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アスペルガー症候群の克服 ~何かが違う?それは普通~

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今日は、アスペルガー同志からの悩みについて書いてみたいと思います。

パートナーの方も、アスペルガー症候群が、どんなことで悩んでいるのか気になるところでしょう。

先日いただいたメールに、「妻と夫婦仲を回復するために頑張っているのだけれど距離が縮まらない」という内容でした。

「頑張っているのに距離が縮まらない」という感覚、私も経験があります。

まず、簡単に縮むなんて思わないことです。簡単に縮まるはずもないのです。

パートナーを傷つけてきた分、倍以上の時間が必要だということを忘れてはいけません。

とは言っても、継続していればすぐに状況は変化を見せだしますよ。

ただ、それは今までのことを許したということではありません。

頑張られても・・・うっとおしい

頑張って相手の気持ちを無視して、距離を縮めようとしていませんか?

まず、夫婦仲を回復させないといけない段階となっている時点で、夫婦としては残念ながら一旦終わっています

だからと言って、そうそう簡単に離婚なんてできない事情は多いでしょう。

離婚せずに、仮面夫婦で生きていくのもつらいものです。

だから、もう一度、夫婦再生を考えているのでしょう。

仮に好きな人に、「好きだ~好きだ~」と言い続けてもほとんどの場合が、うっとおしく逃げられるのがオチでしょう。

それと同じです。

何年も、夫婦間で行き違いがあり今があるのに、突然、「俺は変わった」と言ったところで、パートナーの気持ちは変わりません。

ましてや、変わったとしても、アスペルガー症候群の特性はいつまでもいつまでもつきまとい失敗することもあります。

そのたびに、パートナーは傷ついたり、やりきれない思いになってしまうのです。

 

大事なのは言葉ではない 誠実さ

「俺は変わるから」「俺は変わった」という言葉がどんな意味があるのでしょう?

「わ~あなた変わったのね~わ~いわ~い」なんて、なるわけないことくらいわかりますよね?

パートナーが安心できるのは、アスペルガー症候群当事者が自然体で変わっていくことです。

はっきり言います。執着や固定観念にとらわれる私たちは失敗はします

パートナーに、また嫌な思いをさせてしまうこともあります。

だけれど、その回数をとにかく減らすことが大事なのだと思います。

誠実さであったり、日ごろの態度が、失敗したときの許しへと結びつくのだと思います。

プレゼントなんかもいいかもしれないけれど、パートナーが望んでいることは特別なことでなく自然体でごく普通に平穏に暮らすことなのです。

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オレオレ症候群

「俺は・・・・俺は・・・・・」って思ったりしていませんか?

「俺がこんなに頑張っているのに、妻は振り向いてもくれない」

そりゃ、そうですよ~今まで嫌な思いしてきたんですもの~

アスペルガー症候群の人みたいに、スイッチを切り替えて今日からリセットなんて普通はできないんです。

私も、最初の数カ月はそうでした。

なんか、努力するのもバカバカしいなんて思っていましたが・・・・

妻や家族を思いやることは、努力することではなく普通にすることなんです。

努力や我慢してやるものではないのです。

まずは、日ごろから思いやる気持ちを少しでも持つということを意識することから始まると思います。

 

「俺が話し合おうと言っても話し合ってくれない」

そりゃそうですよ~今までずっと話し合いをしようとしていたのに、話も聞かないし、言っていることは支離滅裂だし・・・

「今さら『話しよう』ったって何話すのよ~」ってなもんです。

無理に話し合いなんてしようとしなくても

自然と生活していれば、いろいろな会話が生まれます。

焦って話をする必要はありません

まずは、日常の会話を楽しむところからはじめましょう。

だけれど、パートナーが話しかけたら何をしていても手を止めて話を聞きましょう。

面白いテレビ、ゲームよりパートナーとの会話の方が面白いんです。

話しかけられたら、テレビもゲームもやめちゃいましょう。

どんな会話をしたらいいの?

悩みの質問の中には、「話って言っても何を話せばいいの?」という質問もありました。

会話なんて、決めて話すものじゃありません。

私もそうですが、会話のストーリーが頭の中にあって話しかけると・・・・

「今日どうだった」

「別に・・・・」

「『別に』って何かあっただろう」

「特にない」と不機嫌になる・・・

当然、パートナーの反応は思いもよらない反応が返ってきたりすると、パニックになって会話にならないことが多いです。

しかし、相手が話しかけてきたことに耳を傾けると自然と会話は弾みます

「俺は・・・俺は・・・」と自分の考えを話そうとするから 話がつまらなくなってしまうのです。

みんな、自分の話を聞いて欲しいし、気持ちを感じてほしいのです。

パートナーが、どんなにつまらない話をしていても、まずは聞いてみましょう。

「今日、ワイドショーで○○って不倫していたのよ~」

「そうなんだ~君は不倫する人嫌いなんだね~」

「そりゃそうよ~」

とパートナーも自分の気持ちを知って欲しいから話をしだします。

人は気持ちの共有ができるとうれしいものです。

では、当事者の気持ちはどうやって知ってもらうの?

