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先日の記事のコメントで、アスペルガーの旦那さんとのトラブルで、旦那さんが送っていつも部屋に立て籠ってしまった。との記事について、旦那さんの気持ちが当事者の私にはよくわかるので記事にしました。
投稿者のカウンセラーさんからは、「アスペルガーの旦那さんには、謝り続けるしかない」とアドバイスされたそうですが、それは正しくはありません。
確かに、臨床心理士さんは、いろいろな知識をもって相談にのっていただけます。
私たちも、大変お世話になっていまし、頼りにしています。
妻も、そんな臨床心理士さんを目指して、今年無事資格を取得し、今日!就職先も決まったところです。
しかし、臨床心理士さんも病院の先生も完璧ではないのは確かなのです。だから、時として当事者のことを間違えたり勘違いをすることもあります。また、当事者も一人一人違うので、参考にすることはとても大事ですが、効果がない場合はその原因を考える必要があります。
効果がない時は、そのことをきちんと伝え相談されることをおすすめします。
投稿者:ニャン丸 初めてコメントをさせて頂きます。子なし夫婦、 結婚して8年、(付き合いも入れると13年)夫婦仲がずっと上手くいかず、夫にお前が悪いと言い続けれ、自分がおかしいのかと思い、藁にもすがる思いで3年前に臨床心理士の先生に相談した所、旦那さんは、アスペルガーよりの脳なのかも知れない。地雷を踏まなければいいんじゃないか。等を言われました。目から鱗で、あぁ、全てが繋がった、と思いました。実は兄弟にADHDがいましたので、それで全てが理解できました。 その後、ASの本を知り合いの臨床心理士さんから頂き、 その本の作者でもある先生に現在までカウンセリングをして頂いています。 夫は、ASなのではないか、との匂わせも、激怒し、 お前の方がおかしい、お前がそうなのではないか。と言い、全て私がおかしい、間違っている、と常に言います。 尊大型だと思いますが、正義感が強く、ネガティブな話題、愚痴、私のネガティブな状態(体調が悪い、イライラする、元気がない)、小言を言われると全く受け入れられず、キレて部屋に篭り何日もデリバリーで食事を済ませ、無視をします。無視は半年続く事もあります。 何度もこちらの気がおかしくなるから、やめてと訴えても、無駄です。嫌な事をするお前が悪い、怒らせるお前が悪い、それだけお前が嫌な事をしていると言う自覚はないのかetc…..。どうやって、仲直りをするのかと言えば、 私が謝り通すです。何日も何週間もかけて、ずっと謝ります。そして、自分の気が晴れた頃に、許すという感じです。ここまで言うとかなり異常な感じですが、 普段は私が第一優先で、優しい人でもあります。 言われる事、ネガティブな答え方、コミニュケーションがダメなので、地雷が多すぎて、私が気をつけないで、ふつうに、あれどうなったー?お皿洗っといてー、などを言うだけで、日々ストレスが溜まるようで、月に1、2回の頻度で大爆発します。本もたくさん読んで、カウンセリングにも行き、先生にアドバイスを頂いていますが、 私も自分がストレスを溜めていると文句を言いたくなったり、地雷を回避する事ができなく、(彼に常日頃、責め続けられ、ストレスが溜まっている)彼も、何回も言って何故嫌な事をするのか理解不可能、幸せではない、別れた方が良いと思う(何回も言われています)と言われています。 現在もキレて、篭り中です。もちろんきちんと謝っていますが無視、勝手にしろ、です。 長くなりましたが、質問です。 1、彼がキレて部屋に篭り始めた後、謝りに行くと、無視され、ほっておけば何ヶ月でもそのままです。 彼はどうして欲しいのでしょうか?尚且つ、その行動をやめてもらえるのか。 先生に彼がキレた時の対処を相談しましたが、もう私が謝るのがパターンになっているので、それが変わることはない、なんで死ぬほど謝らないといけないのか。と聞いたら、謝る量なんだと思う。と言われました。自分がこれぐらい傷ついたから、これぐらい謝らせようみたいな。(私はそんなに謝るほど悪くないし、夫婦はだいたいお互い様、言う方にも理由はありますと思っています、お互い様ができるのが定型と先生に以前言われました。事を収めるために死ぬほど謝るのは、本当に異常だと思います) 長文になりまして申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
なぜ、ちょっとしたことで怒るのか?
