正直、それは私に判断がつくことではありません。
しかし、暴力や暴言と言った、体や心に大きな傷が残るようであれば、距離をおくことは必要だと考えます。
ましてや、結婚もしていない場合は、「よ~~~く考えて」としか答えようがありません。
ただ、もし相手がアスペルガーだったとしても、根っからの悪魔ではないことは結婚したりお付き合いしている中でわかっているとは思います。
「なんとか、改善しながらでもやっていきたい」というのが本音ではないでしょうか?
私は、自分自身がアスペルガーなことを自覚することで、いろいろな小さな改善を繰り返し今までやってきました。
当事者からもパートナーの方からも、それは大きな変化があったように思われがちですが、私がやってきたことは、そんなにたいしたことではありません。
少し、自分の意識を変えたり、定期的に病院に行くことによって、自分の気持ちや考え方をコントロールできるようになってきただけです。
- 相手の考えや価値観を尊重すること。
- 相手には相手の考えや価値観が存在すること。
- イライラする事を事前に回避すること。
- 時には、見ない、聞かないことの大切さ
- 相手の気持ちは、自分の気持ちとは違うことがあること。
- 価値観は、それぞれに違うこと。
- 注意されたことは、全否定されたこととは違うこと。
- 「ありがとう」と感謝は口に出すこと。
- 話は「いいね~」「なるほどね~」と聞くこと。
- 相手の話に、自分の感情や考え方を混ぜ合わせて聞かないこと。
などがそうです。
一見、当たり前のことかもしれませんが、それが苦手なのがアスペルガーです。
話し合いをすれば、すべてが自分の気持ちや感情が先走り、まともに話を聞くことができないことが多々あります。
自分の気持ちや感情が先走るため、コミュニケーションがとりにくい特性があります。
ただ、それを知るだけで、相手から見る行動や見え方は大きく異なってきます。
裏返せば、たったそれだけで、アスペルガーだって変われるということです。
ただ、それに気が付くまでに時間がかかるということです。
誰が見ても、たったそれだけ のことなんです。
アスペルガー相手に、衰弱しきっている方も多い中、たったそけだけ のことができないのがアスペルガーなんです。
アスペルガーはどうしても、自分の考えや価値観が先走り、話も最後まで聞かずに話の途中で結論付けてしまいます。
パートナーの中には、話をしている中でも、過去のことや話の筋が変わってしまう人もいるでしょう。
しかし、アスペルガーにとっては、話の途中で過去のことや筋違いの話をされるとパニックになり、その先の話は耳に入らなくなってしまう人も多々います。
その点は、パートナーが一番気を付けないといけないことでしょう。
「話し合いができない」というのは、そういうアスペルガーの特性を理解できていない場合に多く起こりがちです。
「どうせ、何を言っても伝わらない」と決めつけて喧嘩をしたところで、アスペルガーにとっては「面倒な奴!」と思うだけでパートナーのダメージに比べれば大したダメージにはなっていないケースが多いのです。
面倒になると無視をしたり、すぐに「じゃ~離婚すればいい!」と簡単に口にするアスペルガーも少なくありません。
気が付いたことをなんでも口に出すアスペルガーは、家事のことにも事細かく口出しをしてきたりもします。
子育てや、パートナーの仕事のことについても口出しをしてきたりします。
何気ない日常の買い物の時間や友達関係まで口出しする人も少なくありません。
車の運転や街中を歩いても、歩きタバコや乱暴な自転車を見ると腹を立てたりする人も少なくありません。
パートナーの価値観など、玉砕するがごとく否定して見たり・・・・・
そんな中、自尊心を見失ったり、恐怖におびえるパートナーも多いことでしょう。
そんな息が詰まる生活に離婚を考える人も多いのは確かです。
永い人生、そんな人と一緒にいるなんて・・・・・考えただけでも自分の人生に幻滅を覚えますよね?
そういう私も、同じようなことを10年間続けていました。
ですが、先にも書いたように たったそれだけ のことを実行するだけで生活は大きく変わってきます。
私は、離婚する前に、今一度 たったそれだけ のことをお互いに考えてみることが大切だと思います。
不満も限界に達しているでしょう。離婚したいという気持ちを否定するつもりはございません。
当然、離婚しても仕方がないことだとは思います。
だけれど、もし当事者がちょっと変わってくれるだけで大きく変わるのならどうでしょう?