当然、当事者だって自分の気持ちを知って欲しいのですが・・・・

アスペルガー症候群の場合、気持ちが人と違う場合にも拘りを持ってしまいがちです。

例えば、以前に子供のインターネット利用について話をしたことがあります。

妻は、「子供に有害サイトは絶対に見せたくない」と言いました。

私は、「今の時代、有害サイトが流されているのは当たり前という中で教育すべきだ」と言いました。

当時の私は、大きな声で怒鳴りながら「俺たちの時代もエロ本を拾ってきて読んだりしていたのと同じだろ」

「うちだけ、有害サイトをフィルターして何になる」と自分の言い分だけを言っていました。

私の頭の中は、妻の考え方は間違っているという認識でした。

今でも、その考えは変わりません。

だけれど、最近は妻に話すときは

「俺は、有害サイトはフィルターしてしまうよりその中で教育した方がいいと思っているんだけれど

君は、有害サイトはフィルターすべきだと考えているんだね」

相手の気持ちも尊重して話をすることが大事なのだと思っています。

その中で、夫婦一緒にフィルターをかけた時の利点と弱点を話し合って対策すればいいと思っています。

ちなみに、我が家は フィルターをしていない代わりに、子供たちはリビングでのみインターネットを見せています。

自分の言い分だけを言うのは、会話・気持ちの共有とはいいません。

それを覚えておくことが大事だと思います。

家事は女性がするもの

あと、家事は自分の両親もお母さんがしていた。私は何もできない。

という内容もありました。

まあ、昔のお母さんは専業主婦も多かったし、なんでもしていたかもしれません。

だけれど、今の時代、女性社会も広がってきて、昭和的な考え方では女性の不満もたまります。

そして、たまに手伝ったり、子供と遊んだだけで「俺っていい旦那だろう~」なんて言っていたら殺されるかもしれませんよ~

私も、昔はよく「俺っていい旦那だろ?」「俺みたいな男はそういない」なんて言っていたなぁ~

まあ、家事が苦手な男の人の気持ちもよくわかります・・・・

男の人は、だいたい一人暮らしが長い人でなければ、家事なんてしたことがない人多いですものね~

私の弟も、40歳を超えていますがカップラーメンしか作れないくらい何もできません。

とは言っても・・・・

最低限「いつもありがとう」「何か手伝うことあったら言ってね」と声掛けくらいはしましょうね。

女性だって、家事が苦にならない人なんていやしません。

みんな、仕方なく頑張っているのですから~

実際に手伝うことがあったら、苦手でも雑にやらないことです。

皿洗いも、お風呂掃除も、洗濯も 時間かかっても丁寧にやることが大事です。

雑にやったら怒られるだけです。

丁寧にやって時間がかかっても、「不慣れだから仕方がない」と思ってくれます。

家事は、褒めてもらうためにやるものではないことを知っておきましょう。

何かが違う

たぶん、克服しようと気を付けていると「何かかが違う」と思うこともあるかもしれません。

それは、今までの生き方が自分中心だったものが相手の気持ちを共有し始めたから気が付くことです。

パートナーが、話したくない気持ちの時もあるのです。

甘えたくない時だってあるし、当事者の思い通りにならないのが普通なんです。

意味もなく、機嫌の悪い日もありますし・・・・

女性は、月に一度の体調が悪い時だってあります。

あまり、肩に力をいれずにリラックスして長い目でがんばりましょう。

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10年の仕打ちと2年の修復

私は、10年間本当に酷いことをしてきました。

きっと、これから10年以上過ぎた時に本当の意味で今までの自分と変をったことになるのでしょう。

もしかしたら、そんなことでは今まで傷つけてきたことは忘れられることはないかもしれません。

だけれど2年間でずいぶんと、家庭の中の雰囲気が変わりました。

妻も子供達も、本当によく笑うようになりました。

朝は滅多に起きてこなかった妻も、今では会社に行く前にコーヒーを入れてくれます。

「コーヒーいる?」と毎朝聞いてきてくれるのがとてもうれしいです。

子供たちは、お母さんはお父さんのことをあまり好きでないと思っているので・・・・

時々、手を繋いだりキスをして見せると飛び上がって喜びます。

そして今、私はダイエット中でポッコリお腹がなくなるとお母さんがお父さんを好きになると思い込んでいる子供たちは、精いっぱい私のことを応援してくれています。

あんなに、暗かった我が家が2年間で大きく変わりました。

皆様も、ぜひ諦めたり逃げたりしないで、少しずつ少しずつでいいんです。

誠意をもって日々の生活を送ってみてください。

必ず、今までにない幸せが手に入ると思います。

そして、パートナーの皆様も、あたたかく応援していただければと思います。


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