まず、なぜアスペルガー症候群の旦那さんは、ちょっとしたことで怒るのでしょう?
アスペルガー症候群の人とは、「すぐ怒る人?」というのは正確ではありません。
まず、知っておくことは先日も書いた特徴をもう一度読んでみてください。
根本的な問題として、『こだわり』の強さです。
アスペルガーの人にとっては、考え方も雰囲気も物もすべてにおいて変化をとても嫌います。
私が、どんなこだわりを持って、どんなことで怒っていたのか一部を紹介します。
ちなみに、今だから自分のこだわりや何に怒っていたのか分かるのです。
昔は、私にこんなに拘っていたことも、どんなことで怒っていたのかも分かりませんでした。
〇 歯磨き粉、石鹸、シャンプの銘柄は絶対に変えない。
〇 下着は綿100%、履き心地が悪ければ捨てる。履き心地が良ければまとめ買い。
〇 パソコンのキーボード、マウスは家でも会社でもノートブックでもすべて同じもの。
〇 醤油は、鹿児島産の甘い醤油。
〇 コップの茶渋やコーヒー汚れは、すぐ漂白剤できれいにする。
〇 欠けた茶わんや皿は大っ嫌い!
〇 狭かったり、汚い店、混んでいる食事処は大っ嫌い!
〇 古い野菜や魚は絶対食べない。
〇 3時間以上、炊飯器で保温されたごはんは臭くて嫌い!
〇 スマホの充電器は、各部屋に用意しいる。
〇 窮屈な靴は嫌い。革靴は絶対に履かない。
〇 古くなったカバン、重たいカバンは嫌いだからすぐに捨てる。
〇 マスクは、肌触りが一番。最低限のマスク着用。
〇 ケーブルがぐちゃぐちゃなのは嫌い!
〇 パソコンのデスクトップに、たくさんアイコンがあるのは嫌い!
〇 モバイルバッテリは30個くらい持っています。
〇 すぐに切れるスマホ充電ケーブルは、5本セットを大量に買ってる。
〇 野菜や魚は、新鮮な旬のもの。
〇 音楽は、音質に極端にこだわる。
などなど
※あげればキリがなく、ほとんど買うものは気に入った同じものを大量買います。
〇 歯を磨こうとしたら、歯磨き粉が切れていた。
〇 食べようとしたら、醤油やドレッシングなどが切れていた。
〇 美味しくない安物の食材を買ってきた。
〇 賞味期限切れの食材を見つけたとき。
〇 出かけるとき、決まった時間に出かけられなかったとき。
〇 妻が無駄なものを買ったとき。
〇 妻が寝坊したとき。
〇 部屋が散らかっていたとき。
〇 勝手に調味料や生活用品の銘柄を変えられたとき。
〇 調味料や生活用品が切れていたとき。
〇 長々と興味のない話をされたとき。
〇 私の性格について話し出したとき。
〇 勝手に、料理にソースなどかけられたとき。
〇 季節外れの野菜などを買ってきたとき。
〇 冷蔵庫に何日も前のものがはいていたとき。
〇 賞味期限切れのものを見つけたとき。
〇 炊飯器がいつまでも保温状態にされていたとき。
〇 妻が終電まで飲んで帰ってきたとき。
〇 妻が車をぶつけて帰ってきたとき。※本当に酷いんです!
〇 妻がスマホで音楽を聴いているとき。
などなど
※こっちもあげればキリがなく、常に何かに怒っていました。
ここで、「へぇ~そんなことで怒ったり、こだわつたりしているんだ~」と思った方!
甘い!
アスペルガーにとっては、目にものつくひとつひとつに拘りがあるのです。
音や匂いや色!それぞれに好き嫌いが存在するのです。
そんなアスペルガーの好き嫌いなんて知る事って出来ます?
