サイトアイコン 夫婦奮闘記 アスペルガー&ADHD

アスペルガー症候群の夫婦再生 ~理解できなくても尊重するところからはじまる~

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先日、子供たちが従兄妹の家に泊まった時に、妻が珍しく一緒のベッドで寝たことを子供たちに話しました。

まあ、なんとなく二人だったし、世間話していたらそのまま寝てしまっただけなんですけれどね~

子供たちは一緒に寝たという話を聞いて、「うそや~ん~ え~なんで~ うそしょう?」と混乱していたようです。

その話を聞いたときは、笑ってしまいました。

その内、娘の一人は私といつも一緒に寝ているのですが・・・・

「ねえ~お父さん、お母さん昨日本当にここで寝たの?だって枕ないよ~もしかして、腕枕?」と興味深々に聞いてきました。

「うん、腕枕で寝たよ~」と言うと「私だけの腕枕なのに~」とちょっとヤキモチやいていました。

子供たちにとっては、お母さんはお父さんのことが嫌い! と思い込んでいるので たまに、チューしたりすると飛び跳ねて大喜びします。

娘たちは、9歳のうち6年間を喧嘩ばかりする仲の悪い夫婦の姿を見続けてきました。

ここ最近の3年間は変わったと言っても、なかなか今までの時間を掻き消すほどの時間は過ぎていません。

ましてや、長男は10年間自分も含め、怖かったお父さんの記憶は消えてはいません。

すべてが、私の考え通りの生活をし続けてきたのです。

今では、長男も妻もやりたいことを、やりたいように好きにやっていますが、それでも昔のトラウマは残っているようです。

息子は、そんな中でもグレもせず、毎日朝は洗濯物を干して、夜は洗濯物を取り込んでくれます。

双子の娘たちは、喧嘩もせず思いやりに溢れた娘たちで、私たちの気持ちをとても癒してくれます。

たった、発達障害だということが分かり、その特性を理解したうえで、行動を少し改めただけで大きく変わってきたのです。

みんな、発達障害、アスペルガー症候群、ADHDという言葉に惑わされているのではないでしょうか?

当事者もパートナーも、もう諦めるしかないと思っているのではないでしょうか?

思いやりって、相手のことを理解することでしょうか?

思いやりって、もっとシンプルで簡単なことのような気がします。

相手の苦しさを理解できなくても、相手を認めることではないでしょうか?

気持ちが通じ合わなくても、相手を認めて信じてあげていれば、もっと気持ちは通じ合えるのではないでしょうか?

私も、いろいろメールをいただいて思うことがあります。

「気持ちが通じない」「理解し合えない」と沢山のメールが届きます。

でも、本当の意味で、夫婦でそんなに気持ちが分かり合える夫婦は少ないのが現実ではないでしょうか?

だからと言って諦めるのも違うと思いますが、もっとお互いに信じあう関係ができれば、少々の気持ちのすれ違いはカバーできるのではないでしょうか?

私も、妻の気持ちをすべて理解することは不可能です。

だけれど、妻のやりたいこと、臨むことは尊重できます。それが納得いかなくてもそれはそれでいいのではないでしょうか?

 

だって、自分のお父さん、お母さんとそんなに気持ちが分かり合えました?

まあ、中にはいるでしょうけれど・・・・・

だけれど、大切に育ててくれた両親に感謝し、大切に思っている人が多いのでは?

きっと、私たち夫婦も気持ちの共有がとても苦手ですが、今ではお互いを認め合い信じあえていると思います。

それは、子供たちに対しても同じで、子供たちの自立を信じ見守ってあげることで、子供たちも伸び伸びと生きていけるのではないかと思っております。

以前の私は、妻に対しても、子供たちに対しても、失敗しないように最善のアドバイスをし続けているつもりでした。

しかし、それは、妻や子供たちの自立や独自性を殺している行為でしかありませんでした。

今は、子供たちに対しても、妻に対しても、それぞれの言い分を尊重することから始めています。

それは発達障害の息子にとっても、「お父さんだって同じだから大丈夫」と教えることで自分自身が手本にならなくてはならないし、我慢のしどころも身についてきます。

そして、きっと息子も大人になって、結婚しても私と同じ失敗はしないことでしょう。

そして、発達障害の長所も活かしてうまく生きていくことができると思います。

 

今では妻も、自分のことが一番な性格をちゃんと理解して、接してくれています。

もう少し、自覚してほしいところはありますが・・・(笑) そこも含めて、認め合えることが今の最大の良いところだと思っています。

時には、無性に腹が立つこともありますが、「まぁ~いいか~」と思えるようになってきました。

時には喧嘩もします。だけれど、最近はLINEで喧嘩をするようにしています。

文章に残るから、お互いが振り替えられるでしょう?

アスペルガーって思ったことを、ストレートに考えなしに口に出してしまって、勘違いされてしまうところがあるのです。

だけとれどLINEなら、思いとどまって消すこともありますし、言ってしまった言葉も残りますしね。

とても、慎重に話ができるんです。

もちろん、「え~い、めんどくさい!!! 無視したれ~」と思うこともありますよ。

でも、LINEで言いたいことを書くときは、めんどくさくならないようにパソコンのLINEで書いています。

スマホで書くのって苦手なんですよね。

以前は、喧嘩をすれば、「こいつは俺のことが嫌いなんだ!」「こいつは、絶対にわかっていない!」「こいつは自分のことばかり」と批判することから会話が始まっていました。

でも、今はすべてが信じられるし、信じようと思っています。

妻が、男の人と飲みに行っても昔なら変に疑ったり嫉妬していたりとしていましたが、今では浮気心は抱いても浮気はしないでしょうし(笑)

今の家族の関係以上の関係なんてないと思えるようになりました。

よく私が仕事から帰ってきたら、「昔のお父さんは怖かったね~」と陰口をたたいていることがよくあります。

独りよがりの家族関係だった昔とは、安心感が違います。

心から今の家族で良かったと思えるし、これからもとことん最高の家族を追求していきたいと思います。

昔を思い出して悪口を言われるのは仕方ありません。だけれど、裏返すと悪いころを知っているから今があるのかもしれませんしね。

私も信じられる父親でありたいし、家族を信じること、それが気持ちの共有に結び付いてくるのではないかと思います。

 

もっと、シンプルにお互いが信じあえる仲になることが大切なのかもしれませんね?

おかげで、沢山の当事者の方も読んでいただいているので、是非、慌てず焦らずに、いつか穏やかな生活と夫婦・家族生活が戻ってくると信じてゆっくりと向き合ってみませんか?

折角、結婚して共に生きて行くんです。

お互いの価値観を合わせるのではなく、お互いの価値観を尊重し合えばもっと違った生き方ができるのではないでしょうか?

アスペルガーの拘ってしまう性格は仕方ないとしても、それを家族に当てはめるのは間違っています。

家族には、家族の価値観や拘りがあることを尊重していきませんか?

私も、遅くはなりましたが子供たちが結婚して「お父さんたちみたいに仲良くしたい」「お父さんたちみたいになりたい」って言われる夫婦になりたいですしね。

まだまだ、20年近くありますからね~望みはあります。


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