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「もう、1カ月近く旦那は口も開きません」というメールをいただきました。
なぜ、無視し続けるのでしょうか?
もちろん、私も何度も何度も無視していました。
というより、結婚して最初の10年間は、妻を相手にもしていなかったのかもしれません。
結婚して、一緒に居るという以上の関係に、あまり興味もなかったのかもしれません。
「愛していなかったのか?」と聞かれると、間違いなく妻のことも子供たちのことも愛していました。
だけれど、愛し方が下手くそなのか・・・・愛し方を知らなかったのです。
私の場合は、妻や子供たちが失敗しないように常に気を使い、いろいろなことを指図していました。
朝起きる時間から始まり、朝ご飯の内容から作り方まで口出ししていました。
朝ご飯や弁当は、私が作っていた時期もあったくらいです。
顔を見れば、「掃除しろ」「ごはんはまだか」「先にお風呂に入れ」と命令ばかり・・・・・
妻が飲みに行けば「まだ帰ってこないのか?」と何度も催促のメールを送ったりもしていました。
子供たちに対しても、「宿題しろ」「風呂に入れ」「早く寝ろ」「早く起きろ」と命令ばかりしていました。
完全に、モラハラの域に達していたのですが・・・・・・
そんな、私との生活にみんな不快感をもつのは当然です。
家の中は、とても空気が悪く嫌な雰囲気のする空間となってきます。
当然、そうなってくると妻も話し合いをしたいと考えるのは当然のことでしょう。
さて、話し合いが始まります。
「だったら自分で、言われる前にやれよ!」
「だから、自分のペースでやらせて!」
「やっていないから言ってんだろ～!」
「そこまで、ひとつひとつダメ出ししないといけない?」
「もういい、自分でやれ!」
と無視突入開始です。
私の中には、「自分でやる」と言ったから自分でやらせているだけです。
何も口出ししないようにしているだけです。
私にとって、会話とはダメ出しだったわけです。
妻にとっては、完全無視かもしれないけれど、私にとっては、口出ししないようにしているだけなのです。
もちろん、そんな意味でないことは今ではわかりますが・・・・
当時の私にとっては、「もう、しゃべらない」というのと同じだったわけです。
アスペルガーにとって、会話って会話のキャッチボールを楽しむなんて概念が欠落しているのかもしれません。
それは、小さい時から、会話にズレが生じてしまうためキャッチボールが苦手なこともありますし、会話が一方的な会話になることも多かったたためキャッチボールは苦手なんです。
また、無視するタイミングとして、もうひとつあります。
それは、無視することで、私の存在感を感じることができたこともあります。
なんとなく。無視することで自分に優越感みたいな感じを受けていました。
はぁ???????
いや・・・・・そう言われましても・・・・・
なんとなく、無視することですべてがうまく行っている気がしていたのです。
そりゃそうでしょうね～、話すと話し合わないし、常に責められていると思ってしまうし
話しさえしなければ、相手が何らかのアクションを取るので、結果として自分の思い通りになっていることが多いのです。
それも、決して計算してやっていることではないのですよ。
無意識のうち、自分の思い通りになる生き方を身に着けてしまっているだけなんです。
だから、無意識のうちに無視する行動を選択することが多々あります。
「では、無視されたらどうしたらいいの?」
放っておくと、いつまでも無視しするし、家庭の中の雰囲気も悪くなります。
かと言って、いつもいつも言いなりなのも嫌ですよね～
どうしましょうか????
本人は、意識して無視しているのならまだしも、無視することにあまりストレスも感じず、逆に居心地が良かったりもします。
やはり、無視していても端的に伝えるべきことは伝えることでしょうね。
長々とメールやLINEを書かれたこともありますが、そんなの読みもしないで平気で消していました。
だって・・・読むと嫌な気持ちになることは分かっていましたから、そんな文章を読んだりしません。
だったら、言葉で伝えるしかありません。
だけれど、それもすぐに耳を塞ぐので、端的に伝えることが大事なのです。
話し合いは、なかなかできることではありません。
「伝わっていない」と一生懸命話せば絶対に1%も聞き入れていないでしょう。
だけれど、端的に伝えるとうまく行けば、そこから気が付いてくれる可能性は0%ではありません。
今でも、私たちは話し合いはLINEですることが多いです。
落ち着いて、自分の意見をまとめて会話することが苦手だから、話がぐちゃぐちゃになっちゃうんですよね～
アスペルガーにとって、自分を守る方法として無視は一番ベストの対処方法なんです。
意識していても、理解してあげたくても理解してあげられないことも多いのです。
何も言われないのが一番安心できるし、必要な時だけ一方的に話をすればいいのですから・・・・
「それじゃ～何の解決もできないじゃないの～」
おっしゃる通りです。
でも、どうしても自分の知識や経験が優先されてしまって、なかなか受け入れられないことが多いんですよね～
絶対的な解決方法は難しいですけれど、少しずつアスペルガーだって生き方は変えていきますのでそこに期待するしかないと思います。
無視って、喧嘩ばかりする以上に何を考えているのかわからないので不安になるしストレスになりますよね。
無視ほどひどい対応方法はないことを理解させること(すること)が大切なのかもしれませんね?
無視に対して、無視で対応するようになった時・・・・夫婦の終わりですよね。
アスペルガーにとって、当たり前の無視という行動に対して、最も罪の思い態度ということを認識させることは大切かもしれませんね。
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「なんで、もっと普通にできないの? 普通はあなたほどダメ出ししないわよ!」