サイトアイコン 夫婦奮闘記 アスペルガー&ADHD

アスペルガー症候群の私は励ましているつもりなのに・・・・・・コミュニケーション能力の低さ(ToT)

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先日、妻からの一言がグサッと突き刺さった。

「あなたは、励ましているつもりだろうけれど、傷つけているのよ~」

と言われてしまった。

 

妻も、大学院の卒論締め切りが今日で、ここ最近は徹夜もしながら頑張っていた。

「私は、文章をまとめるのが苦手だから~頭がぐちゃぐちゃになっちゃうのよ~でもなんとか形になつてきたわ~」

と言ったので

「良かったな~君は、全体的に整理は苦手だけれど、表面的な整理は得意じゃない~」と言うと

「あなたは、励ましているつもりだろうけれど、傷つけているのよ~」

と言われたのだった。

 

「え~自分で苦手って言ったじゃない~ 表面的なところだけでも整理できていると励ましたつもりなのに~」と思わず心の中で叫んだ。

きっと、正解は

「そんなことないよ~ 自分なりに頑張ってきたんだから自分の力を信じなよ~」なんて言えば良かったんだろうなぁ~

なかなか、その時の相手の気持ちを察するのは難しいもので・・・・・

アスペルガーは、耳に入った言葉をそのまま受け止めてしまい、悪気もなく相手の弱点を口にしてしまったりすることがあります。

今、考えれば、論文をまとめきれない自分を嘆いているのではなく、やっと形が見えてきた安堵の言葉だったんだろう~

決して、自分を卑屈に思ったりしていたのではなかったと今考えればわかるのだが・・・・・

それを、無意識の中で会話の途中で考えることは、とても難しいものです。

 

妻が強い口調で、自分の意見を述べているときは感情を読み取れるのだけれど・・・・・

妻が、表情を見せずに話した内容の裏を読み取ることは本当に難しい。

たぶん、普通でも言葉と気持ちの裏表がある話は難しいのではないかと思うが・・・・

アスペルガーにとっては、「そんなのわかるわけないだろう~」と思ってしまう。

それは、逆もある。

笑って冗談交じりに本気で話して伝わらないことに腹を立てる場合もある。

もちろん、これも普通の人にだってあることだとは思うが・・・・・

アスペルガは、「なんでそんなこともわからないんだ~普通、わかるだろう」と思ってしまうんです。

だって、私たちにとっては、普通がちょっと違っているんですもの~当たり前です。

 

世の中には、キモカワイイとかいう言葉もある。

アスペルガーにとっては、まったく理解ができない言葉である人は少なくないのではないだろうか?

気持ち悪いのと、可愛いのがなぜ一緒の感情になるの?????

洋服を買いに行って「この服かわいい?」と聞かれて・・・・・

「え~地味じゃない?」と普通に答えてしまう。

アスペルガーにとっては、「この服可愛い?」と聞かれると「可愛い? 可愛くない?」以外には考えられないんです。

「この服かわいいでしょう?」と聞かれればまだしも、「そんな気持ちまで読めるか~」って思ってしまいます。

まあ、アスペルガーの場合、この場合でも「地味じゃない?」と素直に気持ちを伝える人も少なくないですけれどね~

だって、聞かれたから感想を述べただけなのに~

地味と思っても「かわいいよ」とは正解を導き出すのは至難の業なんです。

 

「今日ね、クリアランスセールでこの服買ったの~」とニコニコ顔で喜ぶ相手に

「『クリアランスセール』って日本語にしたら在庫処分だろ」と平気で口にするし

「今年の福袋はお得だった~」と喜ぶ相手に

「在庫の詰め合わせセット買わされただけじゃん」と平気で言ってしまう。

私だって、最近はわかっちゃいるんだけれど、ついつい口にしてしまうんですよね~

まあ、妻から言わせれば「わかっていないから、そんなこと言うんだよ~」と怒られそうですが・・・・

突然キレたり、大きな声を出さないように感情のコントロールができるようになった私でも

何気ない日常会話で、自分の感想や感情をコントロールすることは、とても難しく・・・・今でも、そんなこと私にできるのか?ととても自信がない。

信じがたいかもしれませんが、本当に非難するつもりもなく、ただ思い浮かんだ考えや感情をそのまま口にしてしまうんです。

決して、自分自身は非難しているつもりもないのに・・・・・世間一般的に誰に聞いても、「批判的な意見しか言わない人だ」と思われてしまうんです。

もちろん、可愛いと思った時は「かわいい」と言うし、お得だと思ったら「お得だったね」と言いますよ。

絶対に否定しかしないわけではないですよ。

でも、現実は肯定された会話って当たり前で相手の記憶には残っていないのですよね~

結果、否定された傷ついた時の記憶ばかりが蓄積して、常に否定していると思われてしまうのがアスペルガーが常に否定的だと言われる根源だと思います。

 