コメント内にも書かれているように、「地雷が多すぎ!地雷を踏まないようにしましょう!」って書かれていますが・・・・
実際に、地雷を避けることは不可能なのが、アスペルガーのこだわりです。
感覚の偏り(こだわり)
アスペルガー症候群の人は、聴覚、視覚、味覚、臭覚、触覚、痛覚、体内感覚などすべての感覚領域で鈍感さや敏感さを持っています。
そりゃ~みんな、様々な感覚に拘りや偏りがあると思いますが、アスペルガーにとっては、それぞれの感覚にとても敏感だったり、鈍感だったりのレベルが、普通の人と違いすぎるのです。
アスペルガーは、この感覚の偏りによって、普通の人よりストレスを感じるわけです。
こられの感覚の偏りは、ストレスを感じた時により強く感じられることが多く、まわりからは、わがままな人と思われることが多いのです。
人それぞれですが、当事者が嫌いな音に敏感に反応します。特に工事現場や車や大きな音に反応する人が多いです。音楽においても、自分の好きな曲は平気ですが、興味のない曲は雑音にしか聞こえなかったりします。
私の場合は、ラジオは雑音が入るのが嫌いで一切聞きません。スピーカーやイヤホンも拘って高音質のものを使っています。
妻が時々、スマホのスピーカーで音楽をかけますが大っ嫌いで聞こえない場所に移動します。
私は、車やバイクの音を極端に嫌いますが、赤ちゃんが泣いたり、子供が騒いでも気になりません。しかし、逆の人もたくさんいます。どの音が苦手で、どの音が大丈夫というのは人それぞれ違います。
人それぞれですが、明るさや暗さ、見えるものに対して敏感な人が多いです。
アスペルガーは、子供の頃いつまでもミニカーやプラレールで横から動くタイヤを永遠と見ていたりします。タイヤが回るのを快感と思う人もいれば、気持ち悪いと思う人もいます。
視覚的に入ってくるものに対して、様々なこだわりを持っています。
私の場合は、狭い場所や汚い場所や物が視界に入ると極端に不快感を感じます。
明るさについても、明るさや電球の色など、明るいのが好きな時もあれば、少し暗い方が好きな時もあり、それぞれの場所や作業内容や気分で拘ります。
他にも、人が多い場所や車の渋滞なども嫌います。
味や温度、食べ物の固さ、舌触りなどにとても敏感です。こちらも逆に鈍感な人もいます。
私の場合は、野菜や魚の新鮮さに拘ります。妻は肉でも魚でもなんでも、しっかりと火を通すので、焼き過ぎたり、煮すぎたりするので、生でも食べられる食材を買うように教えています。野菜を煮込んだ時の苦みも嫌いで、野菜はさっと直前に入れるのが好きです。
私のから揚げは、誰からも評判がいいのですが、私は塩と砂糖少々だけで、から揚げを作ります。醤油を入れると醤油の焦げた味の苦みが大嫌いなのです。それは、煮つけでも同じで私は、酒と砂糖だけで煮て、出来上がり直前に醤油を入れるですが、こちらもとても評判がいいです。
食べ物に関しては、私のこだわりは半端ではないので、これくらいにしますが・・・・
私の料理を作るのは、本当に大変です。
でも、逆に味に鈍感で、どんなに手間暇かけた料理に対しても関心を持たない人もいます。
人の体臭を極端に嫌がったり、逆に極端に好んで嗅ごうとする人がいます。
私は、足の匂いや冷蔵庫や生ごみやトイレの匂いを異常なほど嫌います。とくに、炊飯器に保温状態で何時間も置いたご飯の匂いは、この世で一番嫌いです。
真剣に吐き気を起こします。他に香水の匂いが嫌いで香水をした女性と隣り合わせになったり同じエレベータに乗ると逃げてしまいます。逆に魚や磯の香は気にならず、料理の時も臭い消しの工程はしません。匂いの強いイノシシ鍋なども大好きです。
逆に、体臭や足の匂いが好きなで興奮する人もいます。私には想像できませんが・・・・
人から触られたり触れられるだけで嫌がり、軽く触っただけで叩かれたと感じる人もいます。気軽にポン!と触っただけで怒りだしたりします。逆に鈍感な人もいます。
私の場合は、触覚はほとんど鈍感で、変な話ですが性感帯もほとんどないほどです。痛みについても、4本とも親知らずも我慢して生えさせ、先日、歯医者に進められ歯周病予防で4本とも抜きましたが、全然なんともありませんでした。
バイクで転んで、背骨を圧迫骨折しても、膝や肘を大けがしても病院にも行かず、自然治療で治しました。
しかし、唯一苦手なのは注射です。注射だけは大きっらいです。チクッとした痛みだけは敏感です。
なかには、痛みが好きで、自分自身で刺激を加える人もいるようです。
暑さ寒さに鈍感で、真冬に半袖だったり、真夏でも長袖を着たりと暑さ寒さが他の人と違う人が多いです。熱さに鈍感で低温火傷になったり、ちょっと暑いだけでクーラーをつけることに固執したりします。
私も、暑さに弱く、触覚とも関係あるのですが真冬でも下着だけで寝ます。暖房の効いた場所は、気分が悪くなることが多いです。
地雷をふまないためには!
