サイトアイコン 夫婦奮闘記 アスペルガー&ADHD

アスペルガーにとっては拘りは長所であり短所でもある。

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アスペルガー症候群の拘りに困ってしまうことは多々あるのですが・・・・

「そんなに拘らなくても・・・・」と思われる方も多々いると思います。

また、「なぜすぐに否定的な意見ばかり言うの?」と不思議に思う人も多いでしょう。

確かに、拘りが強く、他人の気持ちや価値観を受け入れることが苦手なことはいつも話しているところですが・・・・

では、なぜアスペルガーは、その拘りを捨てようとしないのでしょう。

それは単純なことです。

プロスポーツ選手や起業家たちに、なぜアスペルガーが多いと思いますか?

実は、興味を持ったことや自分の目標に向かって集中する能力は、一般の人にはなかなかマネができないことが多いのです。

一生ずっと同じことに取り組んだり、目標の上に目標を求め徹底的に限界を超えようとすることを無意識のうちにできるのは、アスペルガーならではと言っても過言ではありません。

ちょっとした物の動きや音に敏感な人も多いのも特徴です。

そういった、普通の人が努力していることを、無意識でできる能力を持っている場合があります。

私の場合は、それがコンピュータやネットワークといった知識でした。

仕事では、みんなが困っていることでも、簡単に解決してしまうことも多く、勢いや判断力などで活きることも少なくありません。

アスペルガーの人は、自分の能力のおかげで今まで生きてこれた部分も多いのです。

そんなアスペルガーに「あなたはアスペルガーだから治して!」と言ってもピンとこないのは確かです。

アスペルガーにとっては、自分の成功事例を基に物事を考えたり感じたりします。

アスペルガーにとって、アスペルガーゆえに成功したことも数多くあるのです。

第三者から批判されることも「それくらいのこと・・・・」と感じることもとても多いのです。

 

でも、夫婦生活において、アスペルガーの能力が活かされることは少ないのかもしれません・・・・

料理に拘り、洗濯や掃除にまで拘り、それをパートナーに求めていたのでは、パートナーは息苦しくなってしまいます。

かと言って、掃除や子育てなどに興味がない場合は、まつたく興味を示さず何もしないことも多く、興味があることと興味がないことに関して全然関わりが変わってきます。

教育パパの場合は、子供の精神状態や能力や得意不得意に関係なく、勉強を押し付けたりもします。

「なんで、こんな点数なんだ!塾では何してる?学校は何教えている?」と怒りをあちらこちらにぶつける人も少なくありません。

かと思うと、興味ないアスペルガーは、点数が悪いというだけで怒り出したり、成績を心配する母親の気持ちに寄り添うこともできない人が沢山います。

以前、私も息子の通知書を見て「なんだ算数の成績悪いじゃないか~お父さんは算数だけは得意だったぞ~」と言ったことがありました。

妻が「他の課目は良いのだし、平均以上だからいいじゃない~」と言い、それに対して私は、「人生で一番大切なのは算数・数学だ」と言っていました。

私は、通知表の悪いところだけを見て、良いところは普通と言うか当たり前だという感覚でした。

それに気が付いたのは、私がアスペルガーと分かってからでした。

妻が「どうして、悪いところだけ見るの?」と言われて初めて気が付きました。

確かに、私はその他の課目など、何が得意で何が苦手なのか? なんて総合的に見ることができませんでした。

それは、仕事でも同じで、「こいつは使えない奴!」「こいつは使える奴!」とはっきり分けて仕事をしていました。

その教育方針は、父から受けてきた教育方針と同じであったことに気が付きました。

頭の中では、「子供は褒めて育てる」とわかっていても、行動は自分と比較して否定から入ってしまうのです。

決して、子供を一流の学校に行かせて、一流の会社に入れたいなどと考えてはいませんでしたが・・・・

きっと、子供が良い成績を採っていたとしても、もっともっとと上を目指させていたことでしょう。

もちろん、教育方針はそれぞれの家庭で考えることだと思います。

勉強を重視することが悪いとか、良いとかではありません。

しかし、私の場合は、自分のその時に感じた感情のまま口にしていました。

そこに、子供の気持ちや妻の考えなどは気にもしていませんでした。

発達障害の息子に、そんな考えで接していたらと考えると危なかったところです。

私自身、得意なことだけをしてきて今まで生きてきたし、妻のように総合的に勉強してきた生き方をとてきた生き方のどちらが良いのかなんて人生そんな単純なものでもありません。

どちらが、息子にとっていいのかはわかりません。

しかし、言えることは、妻とも話をして、子供たちにとってストレスの少ない生き方の中からより良い選択をして心も体も元気に生きていくことが一番大事だと考えるようになりました。

確かに、私のいろいろ拘った生き方もいいかもしれない・・・けれど・・・・

結婚して家族を持ってからの長い人生において、自分だけの拘りだけでは幸せにはなられないことを今はとても実感しています。

上手に、自分の長所と短所をコントロールできれば一番いいのですが・・・・

残念ながら、そんなに都合よく自分の長所や短所を制御するのは苦手ですが、それでも短所と長所を知ることで少しは制御できるようになってきたと思います。

時には、理屈抜きの根性論で解決しないといけない場面も多いでしょう。

しかし、そればかりでは息が詰まってしまいます。

ちなみに、我が家では、アスペルガーとわかってから、家事炊事を私がすることは、ほぼありません。

それは、私が家事に手を出すと、ため息をついたり、私のペースで家事をされることで、妻にとって息が詰まると指摘されて禁じられました。

たまに、「皿洗いしようか~」などと言うのですが「私がするからしなくていい!」と不機嫌に怒られることもあります。

「せっかく、手伝おうと思っているのに~」と思うのですが・・・・

妻にとっては、「早く皿洗いくらいしろよ~」と言われているように聞こえるみたいです。

長年、そういう生活を続けてきましたからね~

もちろん、妻もいろいろ大変で「また出張? いいわね~いつも出張で・・・」と小言を言われますが・・・

まあ、今まで私が妻に言ってきたことよりはマシですからね~

こう考えると、アスペルガーの長所って家庭では、仕事を頑張る以外あまりなさそうに感じます。

短所をあげれば、きりがないくらいあります。

でも、アスペルガーが家庭を大事にすると心に決めたなら、その時は度が過ぎるほど大切にすると思いますよ。

もちろん、トンチンカンな的外れな行動も多いと思います。

夫婦生活において、アスペルガーの短所を見つけるのはとても簡単ですが、長所を見つけることも大切だと思います。

アスペルガーは、単細胞だから長所を褒められると、どこまでも調子にのる生き物です。

興味を持ったことに関しては、とことん妥協しないのはアスペルガーの特徴のひとつです。

アスペルガーとの生活においては、価値観や気持ちの共有が難しく、意見や気持ちがすれ違うことも多いとは思いますが、ちょっと、アスペルガーに関して見方を変えてみることも大事たと思います。


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