アスペルガーに「可愛い!」と言わせたければ「絶対に可愛いよね!言っとくけれど可愛いという回答以外に回答はないからね!」と言わない限り伝わりません。

それでも、「じゃ~聞くなよ! 俺は可愛いとは思わない!」と言う人も少なくないでしょうけれど・・・・・・

アスペルガーって、拘りが強いので、どうでも良いことでも自分の感覚や価値観を優先してしまうんです。

「本人が気に入っているだったらそれでいいじゃん~」と言う気持ちは持っているんですよ。

でも、聞かれたことに答えただけで失敗しちゃうんです。

だったら、「最初から聞かないでくれよ~」という気持ちにもなりますが、それじゃ~お互いに楽しめないですよね?

 

ではどうしたらいいか!

絶対に批判されたくなければ聞かない!!!! というのが究極の選択で・・・・

「この人の好みと私の好みは違う!!! 一応この人の好みを聞いてやろう!!」くらいの気持ちで

「可愛い!」と言ってくれればラッキー 「可愛くない」と言われたらセンスのないやつ!

程度で接することが大事だと思います。

ちなみに、逆の場合・・・・

「この服かっこいいだろう!」「これお得だったんだ~」と言う言葉を否定されると、キレたりするんですよね~

アスペルガーとの生活は、アスペルガーの価値観や考え方の拘りを理解して向き合わなければ、傷つくばかりです。

「しょうがないやつやなぁ~あんたに期待した私が間違えてた」と心の中でつぶやいて諦めてもらえると幸いです。

私も、言葉には裏腹があるとは理解していますが、5年間気を付けてもできないし・・・・この先、完璧に習得することは自信がありません。

でも、人生の中で一回でも多く期待に応えたいとは思っています。

 

似たような失敗で、以前に息子が通知表を見せた時、悪い科目から見て・・・・

「お前、ここが悪いなぁ~」と感想を言ったことがあります。

頭の中では、「お~なかなかいいじゃないか~でも、ここが悪いなぁ~」と思っていたんです。

でも、最初に発した言葉が、「お前、ここ悪いなぁ~」だったんです。

「すごいじゃないか~」から初めていれば良かったのですが・・・・・

順番を間違えたために、メチャメチャ妻に怒られてしまったことがあります。

まあ、こんな感じで5年間自覚し気を付けている私ですらアスペルガーってのは、コミュニケーションが苦手な生き物で・・・・・

気持ちを読んだり、伝えたりするのが苦手で失敗を繰り返します。

今は、妻ともそんな話をする仲なので、少しは理解してもらえますが・・・・

自覚のないアスペルガーやアスペルガーの特性を理解できない場合は、分かり合えない関係と決めつけがちです。

確かに、アスペルガーの感覚に合わせるのは難しいことです。

しかし、「分かり合えない」と言う気持ちはお互いに持っているものです。

もし、お互いが少しづつでも、お互いの特性や考え方を尊重し合えれば少しは、感じ方も違ってくるのかもしれません。

 

ちなみに、論文については寝るときに少しだけ読ませてもらいましたが、「よく書けているね~自分の実力で書いたんだから自分の論文としては十分なのでは?」と言うと安堵の顔を浮かべていました。

嬉しそうに、論文の受領書の写真をLINEで送ってきましたよ。

アスペルガーだから苦手なこともあるけれど、せっかくのお互いの人生できる限りの努力はしたいですね。

アスペルガーだって、「こいつを不幸にしてやる!」なんて考えていないんですから~

お互いに形は違っても、幸せについて考えていると思いますよ。

本当・・・・コミュニケーションって生きていくうえで何よりも大切なことかもしれませんね~

とコミュニケーションが苦手な私が言うのもなんですが・・・・・・


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