さて、ここまで読んで地雷を踏まない方法は、見つかりましたか?
絶対に、見つかりませんよね~
だって、アスペルガー本人も、自分が何に拘っているのかわからないのですよ。
私だって、発達障害と自覚して6年間で気が付いたことがほとんどです。
私だって45年間も自分が、何が苦手で、何に我慢出来て、何に我慢できない、なんて全然気が付いてなかったですもの?
しかも、前項に書いたように、すべての見える物や見えないもの、様々な感覚にそれぞれ、こだわりがあるのですよ。
私だって、未だに自分の知らない、こだわりがほとんどです。
例えば、トマトベースのパスタは見た目は好きなのに、食べると大して美味しく感じないとか、食べ物ひとつにしても自分で好きなのか嫌いなのかわからないのです。
そんな、アスペルガーの地雷を避ける方法は、別居以外方法はありません。
地雷は恐れずに踏んじゃえ!
避けられない地雷処理方法は、地雷は爆破させて場所を見つけるしかないのです。
流石に、わざと地雷に触れるのはどうかと思いますが、恐れずに踏んでしまってもいいのではないでしょうか?
地雷を恐れていたら、生活なんてできませんよ。
爆破した地雷をひとつひとつ、分析することが地雷を減らす方法です。
ごめんなさい、あなたは、この歯磨き粉嫌いだったのね?
前のが良かった?
勝手に変えるなよ!なんで違うの買ってくるんだよ!
奥様にとっては、安売りで、それなりに人気の商品だったかもしれません、もしかしたらすごく高級な普段買えない商品だったかもしれませんが、旦那さんにとっては、自分でもこだわりと気が付いてなくても、本能的に変化を拒絶してしまう時が多々あります。
調味料や料理の仕方も、旦那さんが不満に思っていないなら、変えないことです。
テレビ番組で「より美味しくする方法」なんてやっていても、アスペルガーにとっては、より美味しくする必要はありません。
手間暇かけたり、いつもの味と変えることが、好き嫌い関係なく人一番気になるのです。
それは、アスペルガーにとっては、ストレスという形で現れます。
旦那さんが何も言わなければ、そのままでいいのです。
どうしても変化を付けたければ、二種類作って比較してもらうことです。
ごめんなさい、あなたはこの歯磨き粉嫌いだったのね?
前のが良かった?
じゃ~これは、捨てちゃおう!
あほか!勿体ない!知るか!
どうしようか?
でも、勿体ないけれど、あなたが怒るくらいだから捨てよ!
とりあえず、前回と同じなの買って来るね!
他にも、気に入っている物があったら教えてね?
ここで、知って欲しいのは、決して歯磨き粉が変わったから怒っているとは限らないのです。
もちろん、拘っている歯磨き粉がある場合もありますが、変化があったことで、そのことを評価したり受け入れることで、混乱してしまうのです。
今回のことで大事なのは、旦那さんが何に怒ったのかです。
旦那さんは、歯磨き粉を変えたことに怒っているのか?それとも、いつもと違うことに怒っているのか?です。
当然、歯磨き粉の商品に拘っていたのなら今後気を付ければいいのですが、多くの原因は、変化に対して対応できないケースが多いのです。
〇 いつものと違う。
〇 辛いの苦手なんだよな~
〇 ハッカって嫌いなんだよな~
〇 価格はいくらだ?
〇 ホワイトニングって書いてあるけれど、歯周病の方が気になるな?
〇 なんか、前回のより量が少なくない?
