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アスペルガー症候群は、なぜ人の気持ちが理解できないのか?

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「アスペルガー症候群は、なぜ人の気持ちが理解できないのでしょう?」

何度も、このようなメールをいただきました。

まず、決して理解できないわけではないのです。

ただ、自分が経験のない感情や知識にない感情は理解しにくい特性があります。

まあ、それを「気持ちが理解できない」というのかもしれませんけれど・・・・

 

 

映画などでは理解できることも多い

アスペルガー症候群の人も、意外と映画やドラマの場合、気持ちをシンクロさせていることも多いと思います。

「なぜそこで泣くの?」というところで感動してみたり、大したことないところで笑ったり。

それは、自分が主人公になりきっていたり、のめり込んでみているからです。

しかも、自分の気に入ったドラマや映画しか見ないので、特になりきる人が多いようです。

そして、映画やドラマのヒーロー・ヒロインの影響を受ける人も少なくありません。

だからと言って、普段接している人の気持ちを理解できるかというとできないのが事実でしょう。

いったい、何が違うんだ・・・・・

そこには、アスペルガーの特有のメカニズムが存在します。

ドラマや映画の気持ちって、発達障害とか関係なく人それぞれに感じ方も違うし自分に重ねて見たりします。

別に気持ちを取り違えていてもストーリーは自分で組み立てられます。

しかし、人の気持ちは違います。微妙に違う捉え方をしただけで意味が変わったりすることもあります。

映画では、たった2時間のストーリーです。

しかし、人と人との関わる時間は無限です。

人の気持ちというのは、それだけ複雑なのでしょう。

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人の気持ちを察することが苦手

 

例えば

「今日は、疲れたから回転寿司に行かない」

と提案すると・・・・突然・・・

「そんなに、ご飯作りたくないなら俺が作る。俺だって毎日仕事で疲れているんだ」

と怒り出す。

「いや、絶対に回転寿司が食べたいわけでなくて、たまにはと思ったのだけれど・・・」

「だから、作りたくないなら、俺が作る」

と奥さんが、「ご飯を作らない」と決め込んで「俺なら作る」という気持ちが勝って奥さんの「作ってもいいけれど、たまには外に食べに行かない?」という気持ちを察することはとても苦手です。

「疲れているから」という言葉を強く受け止めすぎて、

「疲れているけれど作ってもいい」と思っているのかもしれない。

「ただたまには回転寿司が食べたい」と思っているのかもしれない。

具合が悪いのかもしれない。

気持ちには、沢山の選択肢があって、聞いてみないとわからないことがたくさんあります。

「疲れたなら、俺が作ろうか?」「お寿司が食べたいの?」と気持ちを聞く方法はたくさんあるのですが・・・・

残念ながら、アスペルガーは思い込みが強いため「怠けているんだ」と思い込んだりする場合があります。

相手の気持ちと自分の気持ちが混ざってしまう。

「今週末、キャンプに行こう」と家族が大好きなキャンプを計画した。

しかし、週末はずいぶん前から友達と約束があり、「行きたくない」と言い出した。

「そんな、友達とはいつでも会えるだろう」と怒り出す。

「いやいや、前々から言ってたでしょう」と言っても「俺なら、家族を大事にする」と言い出す始末。

「家族を大事にしないのでなく、今週は予定があるって言っているの」と言っても聞く耳を持たない。

「お前は、家族より友達を大事にするんだ」・・・・

「だから、再来週キャンプでよくないですか?」

「もういい、もう二度とキャンプなんか行かない」

と意味が分からない。

でも、これって、実際私が以前にやったことですからね~

自分の気持ちも、相手の気持ちも、ぐちゃぐちゃになってしまうんですよね~

 

話し合いの答えは決まっている。

前記のキャンプの話もそうだったが、アスペルガー症候群の人は、「キャンプに行こう」と決めた時点で不参加なんて選択肢は用意されていないのだ。

「行かない」と言えば怒り出して・・・・

結局は、友達に謝らせて無理やり連れて行く結果になるのだ。

昔、妻は私によく言っていた。

「あなたとの話合いは、私が「はい、そうね」と言うことで話し合いではない」

だって、ずっと自分が正しくて普通だったんですから~

まわりが、私に合わせるのは当然だったわけです。

そんな、討論を45年以上し続けていたわけですから、なかなかその感覚は治せません。

やはり、尊重することを意識づけるしか対処できないのかもしれませんね?

 

気持ちにはそれぞれ人によって違う。

コーヒーを飲んでリラックスする人もいれば、苦い飲み物が嫌いな人もいる。

お酒が好きな人もいれば、お酒や酔っ払いが嫌いな人もたくさんいる。

休日は、スポーツをしてリフレッシュする人もいれば、ゴロゴロしてリフレッシュする人もいる。

いつもワイワイしていても、たまには一人でいたいときもあるし、意味もなく疲れているときもある。

自分が感じる感覚だけが、人の気持ちでないことは当たり前のようで、尊重されにくいものなのかもしれませんね?

だからこそ、アスペルガー症候群の人は、人の気持ちを素直に聞くことが大切なのだと思います。

「気持ちの共有」って大事ですよね?


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