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アスペルガー症候群の会話 ~興味ある話題と興味がない話題~

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アスペルガー症候群の人のしゃべり方にもいろいろあります。楽しそうになんでも話す人もいれば、いつも不機嫌そうに文句ばかり言っている人もいます。

意外と、楽しそうになんでも話す人はアスペルガーと気が付かれない人も多いのかもしれません。

「あの人、なんか変わっているけれど面白い」と思われたりするだけなのかもしれません。

そんな人でも時には、笑いながら人を傷つけたりもします。

私も先日、同僚の女の子に「髪の毛切らないの~」と平気で口走ったりした。

決して悪口ではなく、単純に髪の毛長いから「切らないのかなぁ~」と思っただけなんだけれど・・・・

女の子にしてみれば、異性から容姿のことに言われて気にしないわけがない。なんてことには瞬時には気が付かない。

無神経な男性を演じてしまうわけだ。

また、「ねぇ~彼氏いるの~」「週末は彼氏とデートかい」なんて答えにくいことでも平気で聞いたりもよくしていた。

最近では、私も年も年なのでセクハラと言われる恐れがあることくらいは分かるので言っていない。

ただ、逆に答えにくいことでも、答えてしまうところはある。

以前は、プライベートのことを外でも話をして、妻によく怒られもしました。

だから、今ではあまり妻のことは口にしないように気を付けています。

 

衝撃だったのが、先日ニュース記事などを見ていたら『27歳、発達障害で性依存に陥った彼女の真実』という記事が東洋経済ONLINEで書かれている記事を読みました。

この手の感想を書くことは、うまく伝えることができないため詳しい事は書きませんが、なんでも話してしまうために息苦しくなる内容が書かれていました。

ググると記事は出てきますが、少し気持ちが重くなる内容なので苦手な人は読まなくてもいいと思います。

彼女を取り巻く、周りの人は彼女を面白がって、また彼女もそれを受け入れていると思い込んでいたのでしょうが・・・・

 

その中に、「まわりの期待に応えないといけない」と思い込んでいたあたりは、私も同じでした。

私も「お調子者」と呼ばれていて、そのキャラクターが私に課されたものだと思っていました。

私の場合は、その期待に応えている間はいいのですが、度を超えた要望には逆にキレてよく喧嘩をしたりしていました。

まわりの人は、キレるタイミングやポイントが分かりずらいタイプでした。

聞かれたことについて、話せるときは、そのまま話せば問題ないのですが・・・

例えば「こいつ、〇〇のことが好きなんだぜ」と言われても事実なら「うん、俺好きだよ~」と恥ずかしげもなく平気で答えてしまう。

しかし、「こいつ、××のことが好きなんだぜ」と根も葉もないことを言われると、誤魔化し方を知らないのですぐにキレていました。

私の人生で、女性に対して「俺、お前のこと好き」って平気で言えるのは普通と思っていました。

好きな子に好きとも言えず、グチグチとしている人を見るとただの意気地なしだと思っていました。

逆に嫌いな人はいなかったです、というより興味がない人はどうでも良かった。

まさか、そういうところでも、アスペルガーとしての特性が表れているとは思いませんでした。

おかげで、若くて美人の妻(のろけ)とも結婚できたわけですが・・・・

意外と、同じように積極的な人って多いのではないでしょうか?

そして、そういう態度が男らしいと思って人結婚してしまったも多いのでは?(笑)

私の場合は、素直さが恋愛ではうまくいっていたのだけど、社会人になって結婚して家族を持ってからは、いつも不機嫌そうに文句ばかり言っている人に変わっていきました。

もともと、子供の時から気性の荒い子供だったが、社会人になってからはもっと酷くなった気がします。

子供の頃は、平均的な生活ができなく自分の未熟さを感じながら生きていましたが、社会人になってからは思っていることをズバズバ発言することで会社ではある程度の評価を貰えたことが大きく私を変えたような気がします。

もともと、わがままなところがあったのだが、社会人になってからは傲慢さがモロに現れてきた感じです。

きっと、同じような経験をしてきたアスペルガーの人も多いのではないでしょうか?