〇 この前の少し残っていたのに・・・・
などなど、歯磨き粉が変わったことで様々なことが頭の中を暴走します。
そうなんです。一つの変化で頭の中がぐちゃぐちゃになってパニックになってしまうのです。
その矛先が怒りとなって、奥様に向けられることがあるのです。
間違えた対応
普通に考えたら大したことないことで、怒り出したり不機嫌になることが多々あります。
アスペルガーと生活をしていると、なぜ怒っているのか分からないことが多々あります。
それは、アスペルガー自身何に怒っているのかわからないので、パートナーがわかるはずもありません。
そして、こんな事態の対応方法で、決してやってはいけないことがあります。
私の妻にも言えることですが・・・・
こんな時の妻の対応は、私や息子の怒りを増幅させることがあります。
それは、さっきの歯磨きのくだりでも、そうですが・・・・・
しつこく、なぜ怒っているのかを問われたり、奥様が反省されることです。
だって、私たちアスペルガー自身が、どうしてそんなに怒った対応をするのか、わからないのですから何を聞かれても、何を相談されても、わからないんですもの!
「もう、いい!」とその事態と関わりたくないという気持ち以外ないのです。
混乱している私たちは、自分の安全地帯である部屋に籠ります。
部屋に籠って、自分なりに下手なクールダウンしようとしているのです。それしか、自分の気持ちを抑える方法を知らないのです。
なのに・・・ずっと「ごめんなさい」「私の何がいけなかったの?」と話しかけられると、それは、「どうしたらいいのか、考えろ!」と追い込んでいるだけの行動になっているのです。
自分自身のことが、わからない私たちに、もっとわからない、奥様の気持ちまで考えられるはずもなく、パニックはどんどん膨らむばかりなのです。
ごめんなさい、ごめんね?
どうしたらいい?
どうしたら許してくれる?
こんなこと言われたって、そんな対応方法を考えられるアスペルガーは、いきなり怒ったりしませんし、アスペルガーではないかもしれません。
何が気に食わないのか、どうしたらこの振り上げた拳を下せるのか・・・・
そんなことが、考えられればアスペルガーは苦労しません。
〇 旦那さんに、変化が苦手なことを、ゆっくり教えてあげる。
〇 長々問題を大きくしない。
〇 どうしたらいいのかを、旦那さんに考えさせない。
〇 今後の対策は、奥様が考えて「今度からこうしようと思うけれどいい?」と聞く
〇 部屋に籠っても「必要な時は声かけてね」と放置しておく
〇 いつまでも話題にしない
アスペルガーにとっては、家庭でも会社でも、こういった問題が起こることがたくさん起きているのです。
流石に、会社では辞めるわけにはいかないし、逃げたくても我慢するしかないのですが、家では自分が一番楽になる方法として、自室に逃げるのです。
それを、やめさせると、アスペルガーは、どうやってそんなパニックから逃げればいいのでしょう?
確かに、何カ月も閉じこもられると心配になりますが、本気で無視するなら離婚でも別居でもするでしょう?
部屋に長く籠るというのは、奥様を信じているからできることではないでしょうか?
その安心できるスペースを大切に、お互いで生活スタイルを考えることの方が私は大切だと思います。
そういう特性はいつ治るの?
アスペルガーが、イライラしなくなったり、怒らなくなるのでしょうか?
なりません!
6年間特性を分析しながらアスペルガーと向き合ってきた私だって、未だに細かなことが気になるし、腹立たしく思うことはいつものことです。
でも、今はほとんど怒ることはありません。
私自身が、何に腹を立てているのか?、それが怒るに値することなのか?、またか?と思うこと、できるだけ見ないようにする、などの対応をしているからです。
そして、大事なのが、感情のコントロールが難しい事態が起きた場合は、部屋に逃げて一人になるということです。
そうなんです。私でも部屋に逃げるというのは大事な行動なのです。
これは、私の先生にも最初に教えられたことです。
クールダウンが遅い私や息子は、自分だけの基地が大事なのです。
私達、アスペルガーにとって、距離と時間を置いて考えることはとても大事なことなのです。
旦那さんが、長い時間、立て籠もるのはそれだけ長く考えているということです。
そっとしておけば、そのうちバカバカしくなって出てきますよ。
その前に、何に怒っていたのかのも忘れているかもしれませんけれどね。
旦那さんの立て籠もり時間が長いのは、毎日毎日声掛けしている生活が普通になってきているかもしれませんよ。
前にも書いたように、アスペルガーは変化を嫌います。
そんな、立て籠もり生活に耐えられませんよ。逆にいつも対応して立て籠もりに耐えさせたらダメです。
話し合いはできない
普通世間一般的には、「話し合いをしなければ何も解決しない」というのは当然です。わかります!