とは言っても、私も今の生活になるまで4年間かかりました。
まだまだ、反省すべきことも多いなかです。
理想の旦那にはなれないかもしれないけれど、最低限のパートナーとしてはなれてきた気がしています。
気持ちや価値観の共有が、日に日にできるようになってきて、自分自身がとても幸福感を味わえるようになってきました。
その幸福感は、今までの幸福感とは違うものです。
今までは、自分だけの幸福感だったものが、家族の幸福により、自分に返ってくる幸福感です。
私が優しくなれば、家族がみんな優しくなってきます。
今まで、私が何か失敗をすれば大喧嘩をしていたのが、今は普通に失敗を指摘しあい反省する・・・・
家では、いつもみんなが笑っている。
そんな雰囲気を、崩さないことが今は大切です。
当然、アスペルガーとの生活はとても大変です。
感情のコントロールが苦手で、気持ちや価値観の共有が苦手な相手です。
そんな相手と、死んで墓まで共に入れるか・・・・
そんな不安もあるでしょう。
だから、離婚できるだけの準備は必要だとは思います。
それは、パートナーにとって最終手段としての安心を手に入れておく必要はあると思います。
だけれど、それはもしアスペルガーの旦那さんが変わることができたなら、老後の蓄えにもなりますしね。
まずは、アスペルガー症候群ってなんなのか? 書籍などよく読んで知識を得ることです。
いつも怒って、暴言ばかり吐くのがアスペルガーだと思われている方も多いとは思います。
ですが、それらの行動は感情のコントロールが苦手な人が多いため、行動のひとつとして多いものです。
根本的には、自分の拘りや思い込みと言った根本的なことから、周りとの関わりでストレスが多いことが一番の原因です。
その拘りや思い込みを、どうこうしようとしても、それは生まれ持った脳機能の違いでどうすることもできません。
ですが、その特性を知るだけで「他人には自分と違う考えや経験や価値観がある」ということに気が付くのです。
アスペルガー症候群の特性が少しでもわかれば、アスペルガーの独特な固有の特性が見えてきます。
考えなく思いついたままに吐き捨てる心無い暴言に振り回されていても仕方がないことも多々あります。
今は、「なんでそんなこと言うの?傷つくのよ」と言っても理解できないアスペルガーも、「あ~ごめん、そういうつもりじゃなかったんだ~」と言い訳くらいするようにはなります。
「じゃ~どういうつもりだたのよ~」と言われると、私なんかは「ごめん~」と逃げていくようにしています。
『口は災いのもと』、ということを最近身に着けました(笑)
まあ、考えなしに口走って失敗することは今でもありますが、それも今では許してもらえる範囲にはなってきました。
ドラマのような、平穏な日々が続くわけではないかもしれませんが・・・・
それでも、以前に比べればまったく違う家族の形ができてきました。
私は、できれば多くの当事者とパートナーの人にそのことを知ってもらい、お互いに諦めていた家族の形を今からでも作っていけるのではないかと考えています。
できることなら、是非、夫婦で発達障害の専門の病院を受診してみて、専門的な知識と合わせながら、感情のコントロールを身に着けていくことが大切だと考えます。
「病院まではさすがに・・・・」と言われる方も多いですが・・・・
第三者が入るのと、入らないのでは大きく安心感が異なってきますよ。
「アスペルガーなあんたが悪い」ということを証明しに行くわけではありません。
アスペルガーの特性を知り、自分自身の特性と照らし合わせ対策を講じ、少しずつ改善していくことが目的です。
旦那さんにとってアスペルガーだからこそ、今があるのも確かなことです。
それは、アスペルガーの長所でもあります。
もちろん、短所も沢山ありますけれどね~
アスペルガー自体が悪いことだげではないことも理解が必要だと思います。
もし、一方的にアスペルガーに対して悪いイメージばかりが先走っていては、アスペルガー当事者も自分を変えることはとても困難なものになります。
認めるべきところは認めてあげないと、それは旦那さんにとって人生のすべてを否定されているようにとられても仕方がありません。
もし、今、離婚を考えられているのであれば、今一度考えてみてください。
「もう考えるのも嫌だし、手遅れだ!」という方もおられるでしょう。
でも、長年ブログを続けている中から、信じられないくらい変わった夫婦もいることを知って欲しいと思います。
もし、たったそれだけ のことを身に着けることができたとしたら、それは人生にとって大きな成果と言えるのではないでしょうか?
とは言え、暴力などDVやモラハラが酷い場合は、まず逃げてください。
DVやモラハラが酷い場合、それは我慢して解決できるものではありません。
病院でも、DVやモラハラが酷い場合は逃げることを推奨されます。
まず、DVやモラハラが酷い場合逃げ場もない場合は、精神科などに相談することも大切です。
特に、子供もいる場合は、子供にも大きな影響がありますので、役場などの相談窓口などもありますので、一人で抱え込まずに相談してください。
DVやモラハラが酷い人は、裏表があるのは当然なのです。
「優しい時もある」という考えが、ご自分を苦しめることがあります。
DVやモラハラが酷い場合は、我慢すれば、どんどんエスカレートしていくためとても危険です。
DVやモラハラに対抗するには、めんどくさいパートナーになること、逃げること、距離をおくことがとても大切です。
アスペルガーは、みんながみんな同じ行動をとる病気ではありません。
拘りや考え方や価値観に執着する傾向が強いことは一致していますが、その拘りや価値観や考え方は人それぞれです。
そして、ひの拘り等の結果、行動や言動は人それぞれ異なります。
そういった、行動や特性について、判断してもらうためにも、通院はとても有効な手段と言えます。
是非、もういと踏ん張り夫婦再生に取り組んでみてはいかがでしょうか?
結果、自分自身の人生を台無しにしてしまうことがあるようであれば、その時は離婚も致し方ないと思います。
是非、一番にご自分や家族の幸せを考えて欲しいと思います。
アスペルガーとの穏やかな生活は、実はそんなに難しくはないのですが・・・・・
肝心な、アスペルガー当事者にとっては、今の現状に不満を持っていないことが多く、改善まで行きつく前にパートナーが断念するケースが多いのも確かです。
しかし、当事者が困っていなくても、まわりが困っていることだけでも理解してもらうことが大切だと思います。
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