それが自信であり、自分らしさだと信じて生きてきました。今でもすべてが間違いだったとは思っていません。

逆に、思っていることを強引にでも伝えることができないアスペルガーは、その矛先が家庭だったり親しい人だつたりする人もいるようです。

それが、私の父だ。

父は、外ではずっと我慢をしてきたのだろう、常に会社の近くに住み定時になるとすぐに帰ってきては、お酒を飲んで会社での不満をぶちまけていた。

私は、そんな父を見ていたので仕事の不満を家では言わないようにしていた・・・・しかし

逆にそんなストレスを貯めていたからか、些細なことで妻や子供たちに怒っていた。

妻が仕事での不満や失敗を悔やんだり弱音を口にしたら、「甘えるな」と怒っていました。

妻にも私の価値観を押し付けていました。

私は、仕事の話はしなかった代わりに、その他の行動は父と変わらなかったことに、気が付かなかった。

私の中に「父よりはマシ」と思っていた部分も多かったのだ。

だけれど、妻や子供たちにとっては、地獄のような日々だったことに私は気が付いていなかったのだ。

 

アスペルガーは思っていることをすべて口に出しているわけではない。

考えることなく簡単に思っていることの一部を口走っていることは前回にも書いた。

アスペルガーは自分の拘りに縛られて勘違いや思い込みや正論など複雑に物事を考えている。

頭の中は、いつだってぐちゃぐちゃで、そんな日常にストレスMAXなわけです。

面倒なことや興味がないことまで考えていたら頭がおかしくなってしまいます。

だから、興味のないことや ふとした時 何も考えずに発した言葉によって失敗することが多々あるのです。

まわりの人は興味のないことで口走ってしまった言葉に反応してしまい、時には怒られ指摘することもあるでしょう。

そうなると「なんで怒るんだ?気の短いやつだなぁ~」と立場が逆転することも多々ある。

「なんでそんなことで怒るんだ?」という感想は、パートナーだけではないのだ。

アスペルガーから見れば「なんで、いちいち言葉の端々のことで、人の上げ足をとるんだ?」と思うことも多々あるのだ。

未だに、私もよく思うことがあります。

例えばTOKIOのメンバーの強制わいせつ事件の時も、ついついたったキスくらい」と言ってしまった。

もちろん、女性に対して、しかも未成年者に対してとんでもないことをした事件です。

私にも娘がいますので、その感情はわかります・・・・・

高校生くらいの女の子が、酔っ払いに襲われそうになった時の恐怖だって想像できますし、怒りも覚えます。

私にとっては、TOKIOの事件なんてどうでもいいことだったので「騒ぎすぎなんだよ~」という気持ちしかなかったのです。

でも、それを聞いた妻は大激怒・・・・・「えっ?なんで俺が怒られるの?」

日大のタックル事件においても、「監督も学生もバカなだけなんだよ」と簡単に発言すると・・・・・

それに対して、興味を持っている人は、「こいつ何言っているんだ」の勢いでいろいろ言ってくる。

加害者の学生が、顔出しで記者会見したのは立派だと思うが、もし脊髄損傷で下半身マヒなんてことになっていたら話も変わっていただろうし

私にとっては、そのテーマで意見交換したいわけでも自分の主張をしたいわけでもないのに、「心のない人」と言われてしまう

毎日のように流れるニュースを見て、私の考えを述べていたら一日では終わらないだろう。

 

ドラマにしても、テレビを見ていて、ちょっと口にしたことで「心無い人」と言われたりするのだ。

「そこまで、言葉に責任を待たないといけないのか?」とついつい自分の部屋でテレビを見るようにしているのだが・・・・

ついつい出てしまう、興味のない時の発言の失敗はとても怖いものです。

本来、「心無い人」と勘違いされても「いやいや、違うよ~」とそのテーマについて会話ができれば「そういうことね~」となるのかもしれないけれど、それが苦手でできないんですよ。

 

逆に、自分が興味を持ったニュースなどは、相手がどんなに忙しく聞いていようが聞いていなくても詳しく自分の主張を永遠と話し出す。

これははれで、困ったもんだろうけれど・・・・

不機嫌にさせる度合いが違うので、ついつい未だに話が長くなってしまうのだ。

私が好きなのは、『損する人、得する人』や『ためしてガッテン』などで知り得た知識を、妻にも教えてあげたいのだ。

ちなみに、妻が一番「どうでもいい・・・・」と思う番組たちが私は大好きなのだ。

そりゃ~みんな、興味があることはよく話すのは同じでしょうが・・・・・

アスペルガーは、興味があるなしによって極端に話し方が違うんです。

是非、興味がある時の話には耳を傾けてあげてください。

「あら~楽しかったのね~だったら、ゆっくり話して~」と暴走しながら話すアスペルガーを冷静にクールダウンさせながら、時間をとってあげるといいかもしれません。

そして、その時こそがコミュニケーションの特訓時間なのかもしれませんよ。


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