しかし、アスペルガーは、何を言われても「どうせ俺が悪いんだろ!」「勝手にしろ!」「知るか!」と投げやりに口にして話し合いなんてならないのがオチです。
「どうしたらいい?」「私わからないのよ?」「今度から・・・・」なんて話されても、アスペルガーは、そんな大雑把な幅の広い相談をされても、考えられないし、答えられません。
せめて、具体的にひとつのことなら考えられるかもしれませんが・・・・・
シャンプーの銘柄を決めたり、焼き魚にするか、煮つけにするか、程度です。
「怒らないようにする」「大きな声を出さない」なんて、状況も想像できないアスペルガーにお願いしたところで無理です。
こいつは文句ばかり言って、俺を責めているとしか思わないのです。
私が今日イラっときたこと
もう、永い間怒ったりしていませんが・・・・・
こんな私だって、未だにイラつくことばかりです。
- 通知表を私に見せず、しかも片付けずに無くしていたこと
- 息子の制服をクリーニングに出したまま取りに行くのを忘れていたこと
- 親知らずを抜いて、固いものが食べられないというのに肉料理を作っていたこと
- 昼ごはんも作らず、何も言わず子供をおいて出かけていたこと
こんな、ことがありました。
6年前なら、メチャメチャ怒っていたでしょうね?
流石に、通知表を見せないのは言っても良かったかもしれないけれど・・・・・
それでも、イラっとして同じ空間にいれば、クールダウンに時間がかかるのはわかっているので小言は言わず自分の部屋に戻りました。
「バカか?」
と一言は言いましたけれどね。
でも、そんなとき、子供達も妻も私が我慢していることをわかっています。
私も頭の中では言いたいことは、いっぱいあります。
でも、その言いたいことの半分も正確に伝えることなく、伝わらない苛立ちで私自身が更にイライラしてしまうのはわかっているのです。
言いたいことを言っても、お互いに嫌な思いをするだけなので、部屋に逃げるのです。
そんなことをしたら、私自身がストレスを感じると思うでしょ?
でも、そんなことすぐ忘れてしまうのも私なんです。
怒るのはお前のせいだ!
嫌な事をするお前が悪い、怒らせるお前が悪い、それだけお前が嫌な事をしていると言う自覚はないのかetc…
いや~笑えるほど、わかりますね~
私も、いつも言っていました。
だって、私たちアスペルガーは、自分の価値観だけで生きているんですもの?
自分の価値観や考え方と違うことは、全部おかしいことなのです。
自分自身でも何に怒っているのかも、怒りの本当の原因も分からないアスペルガーにとっては、今私が怒っているのは目の前にあるあなたが原因なのです。
だから、気にしなくていいのです。
だって
え~、私の何がいけないの?どうしてそんなに怒るの?
自分でわからないのか?なんで俺が怒っているのか?お前が俺をイラつかせているんだよ!
たぶん、ほとんどの会話がこれでしょうね?
自分自身が、何がいけないかったのか、どうしてそんなに怒るのか?なんて聞かれても分からないんですもの~
話を続ければ、続けた分、イラつかせるだけなのです。
どう向き合えばいいのか?
では、どう向き合えばいいのでしょう?
まずは、あきらめる気持ちも大事だと思います。
大事なのは・・・・
この人の今の特性は何だろう?変化による戸惑い?考えても答えの出ない難問による混乱?過敏症によるストレス?
この人は、今自分の言っている意味が分かっている?頭の中が整理できなくてパニックになっている?
まず、旦那さんの言っていることを理解するのでなく、この人は、どんな特性のため混乱・パニックしているのではないか?という目をもって客観的に観察してみることです。
旦那さんのひとつひとつの行動を理解することは不可能でも、どんな特性がストレスになっているのか見えてくるはずです。
そして、時々旦那さんにその特性を日常会話の中で何気なく教えてあげましょう。
指摘とか、注意とかではありません。どんな特性を持っているか知ることが大事なのです。
まず、物も料理も考え方も急な変化を感じさせないことが大事です。
・「匂い」に敏感よね?嫌いな匂いとかあるの?
・すごく耳がいいのかもね?スピーカーやイヤホン良いもの買ってみたら?
・人混みって酸素が少ない感じがするわね?
・また部屋に籠るのね?落ち着いたて困ったことがあったら言ってね。
・いつもの物がなかったのよ~、私が選べないから今度ついてきてくれる?
・これ気に入らなかったのなら、捨てようね?
・あなたが怒るくらい嫌なら、こんなの捨てちゃおう!
・今度の旅行は、私ものんびりしたいから、近くの人も車も少ないとこ行こう?
・お金かかるけれど、たまには新幹線で行こう?
・今日良かったね?今度から今日みたいにしようか?
などと、旦那さんの特性を分析して、旦那さん自身がストレスにならない生き方を普段何気ない会話のなかで共に考えることだと思います。
本来、旦那さん自身がそれを出来るようになるには、病院などの第三者の力が必要になります。
でも、旦那さんが困って病院に行って自分で特性を知り、対策を講じない限り、自分ではほとんど気が付きません。
だったら、奥様が旦那さんが変に捉えないように、特性を弱点として見るのでなく、特性を長所として教えることです。
書籍などでは、アスペルガーの特性を弱点として書かれているものが多いのですが、私たちアスペルガーにとっては、その特性を武器に生きてきた長所でもあるのです。
その長所を知れば、少し時間をおいて、長所の裏には、人や場所など特定の場面では弱点になることも教えればいいと思います。
結論(まとめ)
自分自身のことがわからない、アスペルガーが人の気持ちを理解するなんて皆無です。
私自身も、人の気持ちがわかるようになったのではなく、私自身がどういう特性を持ち、どんな考え方をし、どんな行動を取ってしまうかを知ったことが一番の成長です。
自分自身の特性を知ることは、まわりとの違いを知ります。
まわりには、自分と違う価値観や考え方を持っている人が、どれだけいるのかを知ります。
自分を知ることが、相手を知ることに自然となっていきます。
価値観を共有することの難しさも感じるでしょう。
だから、相手の価値観を優先するように変わって行きました。
私だって、相手の価値観がすべていいとは思ってはいません。でも、相手の価値観に合わせた方が楽な場合もいっぱいあることを、経験してきました。
究極は、病院に行き、自分の特性や家族や友人の特性を知り、対策をひとつひとつ考えることです。
どうしても、感覚過敏のせいでストレスを感じやすいアスペルガーにとっては、精神安定剤を常用することで、気持ちにもゆとりができます。
そのゆとりの中で、生活方法を考えたり体験することは、あらゆる劣った能力を大きく成長させてくれます。
何度も書きますが、アスペルガーは変化を最も嫌います。
急に生活リズムを変えると、それは想像もできないくらいのストレスとなります。
ゆっくりゆっくり、ひとつひとつストレスにならないように学ぶしかありません。
一緒に生活する方には、ストレスでしょうが、時には糞アスペルガーのことなんて忘れて友人と食事や飲み会に行くのもいいでしょう?
ご褒美に、おいしいもの、欲しいものを買うのもいいでしょう。
ご自分を甘やかしていいのです。
ご自分を一番に考えていいのです。
ご自分が納得できないまま我慢ばかりする人生が夫婦・家族ですか?
ご自分も大事にできない人が、私たち糞アスペルガーを大事になんてできません。
ご自分が楽な生き方を出来ないのに、苦しんでいるアスペルガーを楽にできますか?
普通じゃなくていいのです。隣の夫婦と違ってもいいのです。
共に生きるとは、そういうことではないでしょうか?
もし、何かあればメールでも、コメントでも書き込んでください。
ひとつひとつの事例で、ひとつひとつゆっくり歩んでみませんか?
注意
私は、臨床心理さんや病院の先生の意見を大切にしています。
ただ、臨床心理さんや病院の先生のアドバイスが全員に一致するものではないことを知っています。
そして、当事者にしかわからないこともあるということです。
頼りになるのは、臨床心理士さんや病院の先生の知識です。
統計的な話でも、ほとんどは統計通りです。でも、中には統計通りではないことも沢山あります。
だからと言って、臨床心理士さんや病院の先生の知識がなければ、私たち家族に今はありませんでした。
書籍についても同じです。
全てを鵜呑みにするのではなく、多くの引き出しを用意することが、私たちにとって重要なことだと考えています。
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