サイトアイコン 夫婦奮闘記 アスペルガー&ADHD

妻が臨床心理士になった!

スポンサードリンク

スポンサードリンク


私たちが真剣に発達障害と向き合うようになって6年がすぎ、本当にいろいろなことが起きました。

最近は、とても落ち着いて(普通とは違いますが・・・)生活し続けていました。

その中でも、私たちの発達障害家族の経験を活かし、発達障害をもつ家族のために働きたいと妻は、臨床心理士になることを決意し、主婦の仕事をこなしながらも大学院に二年間通い無事に卒業しました。

ちなみに、臨床心理士になるためには、指定された心理学の大学院を卒業してから、年に一度の試験を受けて合格しなければなりません。

38歳からのチャレンジで、大学院に入り直すのも大変ですが、大学院はレポートなどの提出も厳しく、普段から若い学生を相手にしている大学の先生との相性も悪く最後まで苦労していました。

実習にレポートも大変でしたが、通学だって片道1時間もかかりました。

卒業間際には、卒論で手一杯で家でもイライラし続け、さすがに私も参りました。

卒業しても、試験勉強でいっぱいいっぱいの妻に、子供たちもさみしい思いをしていましたが・・・・

そして、このコロナ禍のなか、東京で一次試験と二次試験と無事にクリアし、ついに『合格通知』が届きました

まあ、実践中心の私とは違って受験勉強が得意な妻はのことだから、『合格』はすると思ったのでが・・・・

やっぱり、うれしく思います。

妻も、これから今まで発達障害の家族に囲まれて生活してきたからこそ、わかることも多いでしょうし、逆に発達障害に対して理解が薄い人たちの対応に悩むこともあるとは思います。

きっと全員を救うことはできないでしょうが、その中の一人でもいいからヒントが与えられる臨床心理士さんになってほしいと願っています。

私だって、最初は息子の発達障害なんて言われても耳も傾けなかったし、それを個性だと思っていたし、ましてや私自身が、発達障害だなんて夢にも思いませんでしたよ。

そんなところからスタートしたからこそ、発達障害を受け入れる難しさも知っているし、発達障害を受け入れてからの大変さも知っています。

そして、発達障害だから仕方がない部分も知っているからこそ、それぞれがどう向き合うかを、妻自信が今現在も体験しながら、取り込める仕事なのでとてもやりがいもある仕事だと思っています。

でも、少しだけ愚痴らせてくださいね~(笑)

こんなことを書くのは私が根っからのアスペルガーだからなのでしょうが・・・・・

私にとっては、妻が臨床心理士の専門知識を持ったことで、教科書どおりというか統計に基づいた考えで物事をしゃべることに苛立ちを感じる時があります。

確かに、ヒントにはなるけれど、それは絶対ではないし、私も息子の考えを理解できるすべは存在しません。世間一般的には99%はそうかもしれないけれど、残り1%の人間かもしれないわけです。

でも、その考えが正しかったのかどうかは、神様だって先になってみないとわからないことです。

妻がなんでも、かんでもわかったつもりで接されると、私たちにとっては、とてもストレスなのは正直なところです。

何かあると、一生懸命に自分の得た知識をしゃべろうとするのですが・・・・・

私たちにとっては、話も長くなるし、あまり面白くない話なので、子供たちと「また、始まった~うぜ~逃げろ~」と逃げています。

とは言いながらも、私みたいな変人相手に、せっかく取得した資格と誇りを家庭内で自信を失って欲しくはないですからね~。

ある程度は、「はいはい」と聞きますけれどね。

風邪やケガならかなりの確率で、知識や薬で治せるでしょうけれど、精神的な病気は、一人一人違いますし、言葉一つ、体験したこと一つで大きく左右されるだけに、これからも自信を失うことも多いと予想されます。

私も、兄のうつ病時代から、多くの精神科の先生と話をしてきましたが、先生の対応の仕方もそれぞれですし、受け入れ側の姿勢によっても大きく変わる事を体験してきました。

精神科受診のハードルが低くなったと言っても、やはり人には言えませんし、定期的に通院しても、病気やケガのように目に見えて治るものでもないので、永い付き合いが必要となってきます。

薬にしてもそうです。脳や心をコントロール(調整)する薬に抵抗する人も少なくないでしょう。私自身がそう思っています。

でも、トレーニング(療育)の一環として、気持ちや感情をコントロールできない私たちにとっては、一時的に薬で強制的にコントロールして体験を積むことが、とても大切なことを実感してきました。

そういった、身をもって体験してきたからこそ、多くの人に寄り添える良い臨床心理士になれると思っています。

みなさんも、妻が本を出したら読みたいと思いませんか?

「いつか、本を出版したらいいのに~」なんて思っています。

発達障害の息子のことを親に受け入れてもらう難しさ、発達障害のパートナーとの生活の難しさ、発達障害の子を持つ親の大変さ、治らない発達障害の対策の難しさ、自分自身の発達障害とネタは、山ほどあるし、しかも今の幸せまで家族が一丸となって向き合ってきた実績もありますしね~

毎日、心のことを考えると息苦しくなってしまいますが・・・・

時々、考えると人生がとても豊かになれるし、発達障害の人たちにとっても、そういう時間を少しずつ持てると、世の中から発達障害なんて言葉はなくなるかもしれませんね?

一人でも多くの人たちの力になれるように、こんな私でも発達障害と向き合いながら生活できているのですから、そういった人たちが増えることを期待しています。

そして、あきらめている夫婦や親子たちにも変われるきっかけを与えることが一組でもできれば、それは妻の天職だと言えるのではないでしょうか?


スポンサードリンク

スポンサードリンク


モバイルバージョンを終了