サイトアイコン 夫婦奮闘記 アスペルガー&ADHD

アスペルガーと統合失調症

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先日、「あおり運転」で高速道路で停車させ5発も殴った人がいましたが、質問で

「彼もアスペルガーなのでしょうか?」

という質問がありました。

暴力的な人には、アスペルガーと言われがちですが、統合失調症というものもあります。

結論を言うと彼の場合は統合失調症でした。

では、何が違うのか?

統合失調症を簡単に言うと、昔よく言われていた精神分裂症です。

妄想や幻覚といった症状が特徴的な精神疾患で、それに伴い家庭や社会において生活障害を起こしやすいことがあります。

「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ということを自分で認識できないことが多いです。

先に書いておきますが、統合失調症においても、アスペルガーにおいても、暴力的なことが症状ではありません。

それぞれの症状に伴い、暴力的になる人も多いということです。

無視したり、引きこもったりと全然違う行動に出る人も少なくありません。

今回は、暴力的な行動に出てしまう人にスポットを当てて書いています。

アスペルガーにおいても、暴力的になりやすい人はいます。

統合失調症との大きな違いは、妄想や幻覚とは違い、アスペルガー症候群の人は拘りの強さから自分の気持ちや考えを伝えることが苦手でコミュニケーション能力の低さから、表現の一つとして暴力的な言動になってしまうことがあります

また、統合失調症においては、入院や外来による治療にて、回復したり繰り返されたりします。

アスペルガーは、自分の拘りが故、起こる行動の一つなので当事者の自覚で行動を変えることができます。

統合失調症の攻撃的な行動をとる人は、幻覚や妄想によって「やらなければやられる」と言ったような極端な感情になりがちですが、アスペルガーで、「やらなければやられる」という拘りを持っている人もいなくはないとは思いますが、そこまでズレている人も少ないと思います。

統合失調症であれば、妄想や幻覚に支配されていたとしたらそれは精神状態に異常があるためとても危険です。

もちろん、アスペルガーにも、親が暴力的でその行動を「普通」と認識していたとしたら、平気で暴力を振るう人もいると思いますがそれは、アスペルガーでなくても、一般的な人にもない話ではありません。

どちらにしても、暴力に対して我慢は、対処としてはとても危険なことです。

暴力的な人に言えることは、当事者は「手加減している」「軽く押しただけ」「ちょっと声が大きくなっただけ」と大きな問題として考えていないことです。

それは、以前の私も例外ではありません。

男の力、北九州弁の汚い言葉遣いなど自覚はあり、暴力的な父親の行動に関しても抵抗を覚えて育ってきました。

そんな私ですが、同じようなことをしてきたのです。

一度の暴力・暴言で取り返しのつかないことになるということを、認識できなかったのです。

その間、10年 家族は怯えて生活をしていました。

今でも少しは、「俺は、殴ったりしていない、首をつかんだり、突飛ばしたくらいだ」という言い訳をしたくなる気持ちもあります。

だけれど、家族にとっては、それは殴られたときと変わらない恐怖だったということを認識していかったのです。

先日の夫婦喧嘩でも、私自身、不機嫌な顔を見せないようにLINEで喧嘩していましたが・・・・

妻にとっては、過去の私を想像しながら怯えてLINEをしていたと思います。

夫婦再生 4年間で変わらない現実 ~しかし

2019.08.25

優しい言葉を意識して書いているつもりではいましたが、たぶんそんな気持ちは気が付くこともなかったでしょう。

暗闇でLINEしていたので、足元にあったペットボトルやゴミ箱に当たった音などにも怯えていたと思います。

なかなか、過去を変えることはできないと思いますが・・・・

これからも、時間をかけて、共に歩める道を探っていきたいと思っています。

もし、酷い暴力的なパートナーと向き合うのであれば、アスペルガーと決めつける前に、統合失調症についても考えてみてください。そして、危険を感じるのであれば我慢するのではなく、病院などに相談に行くことをお奨めします。

当事者の暴力的な行動の原因が、拘りによるものなのか、妄想や幻覚によるものなのか・・・

それによっては、治療方法も異なります。

どちらにしても、我慢さえしていれば自然と治るものではありません。

病院に連れて行くのは、当事者の自覚なしにはとても難しいとは思いますが、それでもなんとかしなければ長い人生において向き合う第一歩ではないでしょうか?

パートナーの我慢だけでは、解決できない問題です